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自分の欠点には気が付かない

どうして自分の病の原点も 治していないのに 軽々と、
人の足にできた腫れ物を 指摘するのですか。

弘法大師空海

如何ぞ己身の膏盲(こうこう)を療せずして、たやすく他人の腫脚(はれあし)を発露(あらわ)すや。

『三教指帰』

自分の病に原点、と書きましたが、重い病気、のほうが良かったかもしれません。

自分の重い病も治していない人が人の足に出来た小さな腫れ物を指摘して、とやかく言う。

これは無益なことです。

人のために良かれと思ってしているかもしれませんが、自分さえ治していないのに人にアドバイスはできません。


人のことは割と簡単に「ここがいけないのかな」と、わかります。

でも自分の欠点はなかなかわかりません。

自分を客観的に観ることはあまりしません。


人は大体、自分がしていることは正しい。
自分のしていることには理由がある。
或いは、自分がこうなのは仕方がない。

漠然とですが、そう思っています。


自分を肯定することは悪いことではありません。

自分をどんどん肯定したほうがいいと思います。

でも自分にも必ず欠点、悪いところがあります。

それをいつも忘れないように。

人の欠点を見つけるのが得意な人は、自分の中にもそれがあると気がついた方がいいと思います。



今日も笑顔でぼちぼちと。

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