絵本の店「omamori(店主:まるの)」SNSアカウントはこちら。
大人になるまで絵本は読まなかった私。
そう言いながら静かに語りはじめるのは、2022年7月から三条市の地域おこし協力隊兼「絵本の店 omamori」店主のまるのさき(以後、まるの)。柔らかな表情から読み取れない、その想いを過去を振り返ってもらいながら紐どいていこう。
社会人1年目は自ら希望する企業に就職できて働くのが楽しかったというまるの。仕事にも慣れてきた頃、環境の変化に対する疲れがどっと出てきたそう。
誰かのために手を差し伸べたい。
真っ直ぐな志を持ち、ファーストステップである三条市での絵本屋さんの立ち上げに奮闘するまるの。三条を訪れてからは、「誰かのために」と思い浮かべながら、絵本の魅力をどう伝えようかと取り組む。その行動力の原点はどこにあるのかと本人に聞いた。
まるのは以後、国籍と異文化問わず多くの人や価値観との出会いを大切にしてきました。例えば、NPO法人や海外向けのボランティア団体に属し、現地でのインフラ整備(コンクリート舗装等)や貧困家庭を対象とするチャリティ活動に尽力します。その過程で、自分にとって本当に大事なものが見えてきたと言います。
情熱の赤に包まれる、三条市と「地域密着型の絵本屋」の可能性
ここまで読んでもらい、どうして三条市で行うのかと疑問に思われる人もいるでしょう。まるの自身、「三条市で無かったら、きっと独りよがりな絵本屋さんになっていた」と語ります。
日本各地では絵本屋さんを立ち上げることに対して、ポジティブな印象を持ってくれる地域ばかりではありません。しかし、まるのの想いに応えようと真剣に考えてくれる、チャレンジャーたちが三条市には多いのです。「でもね。唯一、三条市は苦手な虫が多いのがちょっと…ね」と茶目っ気に笑うまるの。
「自分自身の可能性は自分でしか広げられないけど、地域の可能性ならみんなで考えて視野を広げながら乗り越えられるはず」と加えて話すまるの。背中をもう一歩押してもらわないと実現できない想いであっても、この三条市の土地なら叶えられるに違いない。
2022年度、地域おこし協力隊の応募募集を開始します!
NCL三条では2022年度の地域おこし協力隊について応募募集を開始いたします。今回、8月から同拠点内で「まちの編集室」を開設するにあたり、本づくりをきっかけに地域のクリエイティブなネットワークと、人や情報の循環を創出する編集者もしくはデザイナーを募集します。
応募募集に関する詳細についてこちらをご覧ください。