NBAデイリーレポート(11/6, WED)
今日は大統領選挙投票日のため、NBAはお休みになっています。そのためか、いつもよりもニュースが少なくなっています。
エンビードに出場停止処分
シクサーズのスーパースターのジョエル・エンビードがNBAから3試合の出場停止処分を受けました。理由はエンビードが自分のコンディショニングについて息子と死んだ弟の名前を持ち出して批判したレポーターの肩を故意に押したためです。その時の詳細については昨日のデイリーレポートでお伝えした通りです。
NBAのバスケットボール・オペレーションのVPであるジョー・デュマースがこの処分について声明を発表しました。
「NBAでは選手とメディアの関係に相互のリスペクトが重要だ。私たちはジョエルがそのレポーターが書いた元のバージョンのコラムに個人的ことに触れられて怒るのも理解できるが、同時に両サイドのやりとりはプロデッショナルでなければいけず、絶対にフィジカルに発展させてはならない」
ESPNのボビー・マークスによると、エンビードはこの出場停止処分で$1,063,778を失うようです。ざっと計算すると、1試合でおよそ$354,000を失う計算です。逆に言えば、1試合35分プレーした場合、エンビードは1分につき$10,000以上を稼ぐという事ですね。エンビードにとっては高い授業料になってしまいました。
エンビードはすでに5-on-5のスクリメイジに参加しはじめており、早ければ水曜のクリッパーズ戦で復帰するかもしれないと言われていました。もし本当に水曜に復帰するつもりだったのであれば、彼のシーズンデビューは出場停止処分明けの11/12のニックス戦(NBA杯の初戦)になります。もし金曜に復帰するつもりであったのであれば、復帰はその翌日にある現在負けなしのキャブスとの試合になります。
ニックス戦とキャブス戦は2連戦なので、すでに2連戦の場合はどちらかの試合を欠場すると言っていたエンビードはそのどちらかの1試合のみの出場になりそうです。その場合、NBA杯のニックス戦の方を優先すると思うのですが、どうなるでしょうか。
アンソニー・デイヴィス
今度の話題はレイカーズのビッグのアンソニー・デイヴィス(以下AD)です。
ADは月曜のピストンズ戦の4Qで左足の怪我を悪化させてしまったそうです。試合後に彼は「ちょうど痛みがある場所で着地してしまった」と話していました。
ESPNのデイヴ・マクメナミンによると、その左足の問題は昨シーズン終わりからオリンピックまで続き、まだ完治していないとの事。ADの今後のステータスはデイ・トゥー・デイで、明日のグリズリーズ戦は「左踵打撲」のためクエスチョナブル登録になっています。
これまでの活躍から、このままいけばADはMVP候補だという声も出ています。実際にPERはニコラ・ヨキッチに次いで僅差で2位につけています。なんとか65試合出場してMVP争いに残ることを願うばかりです。
ファウルと3ポイントのトレンド
これはThe Athleticのジョン・ホリンジャーによる今シーズンのファウルと3ポイントのトレンドに関する記事の抄訳になります。
ファウルに関しては、ここ1週間でリーグ内の状況は大幅に落ち着きを見せている。この傾向が続けば、残りシーズンがごく普通の水準に落ち着く可能性がある。
リーグ全体でのフリースロー率は依然として昨シーズンよりも高く、フィールドゴール・アテンプトに対するフリースロー・アテンプト率は昨シーズンの24.4%から27.2%にあがっている。しかし、この差のほぼ全てはシーズン最初の5試合に生じたもので、増加率は29%からわずか12%にまで縮小した。この1週間で状況が2023-24シーズンの平均値に急速に戻ったためだ。
しかし、これには注釈が必要だ。3ポイントシュートのアテンプト率が依然として高いままだからだ。現在、全体のアテンプトの42%が3ポイントで、昨シーズンの39.5%から高くなっている。
改めて3ポイントシュートがフリースローを生むことがほとんどないことを指摘したい。そのため、フリースロー率が低下していないことは依然として注目に値するニュースだ。別の言い方をすれば、これだけの3ポイント・アテンプトがある以上、ファウル率は昨シーズンよりも低くなるはずだが、実際にはそうなっていない。
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