2024/11/20 UEFA Nations League オランダ対ボスニア・ヘルツェゴビナ 雑感
※素人のオランダ視点での雑感です。
ハンガリー戦で準々決勝へ駒を進めることを確定させたOranjeは、この試合では11人全員メンバーを入れ替えて臨んだ。
試合前の時点でVan DijkとFrenkie de Jongについては離脱を許され、普段主力を務める面々を休ませながら、今後主力に割って入りたい面々の活躍を期待したが、残念ながら誰一人として良いところを見せたとは言えない結果に終わった。
あまりにもボールが縦に入らず、Uの字に動き続けほとんど何も生まれないまま試合は進み、特に変化もないまま終わる、見ていて退屈な試合だった。
各選手評
Starting
GK
Flekken
安定感がなく、オフサイドに助けられた。失点シーンはもう少し良いところに弾きたかった。
DF
Hato
前半のZirkzeeへのパス、後半の自身のシュート、残念ながらそのどちらも得点には繋がらず。
それ以外では特段目立ったシーンもなかった。
De Ligt
時折良いパスを出してはいたが、今日のチームではそれも単発で終わってしまった。
De Vrij
前半に惜しいシュートを放ったが、それ以外では横パスが多く展開に良い影響を与えることはできなかった。
Frimpong Out 66'
ボールがUの字に動く展開では彼のスピードを活かすスペースは生まれず。攻撃面では特に何も示せなかった。
守備面も特になにもなく、良くも悪くも1名の選手でしかなかった。
MF
Wieffer
よく言えばセーフティー、悪く言えばリスクを犯さない。
彼からは何も生まれなかった。
Koopmeiners
動き回り、なんとかしようともがいていたが周りの連動もなく虚しい空回り。
Zirkzee Out 77'
一つ一つのプレーが雑。この位置としては運動量も足らない。
FW
Lang Out 77'
良い仕掛けから時折チャンスを作っていたが、今日のチームでは一つしか報われず。
Brobbey Out 71'
初ゴールを決めたが、その他は少々お粗末。特にエリア内で見事にボールコントロールをミスしたシーンは思わず天を仰いだ。
Kluivert Out 66'
彼もLangと同じく時に良いシーンはあったが、彼は一つも報われず。
Sub
Rensch In 66'
失点シーンでは残念ながら足を滑らせマークにいけず。悪い形で失点に絡んでしまったが、気持ちを立て直して欲しい。
Malen In 66'
チームの閉塞感を打開してほしかったが、残念ながら彼も今日のチームの一員になってしまった。
以下3人は同点に追いつかれた後スクランブル的に投入されたが、今日のチームを変える劇薬には誰もなれなかった。
Gravenberch In 71'
Gakpo In 77'
Weghorst In 77'
あまりにも酷く、チャンスが生まれるかも怪しい試合において、ボールがUの字にばかり動くせいでウイングの二人の打開だけが可能性を生むという、かつての暗黒期を思い出すような最悪と言って差し支えないレベルの試合でした。頑張って起きずに寝ていればよかった。ハッキリ言って睡眠の方が価値がありました。
Zirkzeeを10番の位置、Brobbeyを9番の位置は自分が見てみたかった形ではありましたが、流石に今日のZirkzeeのクオリティと運動量ではお話にならず。ユナイテッドでの試合でもこんな感じですし、おおきく改善しない限りあまり期待はできなさそうです。Brobbey軸で考えた方が良い気がします。
正直、Koemanがずっとやっているこの形のメリットがあまり見えません。散々拘って続けている割に上手くいったと言えるのはEUROのルーマニア戦くらいでしたし、そのルーマニア戦も相手の守備の杜撰さに助けられただけ。少し違う形を見せてもらいたいものです。
なんにせよこれでOranjeの2024年は終了です。強豪と言える国相手にまともにやり合えないのがハッキリ証明された年となってしまい辛いところがありますが、粒が揃っていないわけではありませんから、やり方が変わる、つまりKoeman解任だけで改善できるような気はします。もしかしたら万が一奥が一改悪になるかもしれませんが。
ただ明確に解任を決められる理由がないことが悩みの種と言えるでしょうか。半端に結果が残ってしまいましたし。
ここからの劇薬は期待薄ですが、とりあえずは来年のNations League準々決勝、期待して待ちます。