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NBAデイリーレポート(12/16, MON)

今日のデイリーレポートではジミー・バトラー続報、NBAカップの準決勝で敗退してしまったロケッツとホークスに焦点を当ててみました。

  • ジミー・バトラー続報

  • 【記事】ジミー・バトラーとヒートは別れる運命にあるようだ

  • 【記事】ロケッツのNBAカップ準決勝で失速したオフェンス

  • 【記事】イーメイ・ウドーカのビジョンを体現したロケッツ

  • 【記事】トレ・ヤングからボールを離すことで再構築を進めるホークス


ジミー・バトラー

まずは週末にかけて出ていたジミー・バトラーに関するニュースや記事からお伝えします。

スタインラインのジェイク・フィッシャーによると、NBA界隈ではヒートは「適正価格」であればジミー・バトラーをトレードすると考えられはじめてきているそうです。複数のチームはバトラーははじめて新しい移籍先を「真剣に見ている」との事。

また、フィッシャーは、ヒートはバトラーが何のリターンなしでマイアミから去ることに心配はしていないとレポートしており、これは先週の水曜にマイアミ・ヘラルドのAnthony Chiangがレポートしていた内容と一致します。

スタインラインのマーク・スタインによると、リーグ関係者の間では、バトラーが興味を持っていると伝えられているロケッツ、マーヴェリックス、ウォリアーズ、サンズの中でウォリアーズの名前が最も頻繁にあがっているそうで、ウォリアーズが「現実的な交渉」をするだろうと言われているそうです。

すでにウォリアーズはACL損傷でシーズン全休になったデアンソニー・メルトンをネッツとのトレードに出して、デニス・シュルーダーを獲得していますが、ESPNのシャムズによると、ウォリアーズは引き続きスターハンティングをしていくそうです。下の記事にもありますが、ヒートのパット・ライリーは再建はしないでしょう。そうなるとウォリアーズがヒートの望むような「適正価格」を出せるのか疑問です。そう考えると、これまで出てきたレポートの中ではブラッドリー・ビールがいるサンズの方が現実的になってきます。

はたしてトレード・デッドラインまでにヒートの「適正価格」を出せるチームは出てくるのでしょうか?今後も注意深く見守っていこうと思います。

そんなヒートが動きました。

センターのトーマス・ブライアントをバックアップ・センターを探しているペイサーズにトレードして、2031年の2巡目指名権スワップを獲得しました。ペイサーズ的にはこのトレードにアキレス腱損傷でシーズン全休になっているジェームズ・ワイズマンを含めたかったらしいのですが、ヒートがワイズマンのサラリーを受け取る事を拒否したようです。これでヒートのロスターは13人になりました。

ロスターが13人になったため、2wayのドルー・スミスにスタンダート契約を与えるかもしれないとの声もあります。また、これでサラリーが$48.7Mという大きなバトラーの契約のトレードで複数の選手を受け入れる事ができる余地ができました。同時に今年のドラフト15位指名のケルエル・ウェアに時間を与えられるかもしれません。

キャップ的にはブライアントの$2Mのサラリーを出した事により、タックスが$4.7Mほど節約できるようです。

このトレードは一見地味ですが、ロスター的にもキャップ的にもヒートの今後の動きに柔軟性を与える素晴らしい一手だと言えます。


NBAがバトラーの話題で沸く中、Real Dealからバトラーが夏にマイアミの家を売っていて、今は一軒家を借りているとのレポートが入りました。

バトラーはコーラルゲーブルズ付近の6ベッドルームの家を$8.3Mで売却し、今は家賃が1ヶ月$70,000するハイビスカスアイランドのウォーターフロントにある5ベッドルームの家に住んでいるそうです。現在その家はマーケットに$30Mで売りに出されているとのこと。これがそのバトラーが現在住んでいる家です(via Real Deal)。

これもバトラーのヒートとの駆け引きの一環なのでしょうか?それとも家が高く売れてしまったのでしょうか?ちょっと勘ぐってしまいますね。


そのバトラーとヒートの状況を書いたThe Athleticのデヴィット・アルドリッチさんの記事を紹介します。

(*今日紹介する記事は、重要だと思われる内容を抜き出した訳なので、オリジナルの記事に興味がある方はタイトルのリンクをクリックしてください)

ジミー・バトラーとヒートは別れる運命にあるようだ:トレード市場の可能性を評価する

このジミー・バトラーの件に関わる人々はみんなプライドを持っている。それは当然のことだ。
パット・ライリーは選手、アシスタントコーチ、ヘッドコーチ、またはエグゼクティブとして、NBAチャンピオンチームに9回も関わってきた。そして、彼が関わったチームは19回のNBAファイナルズに進出している。NBAの歴史ではファイナルズは78回しか開催されていない。つまり、ライリーのチームはその1/4に進出しているということだ。彼がマイアミに来てから約30年が経ったが、彼のヒートは今でも彼自身と同じように、勝利への執念と熱意に満ちていて、厳しい愛情のスタイルで知られるコーチのエリック・スポールストラは、リーグ中の選手から尊敬と称賛を受けている。

