ドレイモンド・グリーンの復帰
火曜の夜に行われたブレイザーズとのプレシーズンゲームの後、ウォリアーズのヘッドコーチのスティーヴ・カーが記者会見を行い、ドレイモンド・グリーンが木曜の練習でチームに戻ってくると発表しました。また、ドレイモンドは、金曜の夜のウォリアーズのプレシーズンの最後の試合に出場できるそうです。
最終的なチームからのドレイモンドの処分は、出場停止処分なしの罰金だけになったそうです。ドレイモンドの罰金については詳細を明かしませんでした。後述するカーの「深刻なこと」や「最大の危機」発言から察するに、罰金の最高金額の$50,000が課せられたのかもしれません。
カー:「たくさんの会話があった。個別の会話や、選手たちだけの会話もあった。考えられる限りの組み合わせの会話をしてきた…私たちには継続性(コンティニュイティー)があり、ボブ(GM)と私は私たちの選手をとてもよく知っている。すべてを精査した結果、これが私たちが前進するためのベストだと判断した」
問題はドレイモンドの罰則よりも、もっと大きなチームに関わる信用やケミストリーになります。それを修正していく上でも、もっとも大切なのは当事者のプールがどう思うかです。カーによると、そのプールはこの数日の間にドレイモンドと会って話をし、プールはウォリアーズがドレイモンドと共に前に進むことを許したそうです。
カー:「ジョーダンはとても分別のある若者だ。私たちはそれを彼のワークエシックと、ラフなルーキーシーズンを通して見てきた…才能だけではここまで来れない。だから彼はとてもスペシャルな若者だ。事件の後も1時間もショットの練習をし、数日後の試合で15連続得点した。彼はクールだ。彼はそれほど動揺していない。私たちが進む道を行くのはそれが理由のひとつだ。彼は大丈夫だ。私たちは彼が前に進むつもりなのをわかっている。私たちは、彼が基本的にはドレイモンドとフロアーに戻り、ワークするつもりだとわかっている」
また、そのプールとドレイモンドの会話はカリーが間に入って実現したそうです。
カー:「プールが(これからどうするか決めることに)関わるのは当然のことだ。裏で選手たちがたくさん動いていた。ステフは私たちがこれからどう進んでいけばいいか物凄く(クレイジーに)動いていて、彼はそれらの会話を持つための機会を調整し、ジョーダンとドレイモンドが会って素晴らしい議論をした。それが私たちが前進することを助けていると思う」
カリー以外にもカーはケヴォン・ルーニーをたいへん褒めていて次のように言っていました:「彼は大人しいから気づかないと思うが、彼はこのチームの倫理的指針になっている。彼はスペシャルな人物だ。スペシャルだ。彼が先週起きたことを再び元に戻そうとするすべての事の主要人物だった。何があってもルーンを永遠に信用/頼る」
他にカーが言っていた主なことは…
・事件の後にグリーンを信用できるかと聞かれて「ノーコメント」と言ったことについては:「あの時はチームのプラベートなことは何も話したくなかった。すべてが感情的だった。ドレイモンドについて言った訳ではない。言った瞬間に間違っていたと気づいた」リークがあったことに激怒していてそのような答えをしてしまったそうです。
また、カーはドレイモンドとは長くやってきた間に何度も衝突があり、他にも「一緒に優勝もしたし、一緒に優勝を逃したりしてきた… 私は彼を信じる。彼はこの件で私たちの信用を壊した。でもとりあえず多めに見る。なぜなら彼はそれだけの事をしてきたからだ。チームも同じように感じていると思う。彼はそれを取り戻す必要があることをわかっている」
「彼はキャリアの中で数回一線を超えた。いつか忘れたが、ケヴィンとの件で一線を超えた。彼は今回それよも悪いやり方で一線を超えた。かなり悪いやり方だ…これは簡単な決定ではないが、私たちはこれが前進するためのベストな決定だと感じている。私はドレイモンドはギリギリのラインに残って一線を超えないことを信じている」
・カーにとってこの事件がウォリアーズに来てからの最大の危機だったそうです:「これは私がここでコーチになってから最大の危機だ。これは本当に深刻なことだ。私たちは完璧ではない。私たちのチームは完璧ではない。ボブと私はまちがいなくそのミスの責任を負う。でも私たちはこの9年間にいっしょにやってきた経験に頼った。そしてこれが私たちのチームにとってベストな決定だと信じている」
・カーがこれからのウォリアーズについて、「私たちがつくってきたカルチャーが壊れたので、それをどうにかして治さなくてはいけない。このチームのすばらしいところはゲームの中だけではなく、チームの中にもJoyを見つけることができることだ」と話しました。「私たちはそれをもう一度生み出す方法を見つけなければいけない。才能だけでは優勝できない。ケミストリーと全体の意思と信頼を再構築にないと行けない」
・TMZにリークした練習のビデオの調査の最新情報については答えませんでした。その件については、公に話をすることはないとも。
ドレイモンドの処分が決まりましたが、ウォリアーズはこれからがたいへんです。カーの言うように、チームは「ダメージを受けたカルチャー」をこれから再構築していかなくてはいけません。同時に、ドレイモンドの方も実際にチームメイトたちやフロントの信頼を取り戻す必要があります。ケンドリック・パーキンスはウォリアーズのカルチャーはリーグベストだと言っていましたが、今シーズンはそのカルチャーの真価が問われます。カーとカリーはチームをどう立て直していくのでしょうか。
参考サイト:Warriors observations: Draymond Green’s return, James Wiseman’s strong play