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ジョーダン前で失態、母のOKがないと動けない?!NBA王者テイタムの赤裸々トーク


司会者
「次のゲストは昨年の夏、NBAで初のチャンピオンシップを獲得し、その後、バスケットボール史上最大の契約を結びました。彼は2度のオリンピック金メダリストであり、ボストン・セルティックスの選手として、ここロサンゼルスでレイカーズとクリッパーズの両方と対戦するためにやってきています。それでは、背番号0番、ジェイソン・テイタムをお迎えしましょう!」

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1.オープニング

司会者
「来てくれてありがとう!時間を割いてくれてありがとうね。ここには君のファンがたくさんいるよ。」

ジェイソン・テイタム
「ありがとうございます。」

司会者:「まず最初に聞きたいんだけど、君はエモーズ・ピザ(St. Louisのピザチェーン)が好きじゃないってこと?」

ジェイソン・テイタム
「いやいや、エモーズ・ピザは世界で一番おいしいピザだよ。本当に。」

司会者
「セントルイスの人々を結びつけるピザだね。」

ジェイソン・テイタム
「その通りさ!」

2.レイカーズファンとしての素顔

司会者
「さて、君は明日クリッパーズ、そして木曜日にはレイカーズと対戦するんだよね?」

ジェイソン・テイタム
「そうだね。」

司会者
「ここ数週間、僕たちはいろいろ大変なことがあったんだから、君たち、少し手加減してくれたらいいんじゃない?正しいことだと思うけど。」

ジェイソン・テイタム
「僕はLAの人々が大好きだけど、僕にはやるべき仕事があるんだ(笑)」

司会者
「たとえ君が、セルティックスという憎まれているチームの一員でも、君は生まれながらのレイカーズファンなんだよね?」

ジェイソン・テイタム
「間違いないね。」

司会者
「今でもレイカーズファンなの?セルティックスがプレイオフに進めなかったら、レイカーズを応援する?」

ジェイソン・テイタム
「『応援』っていう言葉は強いけど…。」

司会者
「うんうん。」

ジェイソン・テイタム
「ただ、いいバスケットボールを見るのは好きだよ。僕はレブロンを尊敬しているしね。彼があまり長くプレイできる時間が残されていないことを考えると、レイカーズの試合があれば彼のプレイを見るよ。」

司会者:「それは助かるね。」

3.コービーとの思い出

司会者
「レイカーズは君を指名せず、ひどい間違いを犯したね。彼らはロンゾ・ボールを選んだんだけど、彼はもうチームにいなくて、今はシカゴにいるよね。君は子供の頃、コービー・ブライアントを崇拝していたよね。それに、多くの人が彼を崇拝しているけど、君は実際に子供の頃にコービーに会うことができたんだよね?」

ジェイソン・テイタム
「そうなんだ。」

司会者
「君がそのジャージを着ている姿を見るのは本当にいいね。それで、その出会いはどこであったの?」

ジェイソン・テイタム
「それはクリーブランドでのことだったよ。僕の父の親友がラリー・ヒューズで、彼はキャブス(キャバリアーズ)でプレーしていたんだ。その週末は僕の誕生日で、母が僕を連れて行ってくれて、そこでコービー・ブライアントに会うことができたんだ。それは人生で最高の日の一つだったね。」

司会者
「彼は君のメンターになってくれたの?」

ジェイソン・テイタム
「確かにそうだよ。僕がNBAに入ったとき、彼はESPNで『ディテール』という番組をやっていて、僕のためにエピソードを作ってくれたんだ。それはプレイオフのときで、その後に彼とつながることができた。彼からいろいろなことを学んだり、一緒にトレーニングしたり、会って話をする機会があったんだ。だから、彼は僕にとって大きな助けだった。」

司会者
「その経験から特に覚えていることや、心に残っていることは何?」

4.コービーからの学び

ジェイソン・テイタム
「いや、本当に感慨深い瞬間だったよ。僕はセントルイスで育ちながら、夢を追いかけるきっかけをくれた人が3,000マイルも離れたところにいてね。そして15年後、その彼が僕のメンターになり、一緒に話をすることができた。初めて一緒にトレーニングした時のことを覚えているよ。」

「彼が僕に質問をしてきたんだ。『それが君にとってどれだけ重要なのか?』って。その質問は本当に力強かった。彼がどれだけのものを犠牲にし、どれだけ努力してきたかを考えるとね。それで、彼が『君にとって一流になることがどれだけ重要か?』と聞いたとき…。」