バトラーもまた、NBAですべてを自分の力で勝ち取ってきていて、NBAの中で最も素晴らしいクラッチ・プレーヤーのひとりになった。これまでにプレーしてきたほとんどの選手たちがなれないようなポストシーズンのフォースになった。スポーツのメタファーを混ぜて言うなら、ジミー・バトラーはプレーオフで大稼ぎする。そして、もしヒートがまたポストシーズンに進出し、バトラーが健康であれば、彼は再びその実力を見せつけるだろう。

しかし、現在の状況では、この選手とチームは別れる運命にあるようだ。もしかしたら円満に、というのは、親が離婚するときに子どもを安心させるために言うセリフのようなものだろうが、それでも別れることに変わりはない。それが今シーズン中に起こるのか、それとも来夏になるのかは分からないが、35歳のバトラーが2025-26シーズンに$52Mのプレイヤーオプションを持っていることを考えれば、この別れは避けられないように思える。昨シーズンの両者の間での摩擦が記憶に新しい中でのことだ。

ただし…ヒートが、バトラーがここ1年求めている2年$113Mの延長契約をオファーするのであれば話は別だろう。しかし、それはおそらく起こらない。
少なくとも、ヒートは初めて本気でバトラーへのトレードオファーを聞いているとリーグソースは話している。まだ本格的なオファーには至っていないが、それでもオファーを聞く姿勢を示していること自体が、2023年にバトラーがほとんどひとりで彼らをチャンピオンシップ間際まで導いた時からの大きな変化だ。その年、ヒートはニコラ・ヨキッチとデンバー・ナゲッツに5試合で圧倒された。

2023年、ヒートはちょうどいいタイミングで調子を上げたプレーイン・チームだった。昨シーズンも同じくプレーイン・チームだったが、1回戦でボストンに惨敗し、バトラーは膝の捻挫で欠場していた。今シーズン、ヒートはバトラーとヘイウッド・ハイスミスがバム・アデバヨの両脇を固めるディフェンスで何かを見つけたようだ。しかし、誰も今のヒートがセルティクスのレベルに達しているとは思っていない。そして、パトリック・ジェームズ・ライリーのプロとしての人生のすべての目的は、8位シードではなく、チャンピオンシップ争いに挑むことだ。

もしバトラーをトレードすることで、マイアミにより優勝の可能性をもたらす選手が戻ってくるなら、ヒートはその話に乗るだろう。それはおそらく未来の指名権を中心としたトレードではなく、選手を獲得するものになる。ライリーは再建をしない。(それに、彼は3月で80歳になる)

まだその段階には至っていない。しかし、ヒートは耳を傾けている。

バトラーも耳を傾けている。彼はマイアミからのトレードを要求してはいないが、残るならマックス契約を求めている。

セルティクスとのシリーズの後、パット・ライリーがバトラーに向けた叱責を彼は真剣に受け止めた。ライリーは、バトラーが「自分が健康だったら、マイアミはボストンかニューヨークに勝てた」と発言したことについて批判した。

「ボストンと対戦しているコートに立っていないのなら、ニューヨーク・ニックスと対戦しているコートに立っていないのなら、そのチームを批判するような発言は控えるべきだ」とライリーは言い返した。

その結果、バトラーはいつも以上に良いコンディションでキャンプに参加し、今シーズンは平均してほぼ32分プレーしている。シーズン序盤に足首の問題で4試合欠場したが、18試合でFG55%を記録していて、これがシーズンを通じて維持されればキャリア最高の数字になる。また、1試合平均7回以上のフリースローを獲得するなど、依然としてファウルを引き出している。彼はコート上で自分の価値を証明していると信じていて、来シーズンも高額契約でプレーする準備を進めている。マイアミか、それとも他のチームか。どちらにせよ、彼は無関心ではなく、条件が同じならマイアミに残ることを望んでいる。

来年の夏、バトラーをキャップスペースで獲得できるチームはネッツ以外ない。しかし、ネッツはおそらくバトラーにとって適した行き先ではないだろう。彼は優勝を目指すプレーをしたいと考えているからだ。そのため、もしマイアミがトレードを検討するのであれば、サイン&トレードのルートが現実的になる。現在の市場価値を探ることは、例えばクリッパーズがジェームズ・ハーデンに与えた2年$70Mの契約のような条件をオファーするべきか、それともシクサーズがポール・ジョージに与えた4年$212Mの契約のようなオファーを考えるべきかを判断する助けになるだろう。

しかし、セカンドエプロンと呼ばれる高額サラリーチームに対する制限と、それを超えたチームに課される厳しいペナルティを考えると、バトラーの才能、年齢、契約金額を考えたブロックバスター級のトレードを成立させるのはとてもむずかしい。

