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アニメ『Nier:Automata』 / 暗号解読 Chapter.3
当記事は
アニメ『Nier:Automata』の暗号解読結果について扱っています。
ネタバレを多分に含みますので、
ご了承の上お進みくださいませ。
Chapter.2の解読結果は下記をご参照ください。
< 解読結果:Chapter.3 >
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【報告】
この閉塞した状況を打破する為には、
ある種の危険すら
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【報告】
私たちにとって
福音となりえるのかもしれない。
< 解読結果:その他 >
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I promise love of the eternity.
和訳:永遠の愛を誓います。
所感
第3話は
脅威に直面した機械生命体が
アンドロイドによく似た特殊個体
アダムとイヴを生み出すという内容でした。
暗号もそれに関連するような内容になっていますが
【報告】しているのがポッドのようなので
アンドロイド・人類会議側の話と考えられます。
閉塞した状況 → 千年くらいジリ貧の戦況
ある種の危険 → 脅威、極限状態にさらす
福音 → 喜ばしいことがある
と仮定すると、人類会議は
アンドロイドをあえて極限状態におくことで
変化/進化を促し戦況を変えようとしていると解釈できそうです。
小説『短イ話』の冒頭に
そんな感じの内容が書いてあり、
真珠湾降下作戦の際には
まさにそういう事が行われました。
平凡だったA2さんは脅威に直面し
『極限状態でのパフォーマンスに優れる』
という特性を発揮したことで
部隊唯一の生き残りになりました。
そのパーソナルデータを引き継ぐ2Bさんと
優秀なS型である9Sさんにも
同じことが期待されているのかもしれません。
お二人のデータもまた
次世代のアンドロイドに引き継がれたりするんでしょうか。
もう少し俯瞰してみると
閉塞した状況 → 人類喪失の事実
ある種の危険 → ヨルハ計画というやばい嘘
福音 → 救済
という見方もできそうで
ヨルハ計画そのものの事を示唆しているのかな、とも感じます。
このポッドはいったい何者なんでしょう。
006ばりに流暢に話しているのも気になります。
ドアの暗号について。
愛を誓う言葉の先に現れたのは
挙式のような風景でした。
1話で生と死
2話で知性
3話では愛を扱っているようです。
なんだか哲学的なテーマです。
前回触れたプラトンさんの著書
『饗宴』にも愛についての記述があります。
ざっくりふんわりですが
不完全なものが完全なものを求めること
人間が神に近づこうと努力することが
ここでは愛とされているようです。
そうした魂は、死後に神々のもとへ行けるのだとか。
人間を模倣する機械の魂は
人間のもとへ行けるでしょうか。