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失ってはじめて

誰に見せるためでなく 誰かのためにすることは 必ず、良い巡りがきます。
弘法大師空海

陰徳ある者は、必ず陽報あり。
『高野雑筆集』

あたりまえ、と思って生活していることが数多くあります。というより、もうほとんどその便利な「あたりまえ」の中で生活しています。

ネットで注文をすれば家に届く。

携帯オンにすれば情報が入る。

友達との連絡はすぐにできます。

目は見えるし、水を飲もうと思えば、手はペットボトルを上手に掴みます。

そんなこと一つ一つ有難いと思って生活なんかしていられない、面倒臭い、と思います。それが「普通」なのかもしれません。ではその「あたりまえ」は、自分が作ったものでしょうか。

どこかの誰かが頑張ってくれた、頑張っている結果として、その恩恵を貰っているだけです。

確かにその分お金を払います。

陰徳とは「陰で隠れて行う善行」です。

誰かに何かして貰った時、お金を払うのは陽徳。お返しです。 

そこにプラスして、そっと手を合わせ「ありがとう」と思うのが陰徳。

陰徳の積み重ねは、目に見える形で必ず良いことをもたらします。 


今日も笑顔でぼちぼちと。 より良い一日になりますように。

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