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学ぶ意義って説明できる?
今日はインターンに関係ないことを。
なんか最近同世代(大学3年)友達と話しているなかで、高校に戻りたいと思う?みたいな話から、高校時代の勉強って役に立ってないよな?って話が出てきました。
確かに在学中はそう思っていましたが、今は個人的には全くそうは思わなくて、むしろ学ぶために戻りたいくらい価値があったなと思います。
特に歴史系と国語と理科。
これらは本当に今でも教科書買い戻したいくらいですね。
歴史は偉人たちの試行錯誤と過ちや成功を学べるし、近代文学は文脈を理解する力や心情を読み解く力を、古文や漢文は示唆に富んだ教えを授けてくれます。
理科は物事を解き明かす好奇心をくすぐるし、数学は体系的に物事を捉える力と分解して考える力を養ってくれます。
大学生の今でも十分時間があるんでしょうけど、こういうのを生活とかお金の心配せず、のんびり学べるって贅沢だなと笑
もうおっさんみたいなこと言ってますけど、20歳です笑
それ以外にも今結構学びたいなとか興味がある分野って結構あって、近代美術とか、生態学とか、哲学とか。
あ、あと聖書も時間を作って読みたいですね。
イエスの教えは信者じゃなくても読むべきくらいありがたいなと思います。
まあ、そんなことをいうとかなり驚かれたわけです。
意味わかんないと思われるかなと思ったんですけど、「学びたいものがあるっていいよね」みたいな肯定的な感じでした。
やりたい事が見つからないというのは就活生の話題あるあるだと思うのですが、それとともに学びたいとか覚えたいというのがないのも普通なんでしょうか?
僕は結構話を聞くとなんでも興味深いなと思うので、学びたい事はひたすら増えていくばかりなのですが、
それはなかなかレアケースみたいですね笑
だからちょっと何でなのかなーと思って考えてみました。
それで少し前から思っていたんですけど、学校で学問そのものについて教えてくれる先生はたくさんいるけど、それを生活の中でどうやって活用するかを教えてくれる人はいなかったなあと。
数学とか理科って日常生活で活かすのひと工夫必要ですし、歴史であっても学生にとっては単なる「昔話」にすぎません。
先生方には受験のためではなく、それをどう自分の中に引き入れるかを説いてほしいですが、なかなか難しいようですね。
そもそもそれが分かっている人も少ないでしょうし、今の文科省のカリキュラムにはそのような脱線できる余裕はないみたいですし。
多くの場合、それに気づくのは学生生活を終えてからですね。
学ぶ意欲が起きない原因としてもう一つ考えられるのは、資本主義的な考え方に傾倒している事です。
学ぶ意義を学ぶ前に考えすぎて手が出せないのではないか、ということです。
簡単に言えば、「やる意味ある?」って思っちゃうわけですね。
ここでいうやる意味は個人的にではなく、生きていく上でやって評価されるか、または経済的価値に結びつくかという事です。
これは個人的に恐ろしい事だと思います。
「価値」という言葉の前に無意識的に「経済的」というの生まれているのが怖いんです。
何かを始める時に価値を気にしがちです。
無駄なことをせず、最短で最適なことをする事が美徳と学校生活で刷り込まれるのです。
カリキュラムも経済的価値に結びつきにくい芸術や保健、情報の授業が削減されています。
経済的価値はないが、文化的に価値のあるものが見えなくなっているんです。
経済的価値は生活の安定や一定の幸福感を与えてくれますが、それを得るには熾烈な競争に身を置く必要があります。
方法は一つ。いかにお金を生むかです。
それでいて、そこから得られる幸福感は少ない上に、ある程度で頭打ちになります。
年収750万から800万で幸福度は変動しなくなるといった風に。
一方で文化的価値による幸福度は限度がない上に、獲得方法が多様です。
絵、歌、工作、運動、発明、収集、研究、創作、言語、文学・・・
その道を極めようと思えば終わりがないですし、飽きたら他に移る道はたくさん開かれています。
それらは生活に彩りを、人生に学びを、毎日に充実感を与えてくれるのですが、あまりやる余裕がない人も多いですよね。
海外の方の方が、年齢によらずに言語を学んだり、絵を描いたりと仕事以外で生きる意味を見出している人が多い印象があります。
日本では趣味がない人は珍しくないですよね。
でも、海外の人に趣味や好きなことを聞いて返ってこなかった事がありません。
文化的価値の認識と文化的消費が良いというわけではないですが、それを楽しむのは素晴らしいことだと思います。
それはひとりひとりの「個性」にもつながるものです。
もっと多くの人がいろんなことに興味を持って、それについて深く学んで、シェアできるようになると、もっといいんじゃないかと思います。