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NBAデイリーレポート(11/25, MON)

今日のデイリーレポートのメニューです。

  • ジョエル・エンビードの密告者探しとインジャリーレポート

  • ペリカンズはザイオン・ウィリアムスをウェイブできる!? ザイオンの契約内容について

  • カイリー・アーヴィンのフリーエージェンシー

  • マーク・キューバンはマーヴェリックスのロードゲームでもうベンチの後ろには座れない。

  • ジェイク・フィッシャーのインサイダー・レポート

ジョエル・エンビード

NBAインサイダーのジェイク・フィッシャーがスタイン・ラインで、ジョエル・エンビードがチームミーティングの内容をリークした人物を見つけ出そうとするだろうとレポートしました。

フィッシャー:「だから、月曜の夜にマイアミでリードを失った後のシクサーズのチームミーティングの内部からESPNが火曜日の朝にその詳細をレポートした時に、フィラデルフィアのオールスターセンターであるジョエル・エンビードに近いリーグの人物が私にこう言った。『ジョエルは激怒するだろう』と。そして、エンビードがシクサーズ内の“密告者”を見つけ出そうとするだろうとも言っていた」

先週木曜日のNBAデイリーレポートで、ヘッドコーチのニック・ナースも密告者のひとりの可能性があることをお伝えしましたが、おそらくはこういったレポートの多くのケースと同様に、選手が直接シャムズに漏らしたのではなく、彼らがエージェントに話した内容がシャムズに伝わった可能性の方が高いと言われています。そうなると、誰が密告者なのかは誰にもわかりませんし、過去に密告者が見つかったケースも聞いた事も見た事もありません。それよりもエンビードにはリハビリに専念して欲しい気持ちもあります。

そんなエンビードも左膝の「ケガのマネジメント」のため、金曜(米時間)のネッツ戦と日曜のクリッパーズ戦を欠場になりました。実際には左膝に腫れが出ているために週末に様子を見ていくとチームが発表しました。

エンビードの欠場の具体的理由が出てくるのは、NBAから罰金を受けたからでしょうか。フィッシャーによると、これまでエンビードは、「シクサーズのメディカルアップデートに口を出すことで悪名高く、それがリーグからの多数の罰金に繋がっている。彼はどのような怪我でリストに登録されているか、そしてどのようにリストに登録されているかについてある程度のコントロールができることを好んでいる」そうです。エンビードやシクサーズを応援しているファンにとっても透明性が出てくるのは良いことなので、続けて行ってほしいですね。

エンビードの最新情報は今週頭に発表されるそうです。

ケガと言えば、この人も忘れてはなりません。


ザイオン・ウィリアムソン

現在左ハムストリングのケガで複数の治療を受けていて、復帰にはしばらくかかると言われているザイオン・ウィリアムソンが、エージェンシーであるCAAを出て行くことになりました。

チームメイトのブランドン・イングラムも同様にエクセルスポーツを出ていくとのレポートがありましたが、それは今季で終わる契約の契約延長がうまく行っていない事が影響していると容易に推測できます。夏にイングラムはマックス級の4年$208Mの契約延長を狙っていましたが、ペリカンズはイングラムに年間$52Mにもなるサラリーを払いたがっていないため、彼のトレード先を探していると言われていたためです。

しかし、ウィリアムソンのマックス契約ははじまったばかりで、契約自体は2027-28シーズンまで残っているため、彼がCAAを首にする理由はわかっていません。

ところが、ウィリアムソンがなぜCAAを首にしたのかを仄めかすようなレポートがThe Athleticからあがってきました

なんと、ペリカンズは今シーズンが終われば、残りの契約金を払うことなくウィリアムソンの契約から抜け出す事ができるようです。

ただし、ウィリアムソンにも契約金を「保証」にできる方法があります。以下、その内容をまとめます。

  • 来シーズンの20%(およそ$7.3M相当)のサラリーの保証を得るためには、シーズン中6回ある体重チェックをクリアし、体重と体脂肪率の合計が295以下でなければいけない。

  • 来シーズンの40%のサラリーの保証を得るためには、41試合出場しなくてはいけない。

  • 来シーズンの20%のサラリーの保証を得るためには、51試合出場しなくてはいけない。

  • 来シーズンの最後の20%のサラリーの保証を得るためには、61試合出場しなくてはいけない。ちなみにウィリアムソンはすでに11試合欠場しています。

  • 簡単に言えば、ペリカンズからウェイブされても51試合出場していれば80%のサラリーが得られることになります。そして、2025-26シーズンのサラリーは2025年の7/15までにウェイブされなければ100%保証されます。

  • 2026-27シーズンのサラリーの保証を得るためには、2025-26シーズンに今シーズンと同じ条件をクリアしなければいけない。

  • 2027-28シーズンのサラリー保証も前年度と同じ条件をクリアしなければいけない。

ケガをしがちなウィリアムソンだけあって、契約内容も独特ですね。

でもご安心を。ペリカンズは健康な時はリーグでもベストプレーヤーのひとりになれるウィリアムソンをカットすることはないだろうとの事です。CAAカットも、自分がウェイブされるのを防ぐためと言うよりも、リハビリの方向性やエンドースメントでの揉め事があったからなのかもしれません。

