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MidjourneyのプロンプトをPromptBaseで応用する(プロンプト上級編) 10/18 動画生成AI 推奨を追加 hailuoai にも使える


Prompt Base で応用とは?

まず「応用」について

図1 クラックアート

こちらは私が考えた「クラックアート」です。
古くなり壊れた壁を用いたアートです。
現実ではこのように壁を壊して造形する事は不可能に近いので、
AIにしか作れない」アートとなります。

最近、AI生成画像への風当たりが強くなっています。
そんな時に「AIにしか作れない」画像は強みになります。
この「AIにしか作れない」を更に特徴付けるために、
壁の壊れ方に工夫がしてあります。

図2 拡大図

薄い層が沢山重なっています。
自然界でこのような壊れ方をするのは「雲母の結晶」など限られています。
AIなので現実にはあまり存在しない特殊な壊れ方を生み出すことが可能です。

偶然と必然

Midjourneyを使われている方なら経験されたことがあると思いますが、
意図したプロンプトと異なる傑作が偶然生成される場合が有ります。
よいものが出来たと感動してしまいますが、
偶然の産物のため再現することが難しいです。
この「クラックアート」も偶然であったら、再現できません。

「応用」とはスタイルを再現して他の要素でも「クラックアート」を生成できることです。
Variation 機能を使って別のバリエーションを作ることでもありません。
「応用」するためには、そのプロンプトが「必然」でなければなりません。

応用例

応用例 1

応用例 1は、「クラックアート」の材質を「大理石」にして
「層の断面」を金色にしています。
図1 のスタイルを継承した別の作品になっています。

応用例 2

応用例 2は、「クラックアート」の材質を「黒曜石風」にしています。

応用例 2

応用例 2 は、図1のスタイルを維持して、材質も構成も複雑なる、
全く別物の作品に仕上げています。

参考 更に応用させた図

このようにアートスタイルを「応用」できるようにするためには、
プロンプトの書き方に技が必要です。

その書き方ついて解説します。

プロンプトは作文では無い

Midjourneyを使われている方にも誤解されている方がいると思います。
この誤解が生じたキッカケは、おそらく「AI」というものの存在。
AIに対して話しかければ回答が得られる。
日常的に使う話し言葉で良い。
そこから、Midjourneyに対しても話しかけてしまう。

たしかに、それでも生成されますが、いざ応用しようとすると難しくなりますし、プロンプトも長文になってしまいがちです。

余談ですが、現在Midjourneyには「shorten」 コマンドがあり、プロンプトをAIが分析して無駄な重複箇所などを省いてくれます。
プロンプトの添削と効率化が可能となりますが、私が使用したところ逆に仕上がりが劣化しました。
場合によってはプロンプトの重複も必要です。

(「shorten」 コマンドは「/shorten」と入力して、その後にプロンプトを打ちます)

人間の心理として
少ないより多い方がお得だ。
単純より複雑な方がより正確で賢そう。
と思う所があります。
なので、複雑な画を描いている、複雑な長文プロンプトを見たら、
有りがたく思えて、素晴らしく思えて、プロンプトを書いた人が凄そうに思えて、真似したくなったりすると思いますが、Midjourneyのプロンプトは、そうではありません。
自分が思ったように画像生成できないのは、複雑なプロンプトを書けないからだ、と思ったりする方もいると思いますが、違います。
そこに目を取られてはいけません。
プロンプトはAIを使って何をどう工夫するかが大事なのです。
長短や複雑さは結果として後からついてくるものです。

作文しないプロンプトの例

Midjourney 3分割画面

Midjourneyにて、この3分割画面を作ったプロンプトはこちらです。

screen split vertically three,
screen 1: Japan kyoto,
screen 2: Eiffel Tower,
screen 3: Egypt pyramid,
--ar 16:9

わかりやすく改行していますが、Midjourneyに入力すると自動的に1行になります。

これは極端な例です。
たいていのプロンプトは、口語体で書きますが、それでも全体の構造を意識して書いた方が良いです。
後から修正するときなどに、判りやすくて便利です。

Prompt Baseとは?

構造化されたプロンプトを販売しています。
単なるプロンプト販売では無いところがポイントです。
誰かが作ったプロンプトを購入しても、
そのままでは、その画を作ることしか出来ず、
自分なりに応用した使い方をするには、どこをどう変化させれば別の物が作れるのかなどを自分なりに考えて工夫する必要があり難しいです。

Prompt Base は、構造化され検証されたプロンプトのみが販売されているので、変更する箇所と、全体のスタイルを決定する箇所が明確に分かれています。
そのため、プロンプトの応用が行いやすいです。

先ほどの3分割プロンプトを例にすると

screen split vertically three,
screen 1: [変数1],
screen 2: [変数2],
screen 3: [変数3],
--ar 16:9

このような形式でプロンプトが作成されています。
変数の実例とサンプル画像がセットで9種類揃っています。
変数部分を自分なりに考えて指定するだけで、
新しい自分の作品を作る事が出来ます。

