【思い出】真田3部作+αを振り返る (2022)
CCステーションライブの名物企画である全員参加の合同演劇。座長の真田HIRO之こと宮本さんはじめ、その物語に出てくる個性的なキャラクターを中心にいつの間にか毎回の楽しみになるくらい大ファンになってしまいました。モンローズが普段漫才していた分、コント(演劇)に参加しているお2人が新鮮に映りました。
そもそもお笑いライブに足を運ぶきっかけがユニットコントを売りにしていたFKD48(現: FKDZ)なのでそこに通じるものがあるかもしれない。
中でも1番のお気に入りがモンローズが参加した「真田3部作」と呼ばれるようになった3演目。今回はその真田3部作となる「木更津」、「日立」、「さいたま」の合同演劇、そして現時点で宮本さんとマエノさんがモンローズとして最後に共演した「高崎」について書きたいと思います。
主役のチャンスをものにしたモンローズ
実はモンローズは当初この合同演劇の主役ではありませんでした。元々2021年の年末のライブにて主役は副賞としてあるコンビが指名されていました。しかしそのコンビが辞退してしまったため合同演劇の主役は一旦空席になってしまった。
そんな状況になってしまったため、年明け早々ライブを代表して虹の黄昏がモンローズに合同演劇の主役を引き受けてくれないか話を持ちかけてきました。
虹の黄昏の説得もあり、合同演劇の主役を引き受けたモンローズ。昼、夜の2部制のライブだったため、宮本さんとマエノさんそれぞれを主役にした演劇を昼と夜に用意する案も出ていました。しかしモンローズはその日の昼別のライブに出ていたので宮本さん主役の1本になったと思われます。マエノさん主役版の脚本もどんなストーリーになっていたか今でも気になります。
この決断が後の真田3部作、そしてそれ以降の合同演劇につながるとは当初誰が思ったのか。
1部: 木更津 (2.23.22)
真田3部作の記念すべき第1部。この回から実質合同演劇の座長になった宮本さん、毎回ギリギリのタイミングで台本をもらう中ちゃんと台詞を覚えられる凄さを毎回実感しています。宮本さん演じる「真田HIRO之」は宮本さんらしく明るく正義が強い好青年の人物像はこの回から既に確立されていました。
忘れられない女性「白鳥レイコ」(かまぼこさん)と再会するためにある町に来た真田HIRO之(宮本さん)。2人は昔木更津で出会ったようだ。出稼ぎのため上京したレイコを真田はずっと探していました。
レイコが働いている「学園」で色んな人物と遭遇する真田。
「学園」の従業員の態度が気に入らない常連客(森本サイダーさん)が逆ギレし、怖いお友達を呼ぶと周囲を脅した。
桜並木に八つ当たりするヤクザ。
その八つ当たりの矛先は周囲の人々にも向けられた。周りを蹴り倒すマエノさんがとにかく活き活きしていたのが印象に残りました。
気づいたら周りの人全員が倒され状況に絶望する真田。
真田の叫びに応えた通りすがりの刑事(川崎さん)がその場にいる全員を成敗し、なんとか一件落着。
しかし物語はここで終わらなかった。一同の前に現れた山下達郎(橋本さん)が地球滅亡の危機を伝えに来た。回避の鍵は市原ぞうの国にあると言う。
山下達郎の言葉を信じて一同は市原ぞうの国を目指すことになった。
おまけ映像/コンテンツ (木更津)
【CCステーションラジオ(アフタートーク)】
【木更津(トークコーナー)】
【ダイジェスト動画】
2部: 日立 (4.14.22)
木更津の続編となった真田3部作の第2部。宮本さん演じる真田、忘れる。橋本さん演じる山下達郎以外の出演者は新しいキャラとして登場。
公演日がモンローズが選抜されたK-PRO名古屋遠征の前日ということもあってお2人が出演するかギリギリまで発表されなかった中、出演が確定した時はホッとしました。真田3部作含め今までの合同演劇で1番好きな回なのがこの「日立」。
市原ぞうの国を目指していた真田は何故か日立にたどり着いてしまった。
そんな時、真田はある教祖を慕う親子と出会う。「日立」のもう1人の主人公こと小学5年生の少年はマエノさんが配役されていました。前回の「木更津」で演じた暴力を楽しむヤクザとは180度違う可愛らしい役でした。
ハイテンションな母親(小野さん)に対して教祖様との生活はもう嫌だ、クラスメイトにからかわれているから新しい洋服が欲しいと悲しむ少年。
子供が泣いているじゃないかと母親を責める真田だが、母親も夫が刑務所に入ってから女一手で少年を育てたこと、親子の幸せを思って教祖様についていくことを決意したと真田に説明。
そんな中現れたのが教祖様(浜村さん)。今日は日米の2大スターこと山下達郎とデスティニーズ・チャイルドのツーマンライブが開催されると少年を慰める。
