変わってしまったのは相手?
夏の涼しい風は 喜ばれます。 冬の水面を渡る風は 冷たくて嫌がられます。 同じ風であるのに 喜びになったり 不快になったりします。
弘法大師空海
夏月(かげつ)の涼風、冬天(とうてん)の渕風(えんぷう)。
一種の気なるも嗔喜(しんき)同じからず。
『遍照発揮性霊集』
好きな人ができると毎日がとても楽しくなります。
「とても優しい人です。いろいろなことに気がついて私を守ってくれます。」
付き合い始めの頃に幸せそうに報告してくれた人。
「優し過ぎて、誰にでもいい顔するから頼りないんです。
何でも細かくてうるさいし。」
しばらくするとこう変化します。(笑)
たぶんですが相手の方は変わってないのではないかと思います。
変わったのはそれを受け止める自分の心の方。
同じ出来事でも取り方で、物事は真逆の判断をされます。
長所と短所は紙一重、とも言われたりしますね。
そこがいいと思って結婚したのにねえ、というため息は、
たぶんお互い様なのです。
そんなころころ変わる相手の受け取り方に合わせて自分が気を使うのはとても大変なこと。
相手の心を変えようとするより、自分の心を変える。
その方がずっと早いです。
いつも広く静かな心で何事も良い受け止め方ができますように。
今日も笑顔でぼちぼちと。 より良い一日になりますように。