デンバーナゲッツ強すぎん!?
今回はデンバーナゲッツについて話していきます。
オールスター明けのここ10試合は9勝1敗。
その1敗もサンズ戦でOTまでもつれた末の負けということで、今シーズン残り20試合を切った中で、カンファレンス1位奪取に向けてスパートしてきたデンバーナゲッツ。
22点差あったトロント戦も逆転勝利!!
ヨキッチがあいかわらずのモンスタースタッツを残しており、今シーズンのファイナル前哨戦とも言われたボストン戦にも勝利しています。
この試合のヨキッチは32P 12R 11A 2STLと安定のトリプルダブル。
デンバーの強さを語る上でヨキッチは欠かせませんが、今回はヨキッチ以外の選手にフォーカスを当てて話していきます。
ジャマールマレー
デンバーを語る上では欠かせないヨキッチの相棒、ジャマールマレー
2021年4月に前十字靭帯断裂という大怪我から1シーズン休んだのちに、壮絶なリハビリを越えて、昨シーズン復帰したジャマールマレー
今シーズンの序盤はケガをしてしまい、本格的には12月からのスタート。
ここまでの数字は48試合に出場して、21.1P 4R 6.5A 3Pは5.8本放ってキャリア最高の数字 42.2%で決めています。
ヨキッチとの2メンゲームはリーグ最強レベルで、未だどのチームも対策を打てていません。
4Q、クラッチタイムの勝負強さは半端なく、一人でもオフェンスをクリエイト出来、3P、ミッドレンジ、ドライブと、ありとあらゆる場所から決めてきます。
昨シーズンのプレイオフの数字は取り上げるとキリがないほど、素晴らしい数字で、ビッグゲームであればあるほど、その力を発揮するタイプ。
アーロン ゴードン
もう一人のヨキッチの相棒と言えば、アーロンゴードン。
セルティックス戦もアリウープにプットバックと大活躍。
ヨキッチ曰く、「時々、彼がどこにいるかを見る必要さえない。ただそこに投げるだけで十分。そうすれば、彼が取ってダンクするから。」と言っています。
3Pにはそこまで期待は出来ませんが、それはマレーやMPJに任せれば良いこと。
今シーズンは昨シーズンより少し得点が落ちていますが、ディフェンスでも活躍してます。
ヨキッチとの合わせは、先にヨキッチが言ったように、見なくてもどこにいるかが分かるレベルで、ベースラインから飛んできます。
以前はダンクのイメージが強かったですが、今はバスケIQも含めて、総合値が高いプレイヤーです。
以前にサンズのHCであったモンティウイリアムズもゴードンについて、こう話しています。
「彼らが非常にいいチームとなっている多くの理由のうちのひとつは彼なんだ。彼にはペイントでフィジカルに戦える能力があり、オン・オフ問わずに味方へスクリーンをかけ、ヨキッチを上手く補完している。ポストアップの時、彼はいつカットすべきか、いつシールすべきかを理解している」と敵将に最大限の賞賛をされています。
MPJ(マイケルポーターJr)
どこか飄々と点をとるイメージのあるMPJ マイケルポーターJr
キャリア序盤の怪我のイメージもあり、腰の爆弾がいつ爆発するか、不安もありましたが、22-23シーズンから完全復活し、昨シーズンはシーズン62試合、今シーズンはすでに64試合とほぼ全試合に出場しています。
208cmの長身から繰り出される3Pはブロック不可能で、入り出したら止まらない、言うとクレイみたいな選手です。
3月2日のレイカーズ戦では「3ポイント5本中5本、合計10本のフィールドゴール全てを成功させ、25得点を決めています。3ポイント5本以上を含めてのフィールドゴール100%の成功させた初のNBA選手」となっています。
1試合平均で3Pを7本近く放ちながら40%で決めてきて、リバウンド7本と結構強いイメージ。
オフェンスが詰まった時や、トランジションからの3Pは脅威でしかないですね。
KCP(ケンテイビアス・コールドウェル ポープ)
KCP、ケンテイビアス・コールドウェル ポープはキャリア11年目のベテランガード。
レイカーズのバブルでの優勝を経て、昨シーズンからデンバーに。
昨シーズンのチャンピオン獲得にも多いに貢献した、オンボールディフェンス力も高い、縁の下の力持ち的な選手。
MPJと同様、トランジションオフェンスも得意で、相手が嫌がる、ここぞというタイミングで3Pを沈めてきます。
自分の仕事をしっかりと理解している、どこのチームいても重宝される素晴らしいプレイヤーです。
レジージャクソン
スターター以外で名前を挙げていくとすれば、まずはレジージャクソン。
KCPとは少し毛色の違うベテランプレイヤー。
OKC やデトロイトの時は点取り屋、クリッパーズ時代はベンチからインスタントに得点を重ねてましたね。
プレイオフブーストし、クリッパーズをチーム史上初のカンファレンスファイナルまで進む原動力となっています。
現在もジャマールマレーのバックアップとして、出場すると必ず結果を出す素晴らしいプレイヤーです。
若手の活躍が良い刺激に
デンバーナゲッツの他のチームと少し違うところは、ここまで強く、ベテランもしっかりとしているチームなのに、ドラフトで獲得した若手へのプレイタイムが多いことでしょうか。
1年目は、もちろん、そこまでの時間はもらえませんが、それでも、昨シーズンのクリスチャンブラウンはルーキーながら、76試合に出場し、プレイオフでも13分の出場時間をもらい、ファイナルでも5.8P平均で取っています。
今シーズンもここまでの65試合全てに出場し、平均20分プレイして、6.9P
見た目と違っていう言い方はアレですが、結構ハードな仕事っぷりが素敵なプレイヤーです。
