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【スポーツ】スイングと軸の見えない関係
先日、こちらの記事を見られた複数の方から質問をいただきました。
左と右は火と水のエネルギーでですが、上の記事だとねじりが加わるため、それ以外の要素が含まれてきます。今回はその辺りを掘り下げていきたいと思います。
渦(回転)と軸(直線)の関係
こちらの写真を見ていただくと、直線に走る飛行機に対して、カラースモークで着色すると、渦の煙が見えてきます。
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見えないエネルギーですが、直線に力がかかることで回転のエネルギーが生まれ、その逆も然りというのが自然界の法則のようです。
通称:渦と軸の法則です。
この法則を見える化すると、こちらの写真のようになります。
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通称:左手グッド
左手を使って表すと、四指の回転方向に対して、親指の方向に軸ができます。(右だと逆になってしまうので要注意)
スイングになると、左右の火・水のエネルギーだけではなく、こういった要素が加わってきます。
スイングは上半身と下半身で反対方向にねじれている
フィギュアスケートは、ジャンプとともに上半身と下半身は同じ方向に回転しますが、テニスや野球などの場合は、最低でもどちらかの足が地面についていることがほとんどです。
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そうすると見えないエネルギーとして、上半身と逆方向に下半身のねじりエネルギーが働いていることになります。
それではテニスのスイングで見ていきたいと思います。
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以下のようにバックスイングの際は、
上半身=時計回りに回転(軸は上方向)
下半身=反時計回りに回転(軸は下方向)に働きます。
上半身が捻れた力の終着点は、右手のラケットまで行きます(指先)。
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そしてフォロースルーの際には、
上半身=反時計回りに回転(軸は下方向)
下半身=時計回りに回転(軸は上方向)に働きます。
その結果、右腕で見ると終着点は肩甲骨になります。
右腕単独で見ると、
構え(肩甲骨)→バックスイング(指先)→フォロースルー(肩甲骨)という流れになります。
左利きの選手、またはバックハンドの場合
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バックスイングの際は、
上半身=反時計回りに回転(軸は下方向)
下半身=時計回りに回転(軸は上方向)に働きます。
この場合、力は骨盤あたりに移動するので、左腕で見ると一番体幹部に近い肩甲骨に力が集まります。
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そしてフォロースルーの際には、
上半身=時計回りに回転(軸は上方向)
下半身=反時計回りに回転(軸は下方向)に働きます。
その結果、力は指先に集まります。
このようにどちらに身体をねじるかによって、軸の方向も変わってきます。
それによって力がどの位置に集まるかが異なってきます。
↑
↓の時には、力は外に拡散し指先へ
↓
↑の時には、力は内に集中し肩甲骨へ
メインの腕で見たとき、このように捉えてみてもいいかもしれませんね。
この他にもこの渦と軸の法則は、色んなことに応用することができます。
またの機会にご紹介しますね。
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