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NBAデイリーニュース(10/31, THU)

ラプターズのスコッティー・バーンズが右眼窩骨折で少なくても3週間欠場

(The Athleticの記事の抄訳)

バーンズは月曜の夜のナゲッツ戦の4Qでオフェンシブ・リバウンドを取りに行った時に、リバウンドを取ったナゲッツのニコラ・ヨキッチの肘が当たってしまった。

バーンズはそれまで3試合連続で生産的な試合をプレーしていて、平均19.3点、7.8リバンド、6.0アシストを記録。ラプターズはこの夏に彼と5年マックスルーキー契約延長を結んでいた。もし彼がオールNBAチームに入れば、来年のサラリーはサラリーキャップの25%から30%に跳ね上がる。しかし、そのためには彼は今シーズン65試合に出場しなければならない。彼の5年契約は$225~$270Mの間になりそうだ。

ブルズのロンゾ・ボールがグレード1~2の手首捻挫

(ESPNの記事の抄訳)

MRI検査でロンゾ・ボールの手首の捻挫はグレード1~2の間のものだとわかった。これでボールは少なくても10日間は欠場する。

彼は月曜のグリズリーズ戦の1Qでスチールをしようとして転んだ時にケガをしたようだ。その後、ハーフタイムで手首に違和感を覚えたためテーピングをし、痛みを押してプレーした。

ボールは「もし今この腫れた状態でプレーしたら、それはグレード3になってしまうかもしれず、そうなったら手術が必要になる」と言った。ボールの手首にはそれが動かないように固定したブレイスがつけられていた。

ボールは左膝の複数の手術を受けたため、2022年1月以来はじめてプレーしている。今シーズン3試合に出場し、平均15.7分のプレー時間で平均4.7点、3.7アシスト、2.7リバウンドを記録している。

グリズリーズの2Way契約

グリズリーズがスコッティー・ピッペンとジェイ・ハフに続き、またもレイカーズと2Way契約をしていた選手と2Way契約をするそうです。

その選手はコリン・キャッスルトン。彼は2023年と2024年にレイカーズと2Way契約を結んでいましたが、10/19にウェイブされ、ネッツのGリーグチームとキャンプ契約をしていました。キャッスルトンもいつかグリズリーズとスタンダード契約を結ぶことができるのでしょうか。

ロニー・ウォーカー

セルティクスとキャンプ契約をしたため、今シーズンはセルツのGリーグでプレーするのではないかと言われていたロニー・ウォーカーが、ユーロリーグのリトアニアのZalgiris Kaunasと契約をしたそうです。契約には2/18まで$450KのNBAバイアウト条項あり。

今は高すぎて15人目と契約したがっていないエプロンチームにトレード・デッドライン後に新戦力として加わるかもしれません。

NBAルーキーのクラスがリーグ史上最悪のスタートを切る

ここから先はYahooのトム・ハバストローによる今年のルーキークラスについての興味深い記事になります。


水曜日の夜、1位指名のザッカリー・リサシェイが2位指名のアレックス・サーと対戦するが、私たちはこのルーキークラスについて話をしなければならない。概要をまとめると、あまり良くないスタートだ。もし、あなたがこれが最近のNBAで最悪クラスだと思っているなら、他にも同じ意見の人たちがいるようだ。

それはNBAコーチたちだ。

私たちは現在NBA史上最も低調なクラスを目の当たりにしているかもしれない。ルーキーたちはこれまでにないほどベンチに張り付かされていて、試合に出場しても、チームは彼らに本格的な責任を任せることをほとんどしていない。

「フレッシュマン15」をご存じだろうか?それは大学1年生が新生活に入り、パーティーやピザで体重が15ポンド増える現象だ。

ここで別の「フレッシュマン15」を紹介しよう。

このシーズン、15ポイント以上を記録したルーキーはひとりもいない。ゼロだ。

15点は高いハードルではない。特に、今の得点が出やすい環境では、チームが140点を記録しても驚かれないような状況だ。しかし、プロのルーキーたちは誰もその15点のラインを超えていない。リサシェイもサーも、ロッタリーで指名された他の誰も15点を超えていないのだ。Stathead.comによると、シーズンがここまで進んだ時点で、ルーキーが15点を記録していないことはこれまでになかったそうだ。