あとは、今シーズンブレイクしてきてるペイトン ワトソン。
身体能力はもう、お化け。
ウォリアーズで言うなら、クミンガみたいなプレイヤーです。
ハイライトではブロックの動画が流れているだけあって、身長200cmでウイングスパンが7フィート約213cmと、とてつもなく長いです。
それを生かし、今シーズンは1ブロックを平均で残し、2WAYプレイヤーとしての道を歩み出しています。
ペイトン ワトソンは、今シーズンのプレイオフを経ての来シーズンがやばそうですね。
少しフロントの話をします。
デンバーナゲッツの方針として、チャンピオンシップを争いながら、若手を育てることを重要視していると、GMもヘッドコーチのマイクマローンも言っています。
言うに易し行うは難しとなところではありますが、デンバーはこの計画の初年度である2022年ドラフトで、先に出たクリスチャンブラウンとペイトンワトソンを指名しています。2023年ではジュリアン・ストローラー、ジェイレン・ピケット、ハンター・タイソンを獲得。
ペイトンワトソンは1年のみですが、これら5人のドラフト指名選手のうち4人は大学で3シーズン以上プレーしている選手です。
大学で1年プレイしてドラフトに来る選手が多い中で、しっかりと3年間カレッジで経験と実績と精神的な成熟を得ているプレイヤーを獲得することで、現在の王朝を支える選手をベテランからではなく、若手で仕上げていこうとしています。
それはもちろん裏には、CBAの変更に伴い、贅沢税やらタックスエプロンの変更、バイアウトルールの変更などもかなり影響しています。
今まではプレイオフ前にバイアウトマーケットで良いベテランを獲得することが重要と言われてましたが、時代は変わってきています。
クリスチャン ブラウンのようにNCAAでも優勝、もしくはファイナル4などの大きなプレッシャーのかかる試合で、活躍する選手の経験も以前より、重要視されているのだと思います。
ニコラヨキッチ
そして、このメンバーをコントロールするのが、稀代のプレイヤーでもある、ポイントセンターのニコラヨキッチ。
ヨキッチというハブと通して繰り出されるオフェンスは、その天性のサイズもあり、守ることがほぼ、不可能なレベルまで昇華しています。
ルカが毎試合トリプルダブルしていますが、ヨキッチのトリプルダブルとは全くの別物。
ダラスはある意味ルカを止めれば、オフェンスは止まるかも知れませんが(止められるかは別ですが。)、ヨキッチはルカとは違い、ボールを持っている時間が短いので、個人を止めるのは、ほぼ不可能。
ウォリアーズもアシストを少なくするように仕向けはしてましたが、それが通じたのは2022年まで。
今はドレイモンドですらお手上げだと言っています。
史上最高レベルのバスケットボールIQとスキルを備えたエゴのない選手。それがニコラ ヨキッチです。
そして、ヨキッチはそのプレイスタイルもあって、怪我を滅多にしません。
だから、デンバーナゲッツはシーズン通して安定しています。
まとめ
まとめると、オフェンスはヨキッチを中心にマレーとの2メンゲームでスタートし、ハイポストからのピック&ロールからのフローター、MPJのが空いていれば、キックアウトして3P、ローポストからの1オン1からのスピンムーブ
ベースラインからダイブしてくるゴードンへアリウープ、KCPのドライブからのミッドレンジ、トランジション3Pと書いてもキリがないですが、これらを複合的に展開してきます。
そして、どうしても詰まった時は、ブロック不可能、ヨキッチのソンボル シャッフルが飛び出します。
ヨキッチの手にボールが渡った瞬間に、数多くの選択肢が現れ、その中から適切なものをシャッフルして出される感じで、そのサイズもあって、ディフェンスとしては全く止めようがありません。
ディフェンスもKCP、ゴードンを中心に纏まっており、クリスチャンブラウンやペイトンワトソンらの若手もハードにディフェンスします。
ヨキッチのディフェンスに関してはセンターとしてブロックが多くないことで、
過小評価されているところがあります。
高いバスケIQを活かして、先回りやポジショニングで相手のオフェンスの目を潰していきます。このあたりは昨シーズンのマイアミとのファイナルを見てもらえればと分かるかと思います。
PS.
サクッと、デンバーナゲッツ各選手の紹介から強さについてまとめてみました。
今回調べてみて、再確認したんですけど、 今のデンバー、どこから見ても強すぎます。
中心選手の契約もまだまだあるようだし、しばらくはマイクマローンが目標としているダイナスティーの構築は本当にできそう。
さあ、今シーズンもデンバーナゲッツがぶっちぎりで優勝してうまうのでしょうか?それとも、これを止めるチームは作戦は現れるのでしょうか?
あなたはデンバーナゲッツ、ヨキッチに対してどう思いますか?ぜひ、コメント欄で教えてください。
チャンスがあるとすれば、今シーズンナゲッツに3勝しているOKCかも知れませんね。
ただ、OKCはおそらくデンバーと対戦するのはカンファレンスファイナルだと思うので、若いチームがどこまでプレイオフで戦っていけるかも楽しみに見ていきましょう。
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仕事が忙しく、見られないシーズンもありましたが、2013年から仕事で独立し、自身の会社を経営しながら、毎日NBA三昧の日々。
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