おごれる者は久しからずということわざがある。ジミー・バトラー、パット・ライリー、そしてマイアミ・ヒートにとって最善の解決策は、全員がプライドを飲み込み、誰もが納得できる条件で契約をまとめ、サウスビーチ(マイアミのこと)で勝負することかもしれない。


続いては、NBAカップの準決勝で惜しくも敗退してしまったロケッツとホークスですが、両チームとも昨シーズンからの進化の片鱗を見せはじめています。今日はそんなロケッツとホーネッツに関する記事を紹介します。

まずはロケッツから、NBAカップ敗退後のThe Athelticのケリー・イコの記事をお楽しみください。

ロケッツのNBAカップ準決勝での失速したオフェンスは、期待の高まり浮き彫りにした

ロケッツは敗北の中でも精神的な勝利(moral victories)を得るためにベガスに来たわけではない。グループステージや準々決勝を戦い抜き、ライバルを打ち破った末に平凡な結果に終わるためではなかったのだ。NBAカップの魅力は、全国規模で露出を増やし、新しいロケッツの姿を見せるチャンスにあった。しかし、それは彼らが追い求める素晴らしいディフェンスと、なんとか克服しようとしている足りないオフェンスを対比する二面性を思い出させるものだった。

ヒューストンが111-96で敗れた試合後にイーメイ・ウドーカは、「時には、シュートが入るかどうかが全てだ」と言った。「特に前半では、彼らを十分に守り、41点に抑えた。でも、いくつかシュートを決めていれば、二桁リードを得ていたかもしれない。私たちがしたい唯一のオフェンスは、ディフェンスを成功させて速攻に持ち込むことだ。それで最大のリードをつくった。個々の選手がもう少しシュートを決める必要がある。シュートが入らないとディフェンスにかなりの負担がかかる」

ロケッツは、驚くべきことに35本のスリーポイントをミスした。その多くがオープンショットだった。そして、16回のターンオーバーを犯した。相手がリーグでトップのディフェンス力を誇るチームだったことを考えれば、ロケッツのオフェンスのミスの多くは理解できるし、予想されるものですらあった。

だが、土曜の夜は例外ではなかった。むしろ、それが裏付けられたと言えるだろう。NBA.comのトラッキングデータによれば、ロケッツはオープンスリー、つまり最も近いディフェンスの選手が4~6フィート離れている状態のスリーの成功率でリーグ25位だ。さらにそれを広げると、ロケッツはさらに悪化する。ワイドオープンスリー、つまり最も近いディフェンスの選手が6フィート以上離れている状態でのスリーの成功率はリーグで28位と悪い記録になる。

サンダーは、ディフェンスの多様性、自信、そして大胆さを武器に成功を築いてきたチームで、全員がペリメーター内にとどまり、ペイントを制圧することにとても安心感を持っていた。準決勝でサンダーはロケッツに対してゾーン、ボックス&ワン、トラップやブリッツといった異なるディフェンスを仕掛けてきた。しかし、OKCのディフェンスのカバレッジで繰り返し見られたテーマは、自分たちの攻撃的な戦術への信頼と、ロケッツが与えられたショットを決められないという信念だった。ロケッツは1試合平均35.6本のスリーを撃っているが、この日は46本に急増した。

フレッド・ヴァンヴリートとジェイレン・グリーンというスターティングバックコートがダウンタウンから合わせて19本中2本しか決められない試合では、勝利はほとんど望めない。しかし、紙の上では、リーグ平均程度の3PT%を持つ選手たちが揃っているはずだ。

12月だけでも、ロケッツはすでに3回も100点に達していない。ロケッツは素晴らしいディフェンスのチームだ。リバウンドはリーグのトップチームと互角で、ディフェンスで止めた後のトランジションはダイナミックだ。しかし、彼らのもうひとつの武器には問題がある。それは潜在的なスタイルの問題を指摘している。Cleaning the Glassによると、ロケッツは1ポゼッションあたりのハーフコートの得点がリーグ25位(90.5)でありながら、NBAで最高のオフェンスリバウンドチームだ。(この日、ロケッツはオフェンシブ・リバウンドで19-4と勝ったが、これを19点にしか繋げられなかった。)

ウドーカが2023-24シーズンの終盤にロケッツのオフェンス改善を計画し、トレーニングキャンプとプレシーズンでそれを強調した時、その計画はチームの強みであるスピード、アスレチックさ、スペーシングを生かすことに基づいていた。ほとんどのNBAチームが「ペース&スペース」を夢見るが、ロケッツは少なくとも理論上それを実行できる数少ないチームのひとつだ。

しかし12月の中旬を迎えた現在、ロケッツはペースでリーグ中位に留まり、アウトサイドシュートでは下位に沈んでいる。時には、ロケッツがまだお互いにどうプレーするべきかや、どこから最良のアクションをつくるべきかを模索しているように見える。それは、1年の継続性を持ち、プレーオフを目指すチームとしてはあるべき姿ではない。

