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教育メモ⑦-2 過去問解説ヲタクが送る受験指導エピ(国語編:序)

 前回同様、受験指導においては
「短時間カウンセリングスキル」が重要だと思っているワイ。
それはワイの教科が国語だからです。

 大学の過去問には必ず作問者の癖大学の傾向が現れます。
よって作者以上に作問者とのコミュニケーションが肝です。
問題を作ったオッサンかオバサンが何を考えているか理解する。

 本文の選び方、正解の癖、ダミーの癖、答と傍線部の距離などが解ると、
記述式の入試でも抜粋カ所が予測しやすくなります。

 作問者の思考に寄っていく時、自分の思考との違いが解らないと
軌道修正して正答率を上げる事ことが出来ません。
「どこでどうやって間違えたのか」を把握して、防いでいきます。
 これが難しい。
作問者は1人だけど、受験者の思考パターンはその数だけあります。
厄介なのは問題を解く時のメンタルによっても間違い方が違ってくること。
 なので私は授業で過去問対策する時、誤答の解説には間違えた子の心理も
推理して説明します。先輩の例も紹介して安心感を与えます。
 受験生は誤答を隠すようになります。でもそれが誤答を繰返す原因です。
特にフィーリングで何となく点数が良かった生徒ほど、たまに来る
相性が悪い問題やスランプを「運が悪い」で乗り切ろうとします。

 でもその相性の悪い奴が本番に来たら終了です。
それだけで今まで出来ていた問題を間違える子も出てきます。

 私の個別指導は「その子の思考を「間違え方」から読み解く」時間です。
試験会場に私はいないので、自分で自分を引率して本番で転ばないように。
 思考の癖やメンタルの崩れ方を探りながら作問者の癖を解説します。
これが早ければ早いほど「自分で過去問対策が出来る子」になるので、
 私は「時短型カウンセリング」のスキルを重要視しています。
 小論文や志望動機などの文章作成時も同じことをします。
なので私は質問しまくり先生です。時間が無い時は質問を文章化して
文通のような感じでやりとりします。
 
傍から見ていると談笑に見えることもあり、当初は教員から誤解を受けることがたくさんあり陰口もたたかれました。授業もそうです。
 解説にはほぼ図解を用るし受験対策には見えにくいでしょう。
映像でも実物でも使えるものは使い、ピエロになるので節操もありません。
なんなら私が一番メンタル不安定に見えたかも。
いや洒落にならんがな。

 次回は正答率が上がる子と壊滅的に国語が嫌いな子の傾向について
事例紹介します。

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