Prompt Baseで応用

変数を変えるだけでは、まだ「応用」ではありません。
3分割プロンプトの例ですと、2画面、4画面も可能です。
上下分割に変える事も出来ます。

Prompt Baseの問題点

Prompt Base は、プロンプトを学ぶのに良いプロンプトの宝庫です。

しかし、サンプル画像を確認してからプロンプトを選択する購入方式のため、(当然の購入方式ではありますが)、見た目で「こんなスタイルで生成したい」や「これなら私でも作れそう」などの判断が生じます。
もちろん、一般的な購入者視点では、それは間違いでは無いのですが、
「プロンプトが手っ取り早く欲しい」と言う動機にはそれで良いのですが、

Midjourneyの「プロンプトを学びたい」意思のある人にとっては、「購入すると何が学べるのか?」が判りません。
検索機能はありますが、何を学びたいかに適した検索結果が出るわけではありません。

そこで、私の審査が通ったプロンプトであれば
「何が学べるか」が私自身が判りますので、それを紹介していきます。
プロンプトを実際に見て、学びたい方の手伝いになれれば幸いです。

プロンプトは購入するだけでは損

プロンプトが欲しいと購入する方もいると思いますが、
購入するだけでは損です。
購入したなら、そこからプロンプトを学びましょう。
学べるプロンプトは得るものが大きいです。

特に、Midjourneyのプロンプトは、たんなる長文の列挙ではなく、描きたいものにするための、プロンプトテクニックが様々あります。
それらを学ぶ事は、Midjourneyだけでなく、AI系のプロンプト構築に役立ちます。

PromptBase 紹介

私が実際に Prompt Base に掲載しているMidjourneyのプロンプトを紹介します。
一気にすべては難しいので、おいおい追加していきますね。

bundle 表記があるものはセット購入がお得です、
次の章にてbundle の説明を書きます。

※ 動画生成AI のI2V に適した画像には 「動画生成AI推奨」をつけています。
hailuoai や Luma Dream Machine などの I2V に対応している動画生成AI におすすめです。

Mysterious Wall Cracked Art

1本目は、今回記事に書いた「クラックアート」です。
学べるプロンプト:
「ひびわれを、どのように作っているのか」

こちら↑のリンクより確認出来ます。

Real Ninja Smartphone Wallpapers

学べるプロンプト:「忍者の衣装」

忍者と言えば、黒い衣装が特徴ですが、私の忍者は白土三平先生や小山ゆう先生の漫画に登場する忍者スタイルです。
この衣装を作れるプロンプトです。
壁紙サイズにしているのは、全身を見せるためです。

こちら↑のリンクより確認出来ます。

Message Card Or Name Card Templates ( bundle )

学べるプロンプト:「2つのレイアウト」

メッセージカードとして余白を作る必要性があります。
余白を作るために、キャラクターを端に配置するレイアウトと、
余白部分にイラストを描くレイアウト。
2つのレイアウトを実現させるプロンプトです。

こちら↑のリンクより確認出来ます。

Digital Status Displays

学べるプロンプト:「SF映画に登場するようなデジタル情報表示方法」

SF映画に登場するデジタル情報表示です。
透明なモニターに表示するだけでなく、
瞳やガラス面などにも表示可能です。
デジタル情報表示を行うプロンプトと、
これらの物体に表示させる方法の両方のプロンプトを学べます。

こちら↑のリンクより確認出来ます。

Mysterious Shapes And Effects

学べるプロンプト:「不思議な形状と、光の効果」

プロンプトの単語数は 36 個です。
とても短いプロンプトです。
変数は2箇所です。
1・対象物
2・色
この2個を指定するだけで、これらの画像が生成できます。
なぜ、犬は犬なのに、建物は変形しているのか?
特殊なプロンプトを使って実現しています。
Midjourneyプロンプトの奥深さに驚かれると思います。

こちら↑のリンクより確認出来ます。

Beautiful Shining Jellyfish 「動画生成AI推奨」

学べるプロンプト:「半透明のクラゲを美しく光らせる」
「画の雰囲気に色を指定する」

プロンプトの単語数は 68 個です。
変数は3箇所です。
1.Types of jellyfish
 クラゲの種類を入力します。
2.Jellyfish color
 クラゲの色を指定します。
3.light effect color
 画像全体に対するベースカラーを設定します。

動画生成AI に読み込ませる画像として最適です。
クラゲが泳ぐとこのように美しいです。

こちら↑のリンクより確認出来ます。

PromptBase Bundle & Free

PromptBase には、セット販売と、無料プロンプトがあります。

Bundle (セット販売)

プロンプトをセットにて販売しています。
割引価格になるのでお得です。

Free (無料)

無料のプロンプトがあります、プロンプト購入時に「おまけ」として選択できるようです。
最近追加されたサービスで、PromptBase のトップページからの検索が難しいです。
各クリエイターのプロフィール画面で探すことになります。

私の Bundle と Free は、こちらから確認出来ます。

私のMidjourney作品

私が生成したMidjourneyはこちらにGALLERYがあります。
独自ドメインを使って公開しているサイトになります。

🌈作品は pixiv にまとめてあります。

無料AI アートスクール 

note にて、無料のAIアートスクール (Midjourney) を連載しています。
記事を探すのが大変なので、目次を用意してあります。
Midjourney のテクニックを無料で学べます。

本日は、以上です、じわじわPrompt Base紹介は追加していきますね。


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