土曜の試合前、ウドーカはいつもの練習スタイルを変えて、オフェンスの練習を先に行い、その後にディフェンスに取り組んだ。これはオフェンス面で必要な作業があると理解していることを示している。

ロスターには複数のクリエーター、フィニッシャー、シューターがいるが、オフェンスがこれほどバラバラなのは問題で、再びドローイングボードに戻る必要があるかもしれない。ウドーカが最も多く起用しているスターティングラインナップ(ヴァンヴリート、グリーン、スミス、シェングン、ディロン・ブルックス)は、次に多く使用されたラインナップよりも300分以上多くプレーしていて、ネット・レーティングでプラス3.6だが、オフェンシブ・レーティングは下位5チームと同等だ。ウドーカは歴史的にスターターを重用する傾向があり、ハーフコートの問題を解決することがますます重要になっている。

ヴァンヴリートはウドーカとの関係について、率直な議論ができることや、試合内容に基づいてフィードバックを与え合えることを強調している。しかし、いくつかの調整が必要だろう。おそらく、2年目のウィングであるキャム・ウィットモアを再びローテーションに加えるだけで解決するかもしれない。ウィットモアはルーキーイヤーにスリーを36%近く記録していて、頻繁にプレーしているGリーグでも良い結果を出している。


続いては、ロケッツの躍進の原動力になっている「マインドセット」について書いたThe Athleticのサム・エイミックの記事を紹介します。

これが「コート上に友達はいない」というイーメイ・ウドーカのビジョンを体現したロケッツだ

イーメイ・ウドーカは最高のハイライトを最後に取っておいた。


トレーニングキャンプ前のパワーポイント・プレゼンテーションで、ヒューストン・ロケッツの詳細な分析を約45分間行った後、選手たちがチームの練習施設でバスケットボール教室の生徒のようにそのメッセージを吸収していた時、その混沌としたシーンのモンタージュが始まった。

最初に流れたのは、2023年12月2日に当時1年目のヘッドコーチだったウドーカがレブロン・ジェームズと彼のレイカーズに「小さなビッチみたいにめそめそするのはやめろ」と言ったシーンだ。その発言は歴史に名を残す選手のひとりとの激しい口論に発展し、ウドーカが退場処分を受ける結果になった。その後、2023年12月17日のミルウォーキーでの乱闘シーンが映し出された。この時はロケッツの“悪役”ディロン・ブルックスとウドーカが試合終盤の判定に抗議し、最後の1分で退場処分を受けた。そして、それ以降のシーズンで起きた15もの衝突シーンが続けざまに流れ、選手たちを楽しませていた。

「彼の性格そのものだ」とロケッツのガード、フレッド・ヴァンヴリート(以下FVV)はこのプレゼンテーションについて、そして、そこにおけるウドーカの役割について話した。「彼は対決を好むタイプで、ファイターなんだ。それを順番に見ていくのは面白かった。でも、これはグループとして、チームとしてのアイデンティティを築くことなんだ。私たちはタフさをベースにしていて、誰からも一切のナメられることを受け入れないチームだ。誰からもだ」

ウドーカはディフェンス面での改善について詳細に説明していた。彼が就任する前はリーグで最悪の部類に入っていたディフェンスのスタッツが、「トップ6」に入るまで改善されたと、ウドーカはロケッツ1年目を振り返って言った。

その本質的なメッセージはこうだ。ロケッツがプレーオフ常連のチームになるには、さらにディフェンスを改善する必要がある。そしてそれを実現するには、ウドーカが常に説いているモットー、「コート上に友達はいない」という考え方を貫く必要がある。その姿勢がこれらの激しい瞬間に如実に表れていた。

「私たちは頻度や日時を振り返えり、1月以降、毎週何かしらの事件が起きていたことに気づいた」とウドーカは言った。「解説者たちも言っていた。”またヒューストンの乱闘だ。これが毎試合のようになっている”と。だから、マインドセットが変わったんだ。選手たちにはこう伝えた。”リーグのリスペクトを勝ち取らなければならないし、誰にも屈してはならない”と」
これが現代版バッドボーイズ・ピストンズのようなロケッツだ。このチームは、ここ最近のリーグでは珍しいほどに喧嘩腰で、しかも謝罪の必要を全く感じていない。

まだ主導権を握っているわけではないが、彼らは正しい方向に突き進んでいて、その過程であらゆる挑戦を望んでいる。

ウドーカとロケッツのGMであるラファエル・ストーンが2年前の夏にロケッツのロスターを刷新しはじめた時、これからの方向性を決める重要な問いを抱えていた。それは「今がジェームズ・ハーデンとの再会の時なのか?」というものだった。

