個人と立場

土曜日に富山県の商工会議所青年部の方と県職員の懇談会?の「風会議」に参加してきた。午前中の2時間で、1時間知事が講演し、後の1時間はグループミーティングだった。よく分かっていなかったのだが、この会議は商工会議所による政策提言のベースを構築するためのアイディア出しをかねていたようだ。

メンバーが良かったのだろう、ミーティングは和やかな雰囲気の中盛り上がった。テーマはウェルビーイングとは何か、それが周りにどんな影響を与えるか。
はじめに自分達に取ってのウェルビーを挙げた。サウナ、お酒、家族、友達…いろいろな選択肢があがった。
次にそのウェルビーが周りに与える影響を考え(大した話もなかったので割愛)、最後にウェルビー達成の為にまちが抱えるギャップを考えた。主にあがってきたのは、選択肢が少ない(施設のハード面、住民意識のソフト面共に)、睡眠時間が少ないなどであった。限られた時間での浅い掘り下げではあったが、少なくともあのグループ内ではウェルビーの為に解決すべき方向性を見出していたと思う。

何が言いたいかというと、立場に関わらず、自分の住む町について皆何かしらの思いがあるということだ。当たり前だろうと言われるかもしれないが、少なくとも僕はこれまで富山県の為に、前向きな意見をあげる人を職場の外であまり見たことがなかった。

こんな街に住みたい、こんなところを直したいを皆が持っているのであれば、あとは行動できる、行動を認めてくれる場所があれば良いのだ。富山の人って否定はするけど行動はしないよねーと話す人がいた。周りのやらないことをやる勇気や、それを声の大きい人たちに否定されることへの恐れが障壁になっているとは思う。

今必要なのは、個人として行動を起こせる環境だと思う。庁内での立場や役割から解放され、個人名で動いた(県職員という立場は残っていたが…)ケンチョウマルシェは、僕にとっては意義ある一歩になっていると改めて感じた。今度は各々の立場も捨てつつ、その立場だからこそ出来ることをプロジェクトの為に取り出せる、立場を利用して個人が取り組むプロジェクトを作り上げていきたい。

…今週末の発表はいったい何を話せるのだろう…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?