丘が丘であるために。
こんにちわ。
先日販売開始になった、るるぶ東海オンエア10周年岡崎案内ガイドブック。ファンのみなさまはご覧になられたでしょうか。
こちら、喫茶レストラン丘は全く掲載されていないのです。
え?なんで丘が載ってないの?
何度もロケに出てきたのに?
今でもメンバーが時折きてるのに??
という声をいただきましたので回答させていただきます。
喫茶レストラン 丘は
『掲載してもらわない』選択をしたのです。
以下、中の人の私見も入った長文です
今回のガイド本。
丘にも掲載オファーはありました。
まぁこれだけみなさまから『聖地』と呼ばれてご来店いただいているお店ですからね。
でも今回、マスターとの判断で丁重に辞退をさせていただいたのです。
その理由。
『丘が丘であるために』これに尽きます。
ここ何年かの岡崎は『聖地巡礼』と称した観光客の方々が沢山お越しになられます。ありがたい話です。
しかしながらその反面、丘にも岡崎にもその皆様に充分ご満足いただける受入態勢ができておらず、様々なご迷惑やご心配をおかけする事象が見えます。
岡崎はいまオーバーツーリズム(観光公害)が発生している状態なんです。
当然、丘も然り。
折角お越し下さった方に入店をお断りしたり早仕舞いを余儀なくされたり、オーダーやご提供に時間を要したりランチ後のデザートを出せなかったり。ご迷惑をおかけしたみなさまには大変申し訳ないと思います。
そんな状態が続いてしまったのもあり、Googleの口コミの星も3や2という低い評価が増え、またコメントでも手厳しいお言葉をいただいてしまいました。
そしてハードそうなオペレーションをご心配いただく声を沢山いただいてます。マスターたちも毎日疲労困憊なのです。
以前からうちをご存知の方ならわかるでしょ。
これ、本来の丘の姿ではありませんよね。
閑散期ならともかくとしても、学休期間やGW、はたまた青春18きっぷの利用者さんや卒業旅行等で岡崎を訪れる繁忙期は、前述のような状況がここ数年続いている状況です。
そんな方々が一番集まりやすい繁忙期にガイド本を手にした方々のご来店が増える状況となると、、、
とても対処できません。
2年前のようにパンクし長期休業になりかねない。
なので丁重に辞退した次第です。
また、丘は聖地だ何だと言われる前からそれこそ50年以上にわたって『街の小さな喫茶店』だという事もあります。
毎朝お越しになり新聞を読みながらタバコを燻らせつつモーニングをお召し上がりになる常連さんも、ランチに来られる近隣地域で働くワーカーの皆様も、様々なきっかけでお越しになる観光の皆様も、程よいバランスで無理なく遠慮なく穏やかに過ごして貰いたいのです。
そうなると昨今の状況は観光のお客様の比率があまりにも高い。そして多すぎる。
曜日や時間によっては丘で日常を過ごす地元の常連さんが観光の皆様に遠慮してご来店いただけなくなる事案もあります。
そうなっちゃいかんのです。
そんなの丘じゃない。
だとしたら観光の方への訴求を控えて集客要素を抑えるしかない。
ホントはそんな事したくないし全ての人をウェルカムにしたいけど、それは物理的に厳しい。
また
丘は地上波のTV取材を原則お受けしません。
自分たちだけではなくそれぞれのお客さまたちの穏やかな時間を大切にしてくれる人、地元民の日常と観光客の非日常を互いに尊敬・配慮してくれる人に来てもらいたい。
誰彼構わずウェルカムにはしない。うちはテーマパークやアトラクションなんかじゃない。
そんな思いがあるからです。
(地元民の中には当然ながら東海オンエアのメンバーも含まれます。メンバーやそのご家族にも日常はあるんです)
以上の理由から、今回は雑誌掲載を辞退させていただいた次第です。
でもこれは決して我々が東海オンエアに対して批判的だというわけでもなければ観光客増が迷惑だという事では絶対にありません。実際マスターは聖地巡礼のお客様にめちゃめちゃ好意的で、東海オンエアのファンというより聖地巡礼で丘に来てくれる皆さまのファンだったりするのです。
よし。
こうなったらもはや万人の集う店なんかになってたまるか。これまで以上に知る人ぞ知るお店になり、身の丈に相応しいお商売をしていこう。そんな思いです。
今までも今もこれからも、丘が丘であるために。
長々とすみません。
よろしくお願いいたします🥺。
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