見出し画像

日替わりバーテンダーvol.53~わんどらのハコ直前スペシャル!ひろさき演人の鎌田さん~

面白い人がたくさん住むまち、弘前。
弘前に暮らし、働いている地元の人たちを「バーテンダー」としてお呼びし、カウンターに座ってもらい、一緒に飲みながら交流する企画です。

第53回目は、ひろさき演人の鎌田さんでした!
ひろさき演人のHPはこちら
オランドを舞台にした演劇、「わんどらのハコ」のチケット予約はこちら

鎌田 龍(かまた りょう)
劇団ひろさき演人主宰。1989年生、青森県弘前市出身。俳優としては、リーディングライブ『卍の城物語』シリーズ(作・演出:畑澤聖悟)で津軽為信役として主演をつとめる他、TVCMやPR動画にも出演。
また、浪岡バサラ文学賞(NPO婆裟羅凡人舎)や新春短編小説(デーリー東北新聞社)で受賞歴もあるほか、子どもボイスアクトクラブ(弘前市立中央公民館)へ小中学生向けの朗読劇を書き下ろすなど、作家としても幅広く活動を行っている。
2023年には HIROSAKI ORANDO をモデルにした演劇『わんどらのハコ』を同ギャラリーにて上演した。本作は大好評につき、2024年6月に再演も控えている

当日の様子


今回は、昨年秋に上演していたオランドを舞台にした演劇「わんどらのハコ」が、6月28日(金)~30日(日)で再演されることから、オランドの管理人である石山とひろさき演人主宰である鎌田さんのトークセッション形式で開催しました~

わんどらのハコを企画した経緯について

石山:そもそもオランドを舞台に、演劇を作ろうと思ったのはどうしてですか?

鎌田:「オランドという場所」にとても興味があったからです。

コロナ禍の時に世良さんに繋いでもらってから、この場所で何かやりたいと思っていたんです。演劇というアプローチになるかどうかは別として。

オランドの管理人の石山さんとは、在学当時は全然知り合いではなかったですが、弘前大学の同期で同い年という繋がりもあって、自分がひろさき演人を立ち上げた時期とオランドができた時期が近くて、僕の周りには自分で新しく何か始めようという人があんまりいなかったので、単純に石山さんが運営する「オランドという場所」に興味が湧きました!

石山:オランドが面白そうな場所だと思うのは、どういう点でですか?

鎌田:不思議な縁が連鎖していく点ですかね。

カフェにふらっとコーヒー飲みに来ただけなのに、自分の今後の活動につながりそうな知り合いが絶対にできる。「縁結び神社」みたいな場所だなと思ったんです。他の喫茶店に行っても、他のお客さんに話しかけることなんて基本的にないんですけどね~

あとこの場所でしか巡り合えない人と、出会うことができる点ですね。
この場所に集まる人は自分のやりたいことを熱心に、赤裸々に語るんです。ここにいる人の熱量だけじゃなくて、ここに集まる人たちに魅力を感じています。理屈じゃなくて、自分の第六感的なところがいいって言ってます!

石山:嬉しい~!!本当は私箱物やりたくなかったんですよね~
やりたくなさすぎて、駄々こねてました(笑)

でも、拠点を作ることが自分の仕事としてやらなければならないことの一つにあったので、覚悟を決めて始めました。当たり前なんですけど、人来たら対応しなくてはならなくて、最初は思うように自分の仕事を進められなくてイライラしてたんですけど(笑)、だんだん場所を持つのも悪くないなと思えるようになりました。だからこそ、今ゲストハウスも始めましたし。

コーディネーターの仕事は、理解されにくい部分が多かったのですが、場所を運営していると言うと対外的に信頼を得やすいなとも思いました。

この場所に想いを持ってくれる人がいたらいいなと思ったので、鎌田さんがそのような想いを持ってくれていることも、このわんどらのハコをやりたいと言ってくれたことも、とても嬉しいです!

前回のわんどらのハコについて


鎌田:前回のわんどらのハコを見て、どう思いましたか?

石山:自分がやったことのないアプローチ(演劇)で、普段あまりオランドに関わっていなかったような人たちにも、「オランド」という場所について広く知ってもらえたんだろうなと思いました。
そして、自分を演じてくれたちーちゃんを見て、私は「口調が強いな」と思っていたけど、周りのみんなには「めっちゃ似てる」と言われて、自分を客観的に見るのがとても不思議な体験で、自分の中でいろんな感情が渦巻いていました!