2大スターのライブを見て笑顔を取り戻した少年。
しかし楽しい時間の束の間、山下達郎は真田に地球を破壊する隕石の衝突が間もなく起きると伝えに来た。
地球滅亡に怯える一同の前に謎の男(川崎さん)が現れ奇跡が起きることを予言した。
男の予言通り、暗闇の中に現れた大きな光(としみつさん)が隕石の衝突を防ぎ地球が救われた。
しかし喜びの束の間、警察(たろうさん)が現れ、真田に逮捕を言い渡す。真田が持っている植物は大麻ではないかとの通報が入ったとか。
真田をはじめ、その場にいた大人は全員逮捕されてしまった。置いて行かれた少年は一人ぼっちになってしまった。
…と思われたが、少年の前に刑務所から出所した父親(常田さん)が現れ、新しい洋服を買いに行くことを約束した所で「日立」の物語は終わった。
おまけ映像/コンテンツ (日立)
【ダイジェスト動画】
3部: さいたま (6.11.22)
真田3部作のラストを飾ったのが「さいたま」。「木更津」ぶりに登場した真田が探している女性・白鳥レイコ、真田が迷い込んだマグロ漁船で出会った兄弟(浜村さん、マエノさん)との交流がメインだったこの回。役柄的に宮本さんとマエノさんがW主人公に近いくらい一緒だったシーンが多かったのも嬉しかったです。
日立の出来事の後、何故かボロボロのマグロ漁船に迷い込んだ真田。最近白鳥レイコが夢にも出てくるようになった。
船長の厳しい監視の下、この日も漁に出る真田。慣れない生活の中、1人の青年(マエノさん)が真田を気遣った。
青年は兄(浜村さん)が作った借金を返済するためにこのマグロ漁船で働かされている。一刻も早く真田に船から逃げるよう忠告する。
そんな中青年の兄(浜村さん)が登場し、真田の前で兄弟喧嘩を始めてしまう。
真田が兄弟が仲直りできる方法を模索する中、兄が雷(ムラムラタムラさん)に撃たれてしまい意識不明になってしまう。
悲しむ真田と青年の前に現れたのは川崎さん率いる医師の団体。医師団の懸命な治療で兄の意識も無事回復。
喜びに水を刺すように現れた船長とその取り巻き達(サイダーさん、常田さん)。
そんな中1人のヒーロー?(コンボイさん)が現れ、敵味方問わず斬りまくった。船長と取り巻きは船から去った。
マグロ漁船を去る真田に兄弟関係を修復したことへの感謝を述べる青年達。別れ際、弟は真田に「さいたまつり」のチケットを託した。
甚平に着替え、さいたまつりに来場する真田は思いがけず白鳥レイコと再会できた。
真田とレイコが再会して幕を閉じた真田3部作。次回から真田の新しい物語になるか、別の主人公の物語になるか気になっていましたが、この3部作の主人公が宮本さんでよかったです。
おまけ映像/コンテンツ (さいたま)
【ダイジェスト動画】
番外編: 高崎 (10.9.22)
真田3部作ではないものも、せっかくなので「高崎」の合同演劇についても書きたい。今作は珍しく宮本さんが唯一真田HIRO之ではない人物を演じた回。次の回(合同演劇のみの回(12.15.22))はまた真田を演じ、それ以降の合同演劇は「真田が色んな町を旅する」路線になりました。
現時点でマエノさんが最後に出演した合同演劇でもある「高崎」。マエノさんの今までの役も好きだった分見れなくなってしまった寂しさはありますが、振り幅の広いキャラを演じられるからこそいつかまたご縁があれば合同演劇でマエノさんを見れる日を楽しみにしています。
高崎の合同演劇では宮本さんは臨海学校の引率の先生を演じていました。作中に役名がなかったので真田なのか、別人物なのかは分かりませんが引き継ぎ要素がなかったため恐らく後者だと考察しました。
山奥で遊ぶ生徒たちを見ていた先生。そんな中生徒たちは誤って山のお地蔵さん(ヤマゲンさん)を壊してしまった。山で出会った男(常田さん)からお地蔵さんを破壊した代償が伝えられた後、生徒たちがゾンビに襲われてしまった。
お地蔵さんの怒りを鎮めるため、生徒たちを助けるため行動に出た先生は不思議なきいかわ達、ゾンビの襲撃から逃れた生徒など頼もしい仲間に出会う。
おじいさん曰く、お地蔵さんの怒りを鎮めるためには山に散らばっただるまを収集し納める必要があるとのこと。こうして先生達はだるま集めの旅に出ることとなりました。
だるまも順調に集まり、最後の2個までになった。その2個のだるまはマエノさん率いる不良グループが持っていました。
不良グループにたどり着いた一同。先生はリーダー格にだるまを引き渡してもらうよう説得する。
そんな中不良グループを竹刀で成敗しにきた謎の男(川崎さん)。結局先生達も攻撃してしまう。
何はともあれだるまも無事集まり、お地蔵さんの怒りも鎮まった。めでたしめでたし。