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コロナ禍で部活・サークル選びはどのように変化したか?【第4回大文研実態調査の結果から】

大衆文化研究会の部員にアンケートを実施し、部員の実態を明らかにする「大文研実態調査」の4回目を先日実施しました。
今回は「部活・サークル」について調査しました。

第3回大文研実態調査では「鬼滅の刃」及び「ソシャゲ」について調査を実施しました。

序論

2020年度は新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、部活・サークルにとっては非常に厳しい年度でした。
2020年の3~6月は新入生の勧誘活動を含めて全ての対面活動が禁止されたため、オンラインでの新歓活動が急速に普及しました。
今回の調査では、コロナ禍が部活・サークル選びにどのような影響を与えたかを明らかにすることを目指しました。

結果

(1)回答者の情報

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今回の調査には大衆文化研究会の部員のうち52%が回答しました。回答者の学年はグラフの通りです。以下ではコロナ禍の影響を受けた1年生と影響を受けていない2年生以上に分けて解析を行いました。

(2)部活・サークルの所属状況

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これまでの大文研は兼部する人が多い傾向にあり、2年生以上では4分の3近くの部員が他の部活と兼部しています。一方、1年生で兼部している部員は半分弱にとどまりました。2020年度はオンラインでの勧誘活動が手探りで、部活・サークルの情報を手に入れるのが難しかったのが原因ではないかと推測しています。

(3)どうやって大文研を知ったか

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部員が大文研を知ったきっかけを複数回答可ですべて挙げてもらいました。
2年生以上では「新歓ビラ」「同級生からの紹介」「クラブ紹介のブース」が多かったです。
1年生では「大文研のTwitterアカウント」が最多でした。この年は新歓ビラの配布はできませんでしたが、名市大のホームページからビラのPDFファイルの閲覧が可能だったため、「新歓ビラ」が2位だったと考えられます。「同級生からの紹介」が3位でした。この年はクラブ紹介が開催されなかったので、「クラブ紹介のブース」の回答はゼロでした。

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先程の選択肢から最も役に立ったものを1つ選んで回答してもらい、結果を円グラフにしました。2年生以上では「クラブ紹介のブース」や「同級生からの紹介」が重要であった一方、1年生では「大文研のTwitterアカウント」が重要だったことが分かります。
名市大のホームページやPOSTさんの部活・サークルをまとめたツイートには大文研のTwitterアカウントが掲載されていたことも考慮すると、1年生にとってはTwitterが最も重要な情報源だったと考えられます。

(4)大文研の入部理由

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大文研の入部理由を複数回答可で選んでもらいました。「同じような趣味を持つ人を見つけたいと思ったから」と「サブカルチャーが好きだから」が多いのは1年生と2年生以上で共通した傾向でした。
1年生では「他の学部に知り合いを作りたいと思ったから」と「見聞を広めたいと思ったから」が多い傾向にある一方、2年生以上では「なんとなく」と「他に適切な部活・サークルがなかったから」が多い傾向でした。

まとめ

コロナ禍における部活・サークルの勧誘活動では、「Twitter」が重要な役割を果たしている考えられます。筆者個人の主観ですが、2021年の春は「#春から名市大」でツイートしている新入生や上級生、部活・サークルが例年よりも多いように感じます。2021年度も対面での課外活動にはある程度制約があると予想されるので、Twitterなどを活用したオンラインでの勧誘活動はさらに重要になると思われます。

これも筆者個人の主観ですが、オンライン新歓は対面新歓よりも少し参加しにくい印象があります。対面新歓の方がふらっと入りやすいように思います。大文研の入部理由の調査結果でも、1年生では「なんとなく」といったふわっとした入部理由が少ない傾向にありました。オンラインの新歓では「ふわっとした」層を呼び込む工夫が必要だと考えられます。

2021年度の新入生の皆さん向けに部活・サークルの選び方に関する記事を投稿しました。もし宜しければ読んでいただけると幸いです。

<文責:ざっくぅ>

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