THE LIVE #4 Climax ぐちゃぐちゃ感想文
究極的には何も覚えていないのかもしれない。
何か、とてつもなく強い光を浴びたような気が…その感触だけが残っている感じです。
やっぱり舞台というのはあの時、あの場所に或るものなんですよね。あの瞬間だけ舞台に命が宿っていると言っても良いかもしれません。つまり、持ち帰れないのです。
悔しい。やっぱり何度も味わいたい。全日程のチケットを購入する人の気持ちがよくわかります。でももう自分の中では今日のただ1回だけです。仕事が忙しくて2回目はもう行けないとかもありますが、本当にこの1回、今日1日、あの瞬間、舞台のキラめきを浴びることが出来てよかったな….とただ思います。
同時に少し怖かった。今回の#4 Climaxで九九組の、あの学校での物語、レヴューが終わってしまうのだなという予感が恐ろしかったのもありますが、何よりもこの瞬間だけなんだな、舞台を目撃できるのは。この舞台の幕が降りて家に帰ったら全て忘れてしまう、消えてしまうと思うと怖かったです。
これからもみんな一緒!じゃないんですね。分かっていたけど元からみんな違う道を歩んでいて、行先も違いました。それは彼女たちの物語もそうだし、このスタァライトという作品に出会った自分もそうです。いつまでも一緒にはいられないというより、元から一緒になどいなかったのです。
ただ、ある瞬間、ある場所で、ほんの少しの間だけ心と心が繋がったような。みんな違う道から来て、みんな違う目的地へ向かってゆく刹那、ほんの一瞬だけみんなで同じ星空を見上げたような思い出。夜が明ければ星空は消えてなくなってしまって、みんなまたそれぞれの道を歩まなければならなくて。でも、それで良いんだ!という物語でした。
いつまでも一緒にはいられないけど、ずっと同じ星空が瞬いていて、少し怖くなったり、行先を見失ったときは空を見上げれば良いんですね。そうすれば、たとえ舞台を持ち帰れなくても、同じ舞台を何度も浴びなくても、少し前を向いて歩けるような気がしました。酔いました普通に。良すぎて見終わったあとすぐノリで酒を呑みに行ってしまってこんな感想文を書いて、挙げ句の果てには1時間後に出勤となっております。ありがとうございました。
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