この道の大元は美しいもの
修行をして 何かを得ようとする人は 心の本源が何かを 知ることが必要です。 それがわからないと どれだけ学んでも 得るものはありません。 心の本源とは 「本来、自分の心は清浄である」と 知ることです。 弘法大師空海
修行の人、すべからく本源を了(さと)るべし。もし本源を了(さと)らざれば、法を学ぶも益無し。 いわゆる本源とは、自性清浄の心(しん)**なり。 **『一切経開題』
心の本源としましたが、知の本源でもいいかもしれません。
世の中には沢山の道があります。
人それぞれに毎日、それぞれの道を進んでいます。
それは当然、仏道だけではありません。
介護、看護、事務、接客、製造、販売、芸術、家事、育児…職の多様化している時代、数え切れない程の道があります。
その道を私達は毎日、ゆっくりでも、嫌でも、好きでも、自分の気持ちがどうあれ進んで行きます。
生きることそのものが修行ですが、脇目もふらずに懸命に、その道の事だけに没頭するだけが修行ではありません。
時には休んだり、離れたり、少し遠くから自分の位置を確認したりするのも行のうちです。
それでも一つだけ、これだけは忘れてはならないということがあります。
自分の中にある、その道を求める大元。
本源です。
求道する自分の心。
それが美しいものであることを忘れてはいけません。
それを忘れてしまったら、どれだけ精進したとしても道に迷うばかりです。
今日も笑顔でぼちぼちと。