好きな日本語
9月に告知できるライブがないので好きな日本語TOP5をお知らせすることにした。
そんな感じで、さっそく発表していこうと思う。
第5位 術がない / すべがない
これは何故かと問われても答えるのが難しい。
ただ、言えるのは
幼少期からクラシックバレエを習っていたのだけれど、
バレエのことを思いながら小学生の頃に描いた作品には
私には挑む以外の術がない と記していてそれをいろんな大人から評価してもらえたからなのではないかと思う。
小恥ずかしいことに、今も実家の玄関にその作品は飾られている。それも、小学生のわたしが夜空をイメージして作った額に入っている。
そう言えば、絵の具で1番最初になくなった色は紺色だったな。など思いながら、この記事に載せようと写真を撮ってみたのだけれど、本名が記されている上に字も小学生らしく下手なのでやめておこうと思う。
第4位 儚い / はかない
耳から得ることのできる響きなどを含む語感、人の夢と書くところ、意味、どれを選んでも全てが「はかない」以外に表せない感じが好き。
果敢ない と表記することもあると思うのだけれど、それについて言及してしまうには指が思想に追いつかないので割愛させていただこう。
第3位 ささらぎ
ささらぐってもう、ささらぐ以外に説明できなくない??作った人天才やーん!て思う。菅原孝標女に敬意を。
菅原孝標女という人物は、更級日記(さらしなにっき)の著者であり、10代の頃から50歳頃までの人生を回顧して記している。もし、たまきうさこが50になっても『唄は日記帳』をモットーに楽曲を描き続けることができたなら、わたしは第二の菅原孝標女になれるかもしれない。知らんけど。
そして、せせらぎとも迷った。正直迷った。
これはわたしの捉え方で、事実とは異なるのかもしれないけれど、
せせらぎ:音そのもののこと ささらぎ:音が鳴っている様子 みたいな印象があって、ささらぎを選んだ。
ささらぐ、せせらぐ、どちらもささらめくという意味だと思うのでこれは完全に受け取る側の捉え方の問題なのだけれど、このランキングは"わたしの好きな日本語"なので、これでいいのだ。(バカボンのパパ)
第2位 朝朗け / あさぼらけ
夜明けの言い方としては、順に暁、東雲、あけぼの、朝朗け とあると思うのだけれど、「あさぼらけ」が好きだ。
正直、どの時間帯だから好きとかではなく、夜も夜明けも朝もそれぞれに良さがあって、その全てを好んでいるのだけれど、あさぼらけが好きだ。
そして、暁や曙が春の季語、朝朗けが晩秋の季語であるというのも多少は関係があるかもしれないが、あさぼらけという言葉が好きだ。(3回目)
わたしに義務教育が始まるか始まらないかという頃、何故か百人一首を好きになった。
そして、31番 朝ぼらけ 有明の月と みるまでに 吉野の里に ふれる白雪 という句をおそらく1番最初に覚えた。まだ小学生にもならない少女が百人一首を詠むのだからそれはそれは天才児だと期待された
子どもながらに、夜明けにめっちゃ綺麗なもんと見間違えるくらい綺麗な雪景色かぁ、いいなー!!みたいな覚え方をした。
その次に覚えた句は、30番で結局暁が出るんかい!みたいなツッコミは置いておいて、百人一首が好きな話も指が好きに追いつかないのでまたの機会に長々と語りたいと思う。
第1位 雅趣に富む / がしゅにとむ
雅趣に富むという言葉に出会うまで、わたしは雅という字がきらいだった。昔、わたしの気分を害すようなことをした人の名前に使われていた漢字だから見るだけでイライラしていた。 それでもこの言葉に出会ってからは、この言葉が1番好きな日本語だ。好きすぎて歌詞にも使えない。
雅趣に富むを辞書で引くと
と出てくるのだけれど、ピンと来ねぇ。
それでも、わたしは雅趣に富む 以外に表現できない景色を見たことがある。この言葉を聞くとその景色も浮かぶ。だからきっと、これから先もいちばん好きな日本語は雅趣に富む なのだと思う。
言葉を紡いでしまいすぎると逆に伝わらなかったり、足りなくても伝わらなかったり、塩梅が難しいけれど
とりあえず今日のわたしが書きたかったことは書けた気がする。少し疲れた。おしまい
またね。
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