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インターンの真の価値は・・・
改めてになりますが、僕は現在働いている会社が人生で初めてのインターン先です。
9月から始まりもうすぐ4カ月が経とうとしています。
もう今年も終わりかけという事で、いったん現時点で内省したいなと思いました。
たぶんふつうはインターンって就活に向けてのファーストステップだったり、社会人としてのマナーや振る舞いを学ぶためだったり、周りと比較した自分のレベルを見るためだったりでやるのかなと思います。
僕も最初はそうでした。
コンサル業界に興味があったのと、普通にビジネスというものが面白いなと思っていたからです。
そこから何かを学んで自分が就活生、そして社会人としてどうあるべきかを探っていこうと考えていました。
しかし、インターンの真の価値は他者にFBをもらうことでも、レベルの高い環境に身を置いてレベルアップすることでもなく、徹底的な自己との対話だと考えます。
他でもないオリジナルである事を知る
大手のインターンや人気のベンチャーのインターンでは自分よりはるかに優秀(その分野における知識/経験/人脈の豊富さ)な人を目にする事でしょう。
一部の人がそこで能力を発揮する一方で、多くは自分の無力さや物足りなさを感じて多少なりとも落ち込んだりしてしまうんじゃないかなと思います。
それからこのままではいけないと頑張る人とただ単に「やばいな~」と言ってまた何もしない人が出てきます。
後者はこの時点で価値を得ることなく終わりなのですが、問題は前者のこれを起爆剤として頑張る人です。
自分のレベルが分かって、今のままではいけないと自覚したものの、努力のベクトルや次の方向性が見えていないというケースです。
これは僕も経験がありますし、皆さんあるはずです。
ない人はこれから必ず経験します。必ず。
自分の成長のために何かを始めたり、新しいコミュニティに入ると必ず自分より上だなと感じる人がいます。
そしてその人のようになれればなぁと感じて自分も努力してみるものの自分とその人は根本的に違うので、必ず同じようにはなりません。
本当は「自分がどうあるべきか」にフォーカスすべきです。
このようにいうと、いわゆる「差別化」を想起する人が少なくないと思いますが、差別化という視点ではない事に注意してください。
差別化というのは、他がいる事を前提としています。
重要なのは自分がまぎれもないオリジナルであり、そもそも差別化という概念すら存在しない事です。
僕が一回り年上の友人に言われたこの言葉を思い出します。
世界がもしあなたを失えば、二度と世界はあなたを得る事はできない。
海外の方だったので拙い日本語でしたが、すごく胸に刺さりました。
世界に1人のオリジナルの自分としてどうあるべきかを考えるべきだという事です。
分けて考えない
2つ目のポイントは分けて考えない事です。
自分がどうあるべきかを考えるときに、仕事の事だけを考えないで全てを含めた「人生」のあり方を考えます。
前にも述べた、この人すごいなと思った時も思い出してください。
その人の交友関係、価値観、生活、人柄、スキル、歴史、考え、見た目、時間の使い方、物言い、ありとあらゆることを包括して、その人の人生丸ごとを踏まえて考えてみてほしい。
その上で、その人生のあり方に共感したり、憧れるようならその人のそばにいて、ロールモデルやメンターとして捉えて良さそうです。
なぜそういうかというと、仕事がバリバリできて、社員や同レベルの学生と高度な会話を繰り広げていて、週末にはどこかの社長とのアポに出かける、そんないわゆるすごい人を時々見ますが、他の一面を見ると自分はこうなる必要はないなと思うからです。
何かを得るには何かを差し出さなければいけません。
その人が差し出したものが何で、それを自分はトレードオフにできるものかを考えましょう。
この学生を超越した能力や人脈に「人間性」を捧げている人をたまに見かけます。
同レベルかそれ以上としか関わらず、他の人にはあまり興味がない、または見下してしまう。
僕はそうはなりたくないと思ったので、そこまでしなくていいと思いました。
努力すれば幸せになれるとは思いません。
まずは自分が努力する方向を自分で定めるべきでしょう。
そうすれば自然と努力したくなります。
人生のあり方を考えるときの軸に他者の視点を入れない事も重要です。
この時ばかりはめちゃくちゃに自己中心的に考えましょう。
自分視点でどんな人生に価値があるか。
ここに尽きます。
周りから見て、とか普通じゃないとか、社会的に価値がないとかはどうでもいいんです。
こうなってくるとなかなか自分にベストフィットな人生を送っている人はいないなと思い始めます。
それは自分が持っているものを他者が持っていないからです。
今まで外側を見ていた視点がだんだん内側に向いていきます。
何でも話せる親友、家族、スキル、趣味、価値観など自分が失いたくないものや自分たらしめるものを維持しつつ、どう形作っていくか。
これを他者や会社との関わりの中で見つけていく事が、インターンの真の価値だと考えています。
内側だけ見ていても、外側だけ見ていてもだめ。
外側としてインターンを通して、社会や他者を見つめ、そのほかの時間で内面に投影し、考える。
その中で、自分のComfort Lifeを思い描いていく長い旅路のスタート地点に立ったことを気づくのです。
優秀なのが偉いわけでも、年収が高いのが幸せなわけでもなく、自分が愛せる人生を生きた人間が成功者だと思います。
そのためには分断された情報を包括的に捉え、それを判断するための知識を身に着け、そして自問自答して自分の中に醸成していく必要がある。
そうすることで自分の中での軸が確立し、それが個性となり、最終的には周りにとっても魅力的、自分も満足できる自分になれるのかなと思いました。
今はその過程を楽しみたいし、楽しめるようになってきました。
インターンだけの内省ではなく、オーストラリアに行くと休学を決めすぐにコロナで計画を狂わされたけども、がむしゃらに歩んだこの2020年の総括のようになってしまいましたが、自分の今の考えを書き出し、次への軌跡としたいと思います。
来年以降もたくさんの学びと出会いがありますように。
※エンディング感出てますが、まだ年内にバリバリ出勤あり(笑)