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NBAデイリーニュース(11/1, FRI)

ヤニス・アデトクンボ


ついにヤニスに本格的なトレードの噂が出てきました。

CBSのビル・レイターによると、バックスが勝てなければ、ヤニスのトレード要求が今シーズンか来年の夏に現実的になるのではないかとの声が出てきているようです。これがこれまでのような外野が噂と違うのは、なんと本人の口からもトレードをほのめかす発言も出ているようなのです。

レイター:「ヤニスはある人たちにすでに行きたいチームはマイアミとニューヨーク、それは他のニューヨークで、ニックスではなくネッツだ、と知らせている」👀👀👀

あるイースタン・カンファレンスのチームのエグゼクティブも同じことを言っていて、「私が聞いたチームはマイアミとニューヨークだ。ニックスではなくネッツだ」と話しているそうです。ソースは同じ場所なのかもしれません。

ネッツは今再建中なので、方向性を変えてヤニスに全振りをすることはないと思いますが、ヒートは現実味があります。個人的にはバムとヤニスのフロントラインがどのようになるか見てみたい気もします。ただ、ヒートにはサンダーのような潤沢な指名権もないため、ヤニス放出で再建になるであろうバックスは1巡目4つは得られません。

それに、セカンドエプロンのバックスとファーストエプロンのヒートのシーズン中のトレードは限りなく不可能に近いです。ファーストエプロンのニックスがKATのトレードをセカンドエプロンのウルブスとやって見せたように、不可能ではありませんが、少なくても来年の夏まで待つ必要があります。

他にも噂に関係しているチームのトップエグゼクティブは「トレードデッドラインにそうなったとしても驚かない」と言っているそうで、あるウェスタン・カンファレンスのエグゼクティブは「チームは嗅ぎ回っていて、期待を寄せている」と話していたそうです。

また、USA TODAYのアレックス・ケネディーによると、ある元GM(バックスの元GMではないが、大勢の人たちと話している)は「ヤニスがミルウォーキーに残ることはあり得ない。私は彼がバックスを去ることに全てを賭けてもいい」と話していたとの事です。

ケネディーが話したふたりのエージェントもヤニスはバックスを出ていくと話していたとの事で、NBA中でヤニスのトレードの可能性についての噂や情報がまわっている事が伺えます。

それに加え、バックスには他にもヤニスがトレードを要求するような下地があるようです。

それはドック・リヴァースの権力増大化です。

GMのジョン・ホーストはすでに権力を失っていると言われていて、リヴァースはすでに直接オーナーとバスケットボールの判断に関して話すようにまでになっているそうです。

バックスの内情を知っているソースは「彼らは私に、今はドック次第だと教えてくれた。彼らは20試合待ってから、ドックがどうしたいか様子を見る。(内部は)荒れているように聞こえる」と話しているとの事。

これが本当であれば、今勝たなければいけないリヴァースはヤニスのトレードからの再建を選ぶとは思えません。そうなると、リヴァースはヤニスのまわりにもっと選手を集めるために、ディフェンスに問題があるデミアン・リラード、クリス・ミドルトンやブルック・ロペスのトレードなど、短期的解決方法を優先するかもしれません。

これで心配になるのは、ホースト派であろうヤニスとリヴァースの間に溝が生まれることです。スター選手とヘッドコーチが仲が悪ければチームも良くなりませんし、最終的にはどちらかが出ていくことになります。

ヤニスはすでにそれを匂わせていて、最近ではチームのアイデンティティーに触れて、「今、私たちにはアイデンティティーがない。どう試合に勝つのか?48分守るのか?48分ボールを動かすのか?アタックするのか?私たちはアイデンティティーを見つけなければいけない。今時点で私たちにはそれがない」と言っています。

また、ヤニスはシーズン前にThe Athleticのサム・エイミックに「もし私たちは今年優勝しなければ、トレードされるかもしれない。そうだ、これが私たちがしている仕事だ。これが私たちが生きている世界だ…真剣に言えば、これが仕事だ。これが私たちがいる職業だ。どんな時でも成功しなければ、それで終わりになるかもしれない。それは前やその前の前のコーチングスタッフたちと同じだ…もし十分な仕事をしなければ、出ていく事になる」と話していました。

このヤニスの発言に関しては、「キャリアの長いヤニスが意味もなくこのような事を言うはずがない」的なことが広く言われていて、バックスに向けてのメッセージだと受け取った人が多かったようです。