昨年の開幕戦では、スパーズのヴィクター・ウェンバンヤマが15点、マーヴェリックスのセンターであるデレック・ライヴリーが16点を記録し、2人のルーキーが15点以上を挙げている。シーズン2試合目では、ホーネッツのブランドン・ミラーが17点、サンダーのチェット・ホルムグレンが16点を記録し、さらに2名が加わった。3試合目には、ラプターズのグレディー・ディックが16点を挙げ、ルーキーたちはそれぞれのチームでの最初の3試合で15点の壁を合計8回超えていた(ホルムグレン、ミラー、ウェンバンヤマが複数回達成)。

しかし今シーズン、その数はゼロだ。

1970年以降、通常この時期には約9回の15点以上の試合が見られ、多いときには17回に達することもある。過去に最も低い数値だったのは2014-15シーズンで、開幕の週に15点以上を記録したのは、得点力が高くないことで知られるマジックのエルフリッド・ペイトンによる1回のみだった。今年のシーズンは? 私たちはまだ「エルフリッド・ペイトン」を探している状態だ。
NBAのコーチたちは、ルーキーたちに何かを任せることに信頼を置いていない。

「NBAルーキー・オブ・ザ・イヤー候補と言われているリード・シェパードは、イーメイ・ウドーカが指揮するロケッツでベンチを温めている。ケンタッキー大出身の彼は開幕戦で15分プレーしたが、それ以降の試合で出場時間が減り、月曜日のスパーズ戦での勝利ではわずか3分の出場だった。これまでの出場時間38分で、シェパードがシュートを決めたのは12本中4本だけだった。

また、ルーキー・オブ・ザ・イヤー候補のもう一人のザック・イディーも注目を集めていて、グリズリーズで全試合スタート出場をているのは良いニュースだ。しかし、悪いニュースも多い。身長7フィート4インチのセンターであるイディーは、フィールドゴール(14本)よりもファウル(15回)の方が多い状況で、ブロック数もチームメイトで5フィート8インチの河村勇輝と比較してわずか1本多いだけだ。ちなみに河村のブロック数はゼロだ。ファウルトラブルと全体的なパフォーマンスの低さにより、イディーの平均プレー時間は1試合たった16分で、これはフルタイムのスターターとしてはリーグ最短だ。

ホークスのドラフト1位指名であるリサシェイは、将来性を感じさせるプレーも見せているが、19歳の彼はチームの最初の2試合でベンチスタートをした。これは1位指名選手としては異例であり、プロのアメリカバスケットボールにおいて彼の初戦の「トゥルーシューティング%」はわずか38.3%という低さだった。

ホーネッツでは6位指名のティジャーネ・サローンは最初の2試合でスタートするどころか出場すらしていない。チームの初試合、2試合目の「DNP(出場せず)-コーチの判断」により、フランス出身のティーンエイジャーは新人ヘッドコーチのチャールズ・リーからの信頼をまだ得られていないようだ。

ちなみに、ロブ・ディリンハムについての情報はあるだろうか? ウルブスから8位指名された彼はまだ試合に一度も出場していない。クリス・フィンチはまだ一度も彼を起用していない。チームの他の1巡目指名であるテレンス・シャノンJr.も同じだ。

タンカスティック(タンクをファンタスティックにかけている)なウィザーズは、ルーキーに関して最も大胆なアプローチを取っている。ヘッドコーチのブライアン・キーフは、チームの期待のロッタリーピックであるサーとキャリントンをセルティクスとの開幕戦でスターターに起用した。しかし、キーフもその状況には長く耐えられなかったようだ。2試合連続での大敗を受けて、ヨナス・ヴァランチュナスがキャリントンの代わりにスタートし、サーのいるフロントラインにパワーを与えた。キャリントンはこれまでの3試合で3点、10点、13点を記録している。

そしてクレイジーなことなのだが、そのキャリントンが現在ルーキーの得点王なのだ! ピッツバーグ出身の彼はシーズン序盤で平均8.7得点を記録している。そう、シングル・ディジット(1ケタ得点)だ。私の調査によれば、少なくとも1人の選手が平均で2ケタ得点をしたことがないルーキークラスはこれまでに存在しない。