ロケッツの伝説的な選手であるハーデンは、ロケッツに戻りたいという意思を明確にしていて、ハーデン、彼のエージェント、そしてウドーカを含むひとたちが参加するミーティングも設けられた。もしロケッツのオーナーであるティルマン・フェーティッタが最も簡単にチームを再び注目される存在に戻したいのであれば、それがその方法だった。

ウドーカはネッツでアシスタントコーチを務めていた時、ハーデンをコーチしていて、彼とはスパーズ、シクサーズ、セルティクスで何年も対戦してきた。ハーデンと彼のプレーに対する敬意はあったが、それは適切な選択ではなかった。ディフェンス力に優れたチームを作り、バランスの取れたオフェンスを構築することが計画だったため、ボールを支配するタイプで、ディフェンスでは知られることのない歴史的な名選手を加えるのは正しい方法ではなかった。

「私がいちばん考えたのは、『若い選手たちが成長を続ける上で何が最適か?』ということだった」とウドーカは言った。「でも同時に、ハーデンへの敬意から彼に伝えたんだ。『あなたは今、勝利を追い求める段階にいて、私たちはまだそこに達していない』と。そしてこれはハーデンだけの話ではなかった。あの夏には、優勝レベルのチームに所属していた5人か6人のベテラン選手たちが来たがっていて、みんなに同じことを言った」

「みんな他の場所へ行ったけど、ウォリアーズ、バックス、サンズといったチームが彼らを欲しがっていた。でも私は言ったんだ。『私たちはまだそこにいない。優勝を目指してくれ』と。それが適切なフィットと、私たちが今いる位置について考えた結果だ。若い選手たちには試合を経験する時間が必要だった」

しかし、最終的にロケッツの判断を導いたのは、ウドーカがロケッツのディフェンスのカルチャーを変えるという意思と、それを若くてまだ先が長い選手たちで実現しようとしたことだった。ディフェンスはウドーカが選手としてのキャリアを築く上での最大の強みで、ポートランド州立大からドラフト指名を受けずにNBAに挑戦し、7シーズンの一部をNBAや海外リーグでプレーした経験に裏打ちされたものだった。

この信念は、2012年から2019年までスパーズでグレッグ・ポポヴィッチの下でアシスタントコーチを務めた初期のコーチ経験でさらに強化され、その後、2022年にセルティクスをNBAファイナルズへ導いた時にこれまで以上に実践された。(ボストンは彼の就任前年にディフェンシブ・レーティングがリーグ13位だったが、彼のコーチングのもとで1位に上昇した)そして、ハーデンとマイク・ダントニが率いたロケッツが成功を収めた時期があったとしても、ディフェンス第一で相手を圧倒するタイプのチームとして知られることはなかった。

さらに、ウドーカのディフェンスのビジョンを超えて、ロケッツのエグゼクティブたちはチームで最も重要な若手2人、ビッグマンのアルペレン・シェングンとガードのジェイレン・グリーンの成長が、フィットしないベテラン選手を加えることで妨げられるのではないかと懸念していた。

そこで登場したのが、あの夏に契約したベテランガードのFVVとディロン・ブルックスだった。彼らはそれぞれの役割で輝き、ロケッツの勝利数を22から41に引き上げる原動力になった。

ウドーカはFVVに特別な思い入れを持っていた。部分的には、彼らの経歴に似た点があったからだ。どちらもドラフト指名されずにNBA入りを果たし、FVVはその後、オールスターになり、2018-19シーズンにラプターズで優勝を経験した。ブルックスのプレースタイルとグリズリーズ時代に悪名高かった生意気な性格も、ウドーカが思い描いたチーム像にぴったりだった。

「フレッドはオンボールでもオフボールでもプレーしてきた」とウドーカは言った。「彼はカワイやデマー、そしてシアカムと一緒にプレーしてきた。彼はその両方をこなす必要があったんだ。だから、ジェイレンが成長し、アルピーが成長し、他の選手たちが成長するためには、フレッドのほうがフィットすると感じた……彼ら(両者)はどちらも私がやろうとしていることにシームレスに馴染んでくれたし、そのディフェンスのメンタリティが毎晩、チーム全体にいい影響を与えてくれると考えた」

その波及効果は確かに存在している。

スティーヴン・サイラス元ヘッドコーチの下で再建が本格化していた3シーズンの間、ロケッツはディフェンシブ・レーティングが27位以上になったことがなく、222試合でわずか59勝という結果に終わっていた。しかし、昨シーズン10位にまでディフェンスが改善したウドーカのロケッツは、今ではリーグで2位のディフェンスを誇っている。ティルマン・フェーティッタとラファエル・ストーンはプロセスの中でディフェンス重視のマインドセットを最優先にしたので、これ以上の成果は望みようがないだろう。

「イーメイを呼んだ時、『ただの契約可能なベストコーチ』ということではなかった」と、2005年から球団に所属し、2020年10月にGMに昇格したストーン(52歳)は言った。「『ディフェンスに本当に影響を与えられる人物が必要だ』ということだったんだ。結果的に彼が市場に出ているベストコーチだったと思うけど、それはラッキーな話で、私たちが採用するコーチのタイプとしてディフェンス重視が大きな焦点だったんだ」

