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「ゆたかさ」の話

※こちらは、「ゆたかさ」にまつわる投稿募集を見て書いてみた記事です。

「ゆたかさ」。ぱっと思いつくのは、お金だったり、趣味だったり、人によって違うと思うけれど、人生の中心に置いている大事な価値観とかでしょうか。

概念の話をしていてもよくわからないので、私にとっての「ゆたかさ」について考えるにあたって、私が大事にしてきたモノ・コトをいくつか挙げつつ考えてみようと思います。

食べること

食べることが好きです。そして、「食事をおろそかにすると心が貧しくなる」と思っています。お腹がいっぱいにならないと働く元気も出ないし、何かを楽しむ余裕も、他人を思いやることもできないから。

おいしいものを食べることそのものはもちろんとても大切なんですが、食べるシチュエーションとか、一緒に食事を楽しむ人の存在ってとても重要だと思うのです。とりあえずお腹が膨れればいい、というものでもない。

ひとりの食事でもいいんですけど、何を食べようかとか、良さげなレシピを見つけたとか、気になるお店を見つけたとか、おいしいものに行きつくまでの過程も楽しみの一つですよね。

夫とは、付き合い始めた頃から食事デートがほとんどなのですが、とにかく2人ともおいしいものを探すことに貪欲でした。食事を楽しみたいというお互いの価値観の一致が、結婚の決め手になったといっても過言ではありません。

余談ですが、コロナ禍によって家で過ごす時間が長くなったとき、夫が料理の腕をめきめきと上げていきました。料理そのものが好きというよりは、おいしいものへの探求心がなせる業でしたね、あれは…。

なお、現在2歳の息子も、離乳食のころから食べ物への興味が尽きず、いまのところ、もりもりとごはんを食べる子どもに成長しています。はじめての二語文が「うどん、ない!」でしたしね…。血は争えない。これからもっともっとおいしいものに出会えるように、食事の楽しさを知ってもらえるように、親としてできることをしたい今日この頃です。

娯楽(エンタメ)

コロナ禍での自粛ムードでより実感したのですが、私のこれまでの人生において、その時々によって好きなものは変化しているものの、数々のエンタメに心を救われてきました。

ある時は小説をよく読み、ある時はロックバンドやアイドルに夢中になり、またある時はスポーツ観戦に胸を熱くしていました。不要不急と言われるものが、私を育ててくれたと思います。

働くこと

結局のところ、食事とか趣味を楽しもうと思ったら、お金が必要なんですよね。経済的な豊かさってやはり大事。身体を壊すほどの激務ではなくとも、きちんと働き、働いて得たお金でたまの贅沢をするぐらいの余裕があるとベスト。

何をしてお金を得るかは私にとって大事なことかもしれません。とりあえず何でもお金を稼げればいいというものでもない気がします。

私は何度か転職をして仕事を変えたりもしていますが、結局のところ、給料が良いだけでもダメだし、残業がないというだけでもダメだなと感じています。

究極は好きなことを仕事にして、そこそこ満足する収入を得られることが一番なのかもしれないのですが、そこまでいかないとしても、仕事をする上でのやりがいとか、納得感がないと続かないものだなぁと思います。お金も大事だけど、精神面での充実感って私にとってはとても重要なのです。

精神面で充実していると、仕事も頑張れますし、実力を発揮しやすい。結果がきちんと出ればますますやる気も出ますし、周囲の評価も上がって収入も増える…という風にいけばめちゃくちゃいいですよね。理想論ですけど。

現在勤務している会社では、Web記事の編集とか、ライターっぽい仕事をすることがあります。もともと文章を書くことは好きだったのですが、これを仕事にできるとは思っていなくて、若いころは特に好きでもないことを仕事にして遠回りをしてしまいました。結局のところ自分が好きなことに落ち着いて、いまは仕事を楽しめることが徐々に増えてきています。収入が増えればもっといいんだけど。

息子

正直に言うと、子どもの相手をするのは苦手でした。なので、自分が子どもを産むことは、私の人生設計の中には入っていませんでした(詳しくはこちら)。

ふしぎなもので、そんな私でも、産まれて育てていくうちに、だんだんと我が子を中心にいろんなことを考えるようになりました。自分のことで精いっぱいだった私が、人のために生きることになろうとは。まぁ、変わらざるを得ないのが子育てなんですけどね。

子どもはかわいいです。いなければいないで、たぶん、好きなように食べて飲み、仕事をそこそここなして、夫とともに愉快に人生を謳歌していたと思いますが、子どもがいなければ見えなかった景色は確かにある。今はそう思います。

まとめてみる

いろいろと考えてみましたが、結局のところ、物質面よりは精神面での充実が私にとっての「ゆたかさ」ってところなんでしょうね。客観的に考えると面白い。

あと、これまで私が何を大事にしてきたかを考えてみたときに、人生のあらゆる時期において、過去を振り返ってあまり後悔しているできごとってないかも。いや、(こんなところに書けないようなことが)あるにはあるんですけど。でも、結局それが今につながってるって考えたら、無駄だったと思うようなことはあまりないかなって。ポジティブに考えれば…うん、そう思いたい…。

結局のところ、これまで経験してきたものとか、出会った人たちとか、時には後悔するような出来事もあるけど、全部、今の自分につながっていて、それってすごく自分の心をゆたかにしてくれてるんじゃないかと思います。きっとそう!

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洋梨
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