7歳の誕生日。

8月1日。私の7歳の誕生日。

何を言うてんねんって話ですよね🙃

実は2017年の7月31日ってのが石川町駅で貨物列車に飛び込もうとして保護された"命日"なんです。だから今日8月1日が7歳の誕生日。
自分の人生はあれからおまけモード。
今は人生のボーナスステージなのです。
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2015年末に岡崎から転職した会社の給料が求人と全く違うレベルで低くて典型的なワーキングプア→職場で鬱→家賃税金払えず→セルフネグレクト→フードバンクのお世話に→家族の金銭トラブル→拠点だったギャラリーとのトラブル→友人の自死などなど。
まぁすごかったんすよ。

床に散らばったゴミの上に無造作に置かれた障害者手帳を眺めながら原発反対◯◯政権がどうとか思想の強いおばさんたちの教会からもらった素麺を茹でる気力もないからそのままかじって過ごしてた日々。
出勤時のかき揚げ蕎麦が最大のご馳走でした。
なるべく外には見えないようにしてましたけどね。

ある夜勤の帰り。
石川町の駅に戻ってきた僕は、もう生きていきたくなくなった、というよりとにかく楽になりたかった。だから衝動的なのか計画的なのかわからないけど、もうここで全て終わりにしようと決めたんです。
ホームの椅子に座って先頭車両が機関車で重たくて石川町駅を通過する貨物に身を委ねようと決めてその時が来るのを待ってたんですが、夜勤明けで時間は朝ラッシュ。通勤電車ばかりだったし人に過剰な迷惑をかけたくなかったんです。
いやいや。電車に飛び込もうとする行為自体迷惑極まりないけどそんな思考に至るはずもない位には追い込まれていた、というより完全に狂ってましたね。

結局随分と時間が過ぎラッシュも終わる頃までずーっと椅子に座ってました。頭ん中は無でした。

ラッシュも過ぎて少しホームが空いてきた頃。
そろそろ逝きますかと思った時分。
ふと思い出したのが友達との約束でした。
そういや来週友達と遊ぶ予定だったよなぁ。
その次はアノ人と撮影でほんでその後はアノ人らと…

まぁ 俺が死んでも誰も悲しまないだろうけどいったらいったで絶対おもろいもんなぁー。どうしようかなぁ思ったところで、

『どうされましたか?』って。
駅員さんに声をかけられたんです。

そこでハッと正気に戻って『大丈夫です大丈夫ですすいませぇぇん!』と叫びながら伸びてくる手を振り払って改札を飛び出して、その日元々面会予定だった横浜市中区役所のIさん(すでに退職)に朝の一部始終を話して保護されたんです。
それが、2017年の7月31日。

あの日で僕は死んだんです。
死んでいたはずなんです。

数日後。主治医だった精神科のおばさん(これがまた毒舌すぎてめちゃめちゃ評判が悪かった!)との診察で。

『中谷さん…会社とか仕事とかで色々大変なのわかるけど、これって結局……カネじゃね⁉️』と決定的な言葉を受けたのです。

うわーこのオバハンはっきり言いよったなぁと思ったけど、どう考えてもその通り。
いくらやりがいあって頑張って働いていても食えるだけの収入がなかったら何の意味もない。それでこんなに狂ったような生き方を強いられるのならしっかり対価をもらえる環境にガラッと世界変えて、新しい人生を歩いていこう!となったんです。

そして職場では当時女子大生だったバイトさんと京都出身のパートのおかあさんにめちゃめちゃたすけてもらい、店の外ではたまたまヘルプで来てくれたバイトの女の子(のちの遠藤由実。えんどうと呼んでいます)と遊んでもらうようになり元気が出てきたところで、横浜離れて丘のある岡崎に戻ろうと決意して、自分の写真のファンでいてくれた弊社の友達の紹介で岡崎に戻ってきて、今に至るわけなんです。

だから今日はぼくの7歳の誕生日。
新しい人生も8年目。
蜘蛛の子を散らすように家族まで周りから誰もいなくなる中それでもよくしてくれた人は全員僕にとっては恩人で、とりわけ丘のマスターや岡崎に戻る手筈をくれたりかちゃんやいつも近くをニコニコ笑いながらぴょんぴょん飛び跳ねてたえんどうや仕事を助けてくれたり約束をくれた仲間は、ぼくにとっては"命の恩人"なのです。
だから何があっても応援するし庇うし助けるし、その為なら命を削ってでも構わないと思ってるんです。
そしてどう考えてもあれ以上苦しくて辛い日々は存在しないし、得た経験や失敗を思い出しながらそこまで落ちないように工夫しなきゃなと思って暮らしてます。

まぁゆうてもなんだろう。
今の岡崎暮らし、楽しいからね笑
観光しながら暮らしてるちょっとしたワーホリ気分だし、お写真関連山関連でも仲間たくさんいるし約束もたくさんあるし週末のが忙しいし、満足に近い納得ある暮らしができてる。

ホンマあの日死なんでよかったなぁ。
いつも思ってます。

というわけでながーーーくなりましたが、今日で新しい人生も8年目に突入。
自分にも他人にも期待せず依存せず信用せず。他責に走ることもなく、いい意味でアホになったまま気楽に生きていこうと思います。

ゆうてるうちに週末は青森。
念願のねぶた見物と撮影。
そして、あの辛い日々の中職場でたくさん助けてくれた当時女子大生だったバイトさんと会う事になってるんです。

あの日々への感謝を伝えつつ、ひょっとしたら見れなかったかもしれない夏の青森の夜とそのバイトさんの大人になった姿。
楽しんでこようと思います。

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