そして、水曜日の夜、ウォリアーズはロケッツのディフェンスの圧倒的な強さを肌で感じることになった。ウォリアーズは今季最低得点に並び、ロケッツ相手に続けてきた15連勝の記録が途切れた。1Qはまさに教科書通りの展開で、ロケッツは6つのターンオーバーを誘発し、ウォリアーズをわずか18点に抑えた。

TNTの放送では「ヒューストンには6人か7人のディフェンダーがコートにいるかのように見える」とさえ言われた。実際にはそのようなトリックを使ってはいないものの、彼らは多才で運動能力に優れ、そして粘り強い選手たちを豊富に抱えている。

「基礎は昨年築かれた」とウドーカは言った。「でも、今年はさらに一歩進めると感じていた。ひとつには、健康状態の改善だ。アメンが早期復帰したこと(彼は左足首の捻挫で1カ月以上離脱したが、12月5日に復帰した)。タリも昨シーズン(左下腿のストレス反応でわずか22試合しか出場できなかった)がほぼシーズンを棒に振った。そして、(ベテランセンターの)スティーヴン・アダムズのような選手を加え、他の選手たちが2年目で成長している」

「昨年、全員の成長を目の当たりにした」とウドーカは続けた。「だから、スキームや用語、そして私たちが何を求めているかを学ぶ必要がない2年目に突入することで、何らかの飛躍あると思ったんだ」

ロケッツのロッカールームリーダーたちの話によると、ウドーカの率直な性格と直接的な指示が、チームをうまく機能させているそうだ。もし彼が試合中のタイムアウト中に口元を隠しているのを見かけたなら、それはおそらくロケッツの選手が許容できないディフェンスのミスを犯したことを厳しく叱責している時だろう。彼の率直さは試合後の記者会見でも辛辣なものになることがある。たとえば、12月5日のサンフランシスコでの会見では、99-93でウォリアーズに敗れた試合について「チームが軟弱か怯えているように見えた」と発言している。そして、6日後にその試合の復讐を果たした。

「NBAではとても珍しいことだ」とFVVは言った。「ほとんどのコーチは、NBAがもたらすエゴや繊細なパーソナリティーを何とか対処していかなければいけない。私たちはみんな神経質で、感情的で、利己的で、高級取りだ。だから、正直、まっすぐに遠慮なく言うコーチは新鮮だ。私が育った環境やNBAに入る前までのほとんどのコーチはそういうタイプだったんだ」

「若いチームにとって、それは素晴らしいことだ。選手たちが成長し、上達するためのしっかりしたファンデーションを築いてくれる。だけど、彼はその権利をしっかりと得ていると思う……彼は理由もなく選手にマザーファッキングしている訳じゃないんだ。彼は毎日グループやコーチ陣、球団全体をリードして、信頼と関係性を築いている」

成長中のチームにとって、勝利を収めながら、有望な若手選手やアセットが豊富に揃っていることほど理想的な状況はない。現在のロケッツはその贅沢を享受している状態だ。

しかし、昨シーズンのトレード・デッドラインに向けて別のスター選手を探していた数カ月間とは異なり、チーム内部のソースによれば、今シーズンの2月6日のデッドラインに向けては同様の動きはないそうだ。チームはジェイレン・グリーン(3年$106M)とシェングン(5年$185M)の契約延長を確保しただけでなく、早期の成功によって、このグループを夏までじっくり分析する価値があるという内部の確信が高まっている。

マイアミ・ヒートのジミー・バトラーについては、彼が獲得可能であり、ロケッツが彼の移籍希望先リストに入っていると報じられているものの、チーム内部のソースによれば、35歳の6回オールスター選出選手を獲得する可能性はとても低いそうだ。ハーデンの件と同様に、年齢は無視できない要因だ。そして、バトラーがリーグ屈指の2wayプレーヤーであり、ロケッツを即座にタイトル・コンテンダーに変え得る存在である一方で、30代半ばから後半のスター選手を加えることに対する懸念は根強いようだ。

ウドーカの視点からすると、今こそ現在の戦力、特にシェングンとグリーンを最大限に活用する時だ。一部では、グリーンがアップテンポのプレーを得意とし、シェングンはポストプレーでテンポを落としがちなため、両者フィットは良くないのではないかという声もある。しかし、ウドーカはこれを「両者の長所を兼ね備えたシナリオ」として捉えている。

「私はバランスが大好きだ」と、ウドーカは言った。彼のオフェンスは現在リーグ15位で、1試合あたり少なくとも11得点を挙げる選手が7人いる。「ペースを持ってプレーでき、ポストオプションを備え、ガードがボールを扱い、クリエイトし、オフェンシブ・リバウンドを取れるチームが大好きなんだ。そういうチームは、より危険な存在になると思う」