鎌田:モデルになった場所でその演劇をしているので、何がリアルと架空の境界があいまいなので、あまり味わったことのない変な感覚になると思います。

劇中のキャラクターは、それぞれモデルになった人がいて、普段オランドに出入りしている人だったら、誰が誰を演じているのか分かって、嬉しかったりちょっぴり恥ずかしかったり、共感性羞恥でぞわぞわしたり、さまざまな感情が交錯して、より楽しめるんだろうなと思います!

昨年のわんどらのハコ公演後の変化


石山:前回の公演後、劇団として変化した部分はありますか?

鎌田:若いメンバーがたくさん増えました!
それまでもお手伝い的に来てくれている子はいたんですけど、正式な劇団員ではなかったんです。その中で正式に劇団のメンバーになってくれた子がいました。

また現在、ひろさき演人のユースとして活動してくれている子が、5人くらいいます。普段お手伝いで関わってくれている子たちで、毎回絶対に出席しなければならないわけではなくて、関わり方に余白を持つようにしています。せっかく演劇を気になって来てくれた子に、「今日から劇団員ね」と言って無理矢理縛っちゃうと、他の予定とうまく調整できなかったり気持ちの折り合いをうまくつけられなかったりで、そもそも芝居自体から離れてしまうので、あえてゆるやかにしているんです。ユースの中でも、ひろさき演人の本キャストとして出演してくれている子もいたりします。

今年の見どころ

石山:今年の見どころを教えてください!!

鎌田:昨年違うところと言えば、キャストが全然違うところですね。脚本は一言一句変えていないはずなのに、メンバーが変わるだけで全く違う芝居になるのが、とても面白いです!

そして、演劇に出てくるお祭り用の山車も新しく作り直すので、そちらもぜひ見ていただきたいです~


劇団ひろさき演人 夏公演2024「わんどらのハコ」

ストーリー
 善知鳥県鷹岡市にある集会所・ワンドラは、カフェにギャラリー、ゲストハウスまでついた複合施設だ。ワンドラには様々な人が集まって来る。Iターン者として街の名産品であるリンゴを育てる農家、Uターン者として活動する芸術系アーティスト、インターン学生、そして長く街で暮らしている地元民などなど。「何もない田舎街」と言われがちな鷹岡ではあるが、彼らは皆この街を愛し、常に何かを模索している。
 そのワンドラでは今、とある企画が進行中だった。戦時中に途絶えたままになっている地元の祭り「鷹岡ねむた流し」を復活させようというのである。地元史に詳しい人を取材しながら囃子を再現してみたり、箱型の山車を作ってみたりと、プロジェクトは何不自由なく進むかに思われたが……?
 これは架空の地方都市を舞台に、生きづらさや葛藤を抱えつつも真剣に街と向き合う人々の物語。大好評再演!

脚本・演出 鎌田龍

出演
三浦ちひろ、鎌田龍、朔摩和門、大沢心夏(演人ユース)
ゲスト(劇団弘演):作間しのぶ、伊藤剛
ゲスト(演劇集団シアター☆6):髙瀬奈穂子

公演日時
6月28日(金)①19:00
6月29日(土)②13:00/③19:00
6月30日(日)④13:00/⑤17:00
※開場は開演の30分前

料金
一般:2,500円/25歳以下:1,500円/高校生以下:1,000円
※お支払いは現金のみとなります。当日会場にてお支払いください。

会場
HIROSAKI ORANDO(〒036-8035 青森県弘前市百石町47-2)
※お車でお越しの際は、周辺の有料駐車場をご利用ください。

お問い合わせ
Mail hirosaki_engine@yahoo.co.jp
TEL 080-3322-7763(代表)

公式twitter @hirosaki_engine
公式Facebook hirosakiengine
公式Instagram hirosaki_engine
公式HP https://hirosakiengine.com/

チケットまだ予約していない方はこちらから

また、公演当日もオランドの二階(ゲストハウス)に宿泊することができます!

オランドの二階宿泊の予約はこちらから


普段映画を見たり、コントを見たり、演劇を見たりしても、その設定って自分とは距離がある場所のことの方が多いので、純粋に「へぇー、面白い!」ってなれるのですが、自分が働いている場所がエンタメになるって、どんな感覚になるんですかね~?

自分に近い人が出てきたら、私は恥ずかしくて直視できないかもしれないです(笑)

昨年の公演で、ひろさき演人に若いメンバーが増えたように、今回の再演も誰かにとって何かに挑戦するきっかけを与えるようなものになったらいいですね!!

文/こにしれいな
4月から新卒で弘前オランドで働き始めた、元弘大生。







よろしければサポートお願い致します。新しいチャレンジへの支援に使わせて頂きます。