今回のこのようなチームの内情や、ヤニスの一連のバックスにプレッシャーを与えるような発言もあり、ヤニスのトレードが一気に現実味がおびてきました

それにバックスは現在1勝4敗とイースト12位タイで、ピストンズやネッツに負けています。このままこのような不安定な状態が続けば、フラストレーションを溜めたヤニスがトレード要求をしてもおかしくありません。

すべてを解決するには勝つことですが、はたしてヤニスとリヴァースはチームを建て直す事ができるのでしょうか。このあたりも今シーズンの注目ポイントになってくると思います。クリスマスまでに勝率をあげられなければ、メディアでの報道もより激しくなってくると思われます。

尚、ヤニスと正式に家族関係になったNBAインサイダーのクリス・ヘインズはこの件については沈黙したままです。

マジックのパオロ・バンケロが斜筋損傷のため無期限欠場

パオロ・バンケロが水曜のブルズ戦の4Qに右斜筋損傷し、マジックは彼が無期限欠場になると発表しました。再検査は4~6週間だそうで、治療にどう反応するか次第で復帰が決まるとの事です。

バンケロはマジックを平均36.4分の出場でチーム最多の平均29点とリードしていてました。月曜のペイサーズ戦ではキャリアハイとなる50得点を記録したばかりでした。また、21歳の彼はその試合で50点、10リバウンド、5アシストを記録したNBA史上2番目に若い選手になっていました。最年少記録は2005年のレブロン・ジェームズです。

専門家によると、斜筋損傷のグレード3なら8~12週間の欠場になるようなので、最悪のケースは避けられているようです。同じく斜筋をケガしたグリズリーズのデズモンド・ベインの場合、斜筋肉離れだそうで、NBAでの平均欠場日数は11.6日(4.2試合)だそうです。

レイカーズがジェイレン・フッド=シフィーノの3年目のオプションを取り下げ

レイカーズがジェイレン・フッド=シフィーノの$4Mの3年目のルーキースケール・チームオプションを取り下げるそうです。オプションのデッドラインは今日になります。

昨年17位指名だったシフィーノはそのドラフトクラスで唯一3年目のオプションを取り下げられた選手になってしまいました。最後に指名が高かった選手で3年目のオプションが取り下げられたのは、2020年に10位指名でサンズに入ったジェイレン・スミスでした。これにより、シフィーノは来年の夏にFAになります。

これはレイカーズのキャップスペース事情が大きな理由だと思われます。もちろんシフィーノは同じドラフト指名10位代の選手に比べても活躍はできていませんし、もし将来性があればレイカーズも安いサラリーの彼を手放すようなリスクは犯さないはずです。

ただ、レイカーズはこれにより、2026-27の契約が10人でおよそ$179.2Mになり、予想タックスラインである$187.9Mまでおよそ$9Mの余裕ができました。ファーストエプロンまではおよそ$21Mになります。トレードがあれば、この計算も変わるかもしれませんが、このままいけば(FAのディアンジェロ・ラッセルなし)、来年のFA市場でフルMLEの$14.1Mが使えるようになり、エプロンを見据えた今後の選択肢の自由度があがります。もしかしたら、レイカーズはトレード・エクセプションのために2巡目をつけてシフィーノのサラリーダンプをするかもしれませんし、トレード・パッケージに含めるつもりなのかもしれません。

ウルブスのマイク・コンリーが厄介な左手首のケガに悩まされている

マイク・コンリーは以前から利き手の左手首にケガを抱えていたようです。何年の前にした靭帯のケガがまちがった場所にくっついていているとの事。コンリーは何年もその状態でプレーしていたようで、手術は引退するまで受けないそうです。

「私が50歳になったら手術を受ける。今じゃない。手術はちょっと複雑で、私はそれで何年もプレーしている。私はそれで終えたいと考えているだけだ」

この夏も、トレーニングキャンプほとんどボールを持てず、趣味のゴルフもできなかったそうです。「すごくがっかりだった。夏中ずっとゴルフができなかった。私はキャストやブレイスをつけたり外したりしていて、ケガを落ち着かせようとしていた」

昨年手首から倒れて、ずっと手首の捻挫のような状態だったとも。

最近の彼の不調は手首のケガだったようです。スリーは去年の44.2%から27.3%に、TS%は62.7%から42.3%まで落ちています。

ラッキーなことに2年$20.7Mの契約延長を去年の2月に済ませています。

ウルブスもコンリーがこのような状態であれば、今のシーズン序盤のうちに今年のロッタリー指名のPGであるロブ・デリンハムを試しても良いと思います。

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