ここからの目標は、この序盤の勢いをさらに伸ばし、ポストシーズンが訪れるまでに真のコンテンダーになることだ。

12月3日、ロケッツがサクラメントでキングスと試合をする直前のことだ。ストーンとこのレポーター(エイミックのこと)が、ウドーカの強烈な性格を物語るプレシーズンのパワーポイントについて笑いながら話していた時、そのチームのフロントのトップはその夜に起きる出来事を知らずに「フラグ」を立ててしまった。

「今年はずいぶん静かだ」と彼は言った。

しかし、その数時間後、シェングンへのノーファウル・コールに激怒したウドーカは、審判のジョン・ゴーブルを激しく追及する中で暴言を吐き、試合終盤に退場処分を受けることになった。シェングンもまた退場となった。イーソンはコートを離れる途中、観客の野次を聞いて、スタンドへ向かう通路を駆け上がろうとしたが、警備員に制止された。試合後の記者会見でもウドーカは混乱を止めることなく、「ゴーブルに『ファッキン眼鏡を買え』と言って、罰金が科される結果となった。

しかし、その数日後にその夜の出来事について尋ねられたストーンは、全く動じていなかった。むしろ面白がっているようだった。

「ただのロケッツの日常だよ」と彼は笑った。

「彼が言ったことやしたことについて、私は100%満足している」とストーンは言った。「理解しているんだ。彼が引き下がることはないし、私もそれを望んでいない。私たち全員でその結果を受け入れる。しかし、もし引き下ってしまったら、その結果はもっと悪いものになるだろう。だから、私たちは、私たちが大切にするものを大切にして、球団的に一歩も引かない」


アトランタ・ホークス

ホークスは現在14勝13敗ですが、リーグ1位のキャヴァリアーズに2勝、リーグ2位のセルティクスに1勝、イースト3位のニックスに2勝しています。(リーグ再開のウィザーズに2敗していますが…)

NBAカップでもバックスに負けてしまいましたが、準決勝まで勝ち進んで調子をあげてきています。

その理由は、重要なローテーション・プレーヤーであるデアンドレ・ハンターやボグダン・ボグダノヴィッチらがケガから復帰してきているからのようです。

確かに、リーチがあるウィングを見ているとディフェンスは末恐ろしくも見えます。

また、チームのリーダーでもあるトレ・ヤングのロールも変わり、今年はよりオフェンスを組み立てる役割にシフトし、2021-22に34.4だったユーセッジは27.0まで下がっています。そのためヤングのアシスト率はキャリアハイで47.5%を記録。

ここでは、ホークスがどのようにヤング中心のチームを変えようとしているかをThe Athleticのジャレッド・ウェイスの記事(*11/11のもの)を紹介します。

トレ・ヤングからボールを離すことで再構築を進めるホークス

ホークスは今シーズン、以前とは違うチームになっている。

フロント・オフィスがコーチのクイン・スナイダーに若くてアスレチックなプレーメーカーたちを揃えるためにロスターを再編成したことで、スナイダーはようやく自身の理想とするプレースタイルに合った選手たちを手に入れた。だが、ヤングが再び紛れもないリーダーとして戻ってきた中で、リーダーシップやコーチング・スタッフたち、選手たちは以前とは異なる方法を試みている。

「これはトレのキャリアの軌跡において、とてもエキサイティングな時期だと思う」とスナイダーは言った。「チームや選手が何かをうまくやり遂げるような成功を手にした時、その過程でアジャストを迫られるポイントに到達する。そして、そのアジャストを手助けする必要が出てくる」

スナイダーが求めているのは、ヤングがボールを早く、そして頻繁に手放すことだ。進化した「ザ・トレ・ヤング・ホークス2.0」は、彼のボール保持時間を最小限にすることで、オフェンスを予測不可能性にしようとしている。

「ホークスがこれまで利用してこなかったものの1つが、トレのグラビティーだ」と新しいチームメイトのラリー・ナンスJr.は言った。「彼がコートにいるだけで、1.5人分のディフェンダーが常に彼の位置を把握しておく必要がある…でも、私たちが今試しはじめているのは、を他の選手たちがプレーをつくるために彼のグラビティーを活用することだ。私たちは囮としてのトレ・ヤングを少しずつ使い始めるのを楽しみにしている」

ヤングがコーナーにスペースを取っている時や、ボールを持たずに走っている時、ディフェンダーたちは彼を厳しくマンマークしていて、ヘルプモードから外れてしまう。彼が勢いに乗ってボールを持った時、ヘルプディフェンダーは壁を作るためにより積極的になる必要がある。ヤングはその壁をすり抜けたり、回り込んだりしてパスを通すことができるため、常にオフェンスをランするプレッシャーから解放されるのだ。