ちなみに、選手が新しいエージェンシーを雇うためには15日間という期間を置かなければいけないため、ウィリアムソンが次にどこを雇うかはわかっていないようです。


カイリー・アーヴィンのフリーエージェンシー

マーヴェリックスのカイリー・アーヴィンの契約は来年はプレーヤー・オプションなので、アーヴィンはオフシーズンにフリーエージェントになることができます。そのため、フライト・リスクのリストにもアーヴィンの名前が入っているのですが、マーヴェリックスは彼を長期的にキープするつもりのようです。

ESPNのティム・マクマホンがESPNのポッドキャストで、「彼ら(マブス)は彼に大きな額を提示するつもりだ。彼はダラスでとても幸せに過ごしていて、チームも彼にとても満足している。彼はこのロッカールームのリーダーであることは間違いないし、今彼はこれまで以上に良いプレーをしている」と話していました。

現段階でマーヴェリックスは来年12人(アーヴィンなし/グライムスのキャップホールド含む)で、タックスまで$25Mと余裕があります。ファーストエプロンまでは$50.6Mなので、アーヴィンにそれなりに払うとファーストエプロンを超えてくるかもしれません。マーヴェリックスがアーヴィンやルカ・ドンチッチ、クレイ・トンプソンという中心選手たちをキープしつつも、戦力を維持するためには仕方ありません。

続いては、そんなマーヴェリックスの元オーナーのマーク・キューバンの話題です。


マーク・キューバンはマーヴェリックスのロードゲームでもうベンチの後ろには座れない。

マーク・キューバンはオーナー時代に常にチームのベンチの後ろに座って試合を観ていました。それが、1年前に株式の過半数を売却してマイノリティー・オーナーになってからは、リーグがアウェーゲーム中に彼がチームの近くに座ることを禁止したそうです。

キューバンはNBAインサイダーのマーク・スタインとのインタビューで「NBAは本当に、本当に、本当にケチになって、もうベンチの後ろに座れないと言ってきたんだ」と話しています。

キューバンがオーナー時代にチームのベンチの後ろに座っていたのは、実はリーグ規則違反だったそうです。NBAはキューバンの影響力がなくなったのを見計らって取り締まりを強化したのでしょう。

また、キューバンはチームのバスケットボール・オペレーションに以前ほど深く関わっていないことも明かしました。

「日々の意思決定に関与しているわけじゃない。それは全てニコの仕事だ。そういう形に進化したんだ。正直、これは自分が思い描いていた通りの形かと言えば違う。でも、勝っているし、うまくいっている。だからそれでいいんだ」

キューバンのバスケットボール・オペレーションのトップとしての決定力は形骸化していて、今年の6月にはESPNのマクマホンが、バスケットボール・オペレーションのプレジデント/GMであるニコ・ハリソンが直接新オーナーに報告してチームのことを決めているとレポートしていました


ジェイク・フィッシャーのインサイダーニュース

最後にフィッシャーのウォリアーズとレイカーズのインサイダー・レポートをお楽しみください。

メルトンは、このオフシーズンにフリーエージェントとして1年$12.8Mの契約を結んだ。この契約はゴールデンステート・ウォリアーズにとって、ステフィン・カリーやドレイモンド・グリーンを中心とした新たなNBAファイナル進出を目指す中で、ロスターをアップグレードするための良いサラリーマッチになる。

メルトンが1年契約を結んでいるため、ウォリアーズはデッドライン前に彼をトレードで放出し、その後の2025年のオフシーズンに彼と再契約することが可能だ。1年契約での契約制限は、トレード後に放出された選手と契約する場合や、別のトレードを通じて選手を再獲得する場合に適用される。しかし、メルトンの契約は今シーズン終了後に終わるため、フリーエージェントになり、ゴールデンステートと再契約する資格を持てる。

一方で、レイカーズは昨オフシーズンからヨナス・ヴァランチュナスに興味を持っている。ベテランセンターのヴァランチュナスは、昨年夏にレブロン・ジェームズがレイカーズに獲得を求めた選手のひとりだと言われている。彼の今シーズンの契約額が$9.9Mなため、トレードでサラリーをマッチしやすい。

ロバート・ウィリアムズについては、現在健康を取り戻したこともあり、NBA全体での関心が高まっている。しかし、ブレイザーズは、彼が若いロスターに適していると考えているし、契約はとてもキャップフレンドリーだ。そのため、ブレイザーズはディアンドレ・エイトンを動かす可能性の方が高いだろう。エイトンをトレードする時の問題は契約額で、今シーズン$34Mで来シーズン$35.5Mと高額なことだ。

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