これは単なる得点数だけの問題ではない。サーとキャリントンはルーキーの中で平均出場時間トップ2を占めているが、今シーズン30分以上プレーした試合はまだないのだ。各チームの開幕3試合で、ルーキーが1試合でも30分以上出場しなかったシーズンは、Stathead.comによればこれまでに例がない。

火曜日の夜、ジャズのルーキーであるコーディー・ウィリアムズが4試合目で29分58秒のプレータイムを記録し、今シーズンのルーキーとして初めて30分の大台間際に達した。まだ4試合を終えていないチームもあるが、この時点でたった1回の30分超えのルーキーがいないのも前例がないことだ。実際、Stathead.comによると、1964-65シーズン以来、ルーキーがシーズン序盤で30分以上の出場回数が5回未満だったことはない。

では、この2024年の「ルーキー不況」の原因は何なのだろうか?「ホームラン才能」を欠いたというのもあるだろうが、彼らはとても若い。ロッタリー指名選手の中には、18歳が3人(サローン、キャリントン、ニコラ・トピッチ)と、アメリカで合法的にバド・ライト(缶ビール)を購入できる年齢に達している選手(イディーとデヴィン・カーター)はわずか2人だけだ。

カーターとトピッチというロッタリーピックがケガで戦線を離れていることも状況を悪化させているのも確かだ。また、1巡目指名の他の3人、ラプターズのジャコービー・ウォルター(19位)、ナゲッツのダロン・ホルムズ(22位)、ジャズのアイゼィア・コリアー(29位)もケガからの復帰を目指している。

最も明らかな説明は、シンプルに彼らはそれほど優れていないということだ。おそらく、最も近い比較対象は、ネッツが1位でケニヨン・マーティンを指名した2000-01シーズンのクラスだろう。シンシナティ大出身の彼は、ルーキーシーズンで平均得点12.0を記録していたが、それは彼がベアキャッツでの最後のシーズンに足を骨折した影響があったためだ(ちなみに、Mark JacksonではなくMarc Jacksonがウォリアーズで48試合に出場して平均得点13.2を記録したが、彼のルーキーステータスには重要な注意事項がある。当時彼は26歳だった)。

これまでのドラフトのデータを調べた結果、2000年のドラフトクラスはNBA史上最悪のドラフトクラスのひとつとしてランク付けされており、このグループの中でオールスターに選ばれた選手はわずか3人で、オールスター出場は一度きりだ。上位指名7人のうち5人は10年以内にリーグから姿を消した。当時のクラスでもスロースタートは見られ、それが一時的なものでないことが証明された。

しかし、2024年のクラスには希望がある。開幕から苦戦した2014-15シーズンのルーキークラスを思い出してほしい。当時は誰も予想していなかったが、そのシーズンにドラフトされた選手の中でシーズン全体を通してプレーできなかった2人が、後にMVPを受賞するまでの選手になった。彼らの名前は、ジョエル・エンビードとニコラ・ヨキッチだ。

エンビードは怪我で2シーズンを欠場し、ヨキッチはデンバーの2巡目指名として1シーズン海外に残り、2015年10月にアメリカデビューを果たした。同様に、ジュリアス・ランドルもNBAでの最初の試合で足を骨折し、ルーキーシーズンが早々に終了してしまったが、その後オールスター選出3回の選手になった。

もしかすると、2024年のクラスも2014年のクラスのようになるかもしれない。データをさらに掘り下げると、ルーキーの最初の1週間の成績はキャリアの成績とはほとんど関係がないことがわかる。10代の選手がNBAに入ってすぐに活躍することはほとんどなく、リサシェイとサーも10代の未熟さからくる幾つかの不安定な場面を引き起こしているが、彼らが20歳を迎えるのはまだ来年4月だ。

ルーキーたちがすぐに成長し、この困難なスタートが遠い過去のように感じられる日が来ることを期待したい。しかし、二ケタ得点を達成するためには、コーチたちが若手にチャンスを与えなければならない。今後数日でルーキーのひとりが大活躍して、私たちを喜ばせてくれることを願おう。もしかすると、水曜日にリサシェイとサーがそれを成し遂げるかもしれない。

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