ホークスはデジョンテ・マレーをトレードで放出したことで、ひとりの主要なボールハンドラーを失ったが、現在はオープンスペースで状況を読み取れる選手たちが揃っている。スナイダーはクォーターの開始時に、ヤングを可能な限りプレーの中心から遠ざけることもあり、ジェイレン・ジョンソン、ダイソン・ダニエルズ、ザッカリー・リサシェイのような選手たちがスペースを見つけやすくしている。

「私がボールを持っていない時、ディフェンダーは私を気にしていて、体を密着させているんだ」とヤングは言った。「だから、チームメイトたちが自分たちや他の選手のためにプレーを作るためのスペースがたくさんできる」
今、このチームはヤングを中心にどう機能するかを模索していて、ヤング自身もプレーヤーとして進化している。

「いつもトレがみんなのためにプレーをつくるのを待つのではなく、互いにプレーをつくる方法を学んでいる」とボグダン・ボグダノヴィッチは言った。「だから彼は自分の得意なことを続けていくだろう。でも、私たちはチームとして創造性のレベルを引き上げる必要がある」

ヤングのキャリア初期には、スプレッド・ピック&ロールが主力戦術だった。以前のホークスでは、ヤングを中心としたヘリオセントリックなシステムが静的すぎた。

オフェンスはヤングとクリント・カペラによるピック&ロールを中心に展開されていたが、他のチームメイトたちはコート上の自分の位置に張り付いて、パスを待っているだけのことが多かった。

「トレに関して言えば、彼はとてもユニークで特別な才能を持っていて、ひとりで多くのことができる選手だ」とホークスのGMであるランドリー・フィールズは語った。「統計的には、彼はいつものプレーをするだろう。でも、その『どうやって』という部分が、クインとスタッフが取り組んでいるところだ。それが彼をさらに高めていて、正直に言うと、彼自身も自分のプレーを学んでいる」

スナイダーはこれまでのアクションを捨てるつもりはないが、ヤングがリードするホークスが進化するためには、オフェンスを変える必要がある。相手チームは、ヤングからボールを奪おうとスイッチやブリッツを仕掛ける回数を増やしてきた。彼は素早く状況を読み取り、ボールを手離してチームメイトに有利な状況を作ることに慣れてきている。

これが、昨シーズンジョンソンがヤングのスクリーンをこなすことでプレーメーカーとして頭角を現し、今では自由に動き回れるようになった理由だ。ジョンソンに課されている課題は、役割が多岐にわたる分、確率の高いプレーを選択することの理解が必要だ。

スナイダーはジョンソンに、ボールが自分に向かう間にアタックプランを決めるよう求めている。キャッチする前に読むのだ。今シーズン、ジョンソンは様々な形でセカンダリー・プレーメーカーとして活躍していて、ディフェンスの流れに逆らう形でアタックする機会を得ている。

相手がヤングのスペース・アタックに対応しようとシフトした時、ジョンソンがボールを受け取ると、彼に戻るためにローテーションしなければならない。ジョンソンが素早く状況を読み取るほど、ディフェンスの勢いを利用することができる。

ヤングのためにジョンソンがはじめのスクリーンをセットすると、オンエカ・オコンウやカペラがコーナーで別のウイング選手のためにスクリーンをセットし、ディフェンスのセンターをプレーから遠ざける。アトランタには、ロールマンとして状況を読み取ったり、ウィークサイドからスマートにカットしたりできる選手が多くいるため、ヤングはほぼ確実に針の穴を通すようなパスでオープンな選手を見つけられる。

これにより、相手チームは近くのシューターをヘルプに回さざるを得なくなるが、そのオープンになったシューターたちはディフェンスの裏にカットする準備をしていて、ヤングが見つけてくれると信じている。これはスナイダーらしいソリューションで、シューティング能力が平均以下のラインナップを活かしている。スナイダーが2023年にホークスに来た時、NBAで3番目に多かったミッドレンジ・ショットが、今シーズンでは最少になっている。

シナジー・スポーツによると、ホークスはカットからのシュートを1試合平均9.9本放っており、これはリーグトップだ。2023-24シーズンの13位から大きくジャンプアップしている。このシーズンに突入する前、ウォリアーズを除いて、1試合平均9.0本以上のカットシュートを記録した最後のチームは、2015-16シーズンのバックスだけだった。

これまでのホークスに比べると、今のホークスはリード&リアクトがはるかに多いが、それは数人の若手選手が試合スピードに適応することに期待していることを意味している。

それはヤングからはじまる。彼のオフェンスでの競争心が疑われたことはないが、再構築された役割の一部にはディフェンスでも安定した集中力を持続することが含まれている。進展は見られるものの、このチームには長い道のりが用意されている理由がある。

「彼とクインと残りのチームがバイブしはじめて、コーチが話していることのいくつかを取り入れているのを見ることは素晴らしい」とフィールズは言った。「でも、それは小さな一歩だ。良い進歩を遂げているけど、私たちが目指している最終地点にはまだ到達していない」

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