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コロナ危機を改革の転機に!~中小企業が次の一手を見極めるためにやるべきこと~

コロナ禍における負のスパイラル

新型コロナウイルス感染症の影響によって
多くの中小企業の業績が低迷している中、
対応方法は企業によってさまざまです。

負荷が大きいエッセンシャルビジネス(※)や一部の業種は除き、
多くの企業が下記のような負のスパイラルに陥っています。

※銀行・郵便局・スーパーマーケットなど、
一般の人々が日常生活で必要とするビジネス。

(1)受注・売上減
   ↓
(2)人件費・経費過多
   ↓
(3)利益減
   ↓
(4)資金減
   ↓
(5)人件費・経費カット(縮小我慢)
   ↓
(6)次の一手なし
   ↓
(7)さらに受注・売上減

一方で、少数ではありますが

「(7)さらに受注・売上減」を
「(7´)未来の受注・売上増」へと変えている企業があります。

負のスパイラルを脱する企業の特徴

(7)と(7´)の差は、なぜ生まれるのでしょうか?

大なり小なり市場動向の影響を受けている企業であれば、
どの企業も「(4)資金減」までの流れは同じです。

差が出るのは
「(5)人件費・経費カット(縮小我慢)」と
「(6)次の一手なし」の過程において、
何を実施できているか?ということです。

「(7)更に受注・売上減」となっているのは、下記のような企業です。

(5)人件費・経費を一律カット。
   ↓
(6)次の一手なし(売り方・売り先・作り方は同じまま)。

つまり、
今ある仕事を、今の人員・やり方で、今までと同じように行う企業です。

対して「(7´)未来の受注・売上増」となるのは、
下記のような企業です。

(5)人件費・経費は、カットするものと残すものを分ける。
   場合によっては増やすものもある。
   ↓
(6)次の一手を打つ(売り方・売り先・作り方を変化させる)。

つまり、業績悪化を機に、
今の人員で、今のやり方を変えながら、新しい価値を創る会社です。

4つの現状確認のススメ

もう少し詳しく書くと
「(7´)未来の受注・売上増」の企業には、
下記のような人材がいます。

□資金・財務・収益状況を適宜把握して、
 販売や製造の弱みを改善し、強みを活かし、
 生じた歪みを修正していく人材
□その人材を育てて仕組みを変化させながら
 柔軟に計画を修正し未来へ進めていくリーダー

実は、この差は不況により突然生じた差ではありません。

好況の時から生じているものの、
好業績に隠れて顕在化していないだけです。

こういったことは、不況などの際に、顕著にあらわれてきます。

パナソニックの創業者である松下幸之助氏の
「好況よし、不況またよし」という言葉があります。

この言葉を実践できる経営者・幹部であるかどうかが、
今、如実に問われています。

【1】経営改善計画が策定されていて、適宜進捗確認ができているか。
【2】今後のさらなる環境変化への
   対策(営業力強化ほか)が決まっているか。
【3】業務プロセス改善や人材育成・評価の仕組みの再構築など、
   社内基盤強化の取り組みができているか。
【4】上記【1】~【3】を決めて動かすリーダーがいるか。

以上の4つについて、
御社の現状を確認してみてはいかがでしょうか。

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