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VUCAから学ぶ経営。危機に備えよ。

猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症は、
いまだに収束の目途が立っておらず、
経済や企業業績へ非常に深刻な影響を与えています。

東京商工リサーチが2020年9月28日に発表した
「新型コロナウイルス」関連破たん状況』によると、
新型コロナ関連の経営破綻(負債1,000万円以上)は
全国で累計526社に上り、
9月に入って再び増勢基調が鮮明になっているとのこと。

また、政府や自治体の各種支援策などを活用し、
経営を維持している企業は少なくありませんが、環境悪化が長引き、
ここにきて資金繰り支援効果が薄まっている点が懸念されています。

新たな支援策がない場合、
脱落がさらに加速する可能性もあると報じられています。

私は経営者向けの勉強会の中で、
新型コロナウイルス感染症の影響について話をする際、
「VUCA」という言葉を用い、
今後の会社経営への警鐘を鳴らしています。

皆様はこの言葉をご存じでしょうか?耳慣れない言葉かもしれません。

「VUCA」とは下記の頭文字をつなぎ合わせた造語です。
 ・Volatility(変動性)
 ・Uncertainty(不確実性)
 ・Complexity(複雑性)
 ・Ambiguity(曖昧性)

意味を要約すると、
ビジネスを取り巻く環境が目まぐるしく変化し、
先の予測が困難な現在の社会を表しています。

今回の新型コロナウイルス感染症もその一つの事象にすぎませんが、
そのほかにも「自然災害」など、
過去例を見ない異常気象が、
日本ばかりではなく世界中で起こっています。

地震の多い日本では、地震のリスクも心配されますが、
この先いつ・どこで・どのような自然災害が起きるのか、
誰も正確には予想することができず、
ひとたび大規模な自然災害が発生すれば、経済・企業への影響は甚大です。

SNSもリスクの一つといえるでしょう。

アルバイト従業員の悪ふざけ投稿が、
瞬く間にSNSを駆けめぐり炎上……。

これにより、
お客様離れが起きたり
企業のブランド(商品・サービス)が毀損したり、
最悪の場合、店舗の閉鎖や倒産に発展することすらあります。

SNSは利便性が高く、
利用者が増えたことで、ひと昔前には考えられなかったような
予想外ともいえる経営リスクに発展することもありえます。

いま私たちがビジネスをしている現代は、
予測不能な急激な変化やリスクに
常に直面しうる時代と考えなければいけません。

そして、その変化に対応しなければならないのが経営です。

新型コロナウイルス感染症もその一つの事象に過ぎません。

いまだに収束が見えない中で考えたくはありませんが、
突然、経営に新たな脅威をもたらす何かが降りかかってきても、
不思議ではありません。

有事・危機に備えた経営が、より求められる時代となりました。
そして、万が一、まさかの事態に陥った時、
会社・社員を守るためには資金が必要です。

いまこそ、資金を中心に据えた経営を実践し、
しっかり資金が残り、増える経営体質へ
転換することが必要ではないでしょうか。

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