司会者
「君は『すごく重要だ』と答えたんだろうね?」

ジェイソン・テイタム
「えっと、多分無言だったと思う。あまりにも緊張してたから。」

5.タトゥーについて

司会者
「君はコービーの背番号を、ブラックマンバ(黒蛇)をモチーフにしたデザインで体にタトゥーとして刻んでいるよね。24番のタトゥーがそこにあるけど、彼はこれを見たことがあったの?」

ジェイソン・テイタム
「いや、それは彼が亡くなった後に入れたんだ。だから彼がこれを目にすることはなかった。」

司会者
「それともう一つ、君の脚に『Life(人生)』と書かれたタトゥーがあるけど、これはどういう意味なんだい?ゲーム?シリアル(食品)?何が由来なの?」

ジェイソン・テイタム
「僕にとってタトゥーは物語を語るようなものなんだ。それで、『Life(ライフ)』というのは、マーティン・ローレンスとエディ・マーフィが出ている僕の一番好きな映画なんだよ。」

司会者
「ああ、なるほどね。」

ジェイソン・テイタム
「だから、その映画のタイトルを入れて、その中に他の映画の好きなキャラクターたちをデザインに組み込んだんだ。例えば、『ジョンQ』のデンゼル・ワシントンとか、『Hitch(最後の恋のはじめ方)』でアレルギー反応を起こしたウィル・スミスとかね。」

司会者
「ああ、あのシーンね。」

ジェイソン・テイタム
「あと、ウェズリー・スナイプスが『ホワイトメン・キャント・ジャンプ』で演じたシドニー・ディーンとか、バスケットボール映画だよ。それから、『Mr.インクレディブル』のダッシュと、インクレディブル一家の子供もね。」

司会者
「君もわかっていると思うけど、これ全然筋が通ってないよね(笑)。つまり、ある映画のタイトルの中に、全く別の映画のキャラクターが入ってるんだよ。」

ジェイソン・テイタム
「そう、そうなんだ(笑)。」

6.母親との関係

司会者
「君は自分のことを“ママの息子(mama's boy)”だと表現しているけど、お母さんはこのタトゥーを気に入っているの?」

ジェイソン・テイタム
「ああ、僕は何でも母に相談するよ。」

司会者
「でも、ウィル・スミスがアレルギー反応を起こしているシーンをタトゥーにした理由は?」

ジェイソン・テイタム
「あれはすごく自然な感じだったんだ。あの映画を見た人なら誰でも、ウィルがアレルギーを起こしてベナドリルを飲んでいたあのシーンを覚えてると思うんだ。」

司会者
「なるほどね。でも、お母さんは…君のマネージャーなの?」

ジェイソン・テイタム
「彼女は僕の“何でも屋”みたいな存在だよ。母親でありながらね。」

司会者
「それで、彼女が君の“母親”だというのはどういう意味?彼女は、君が8歳の時のように、君のお金の管理をしているの?それとも、どんなビジネス関係があるの?」

ジェイソン・テイタム
「彼女は僕のお金を管理する人たちを監督しているんだ。」

司会者
「なるほどね。つまり、ジェイソン・テイタムに関わるビジネスを行う全員が、ある意味では君のお母さんに報告するんだね。」

ジェイソン・テイタム
「そうだね。彼女は僕の“コーチ”でもあるよ。」

司会者
「それで、彼女が君に何か指示をしたときに、君は怒ったりする?たとえば、君が何かにお金を使いすぎてないか確認したりとか?」

ジェイソン・テイタム
「ドラフトに指名される前に母と約束をしたんだ。それは、セルティックスからもらうNBAの給料、つまり僕の“サラリー”には一切手をつけずに、それ以外のコート外での収入、スポンサー収入だけで生活するってこと。」

司会者
「おお、合理的だね。でもお母さんは、君がどれくらいコート外で稼ぐのか知らなかったんだろうね?」

ジェイソン・テイタム
「そうだね。」

司会者
「彼女は、君が地元の車のディーラーで働くくらいのイメージを持ってたのかな?」

ジェイソン・テイタム
「僕は良いものが好きなんだ(笑)。」

司会者
「それで、お母さんは君の口座とかATMをチェックして、今月お金を使いすぎてないか確認してるの?」

ジェイソン・テイタム
「いや、僕はとても合理的な男だからね。」

司会者
「そうだね(笑)。」

ジェイソン・テイタム
「母にも良いものを買ってあげて、バランスを取ってるんだ。」

7.今シーズンとシューズについて

司会者
「なるほどね(笑)。さて、シーズンは半分くらい終わったところだよね。セルティックスはイーストで2位だし、ベガスのオッズではまだNBAタイトルを取る本命だよ。こういう情報って君も見たりする?」

ジェイソン・テイタム
「いや、見ないね。」

司会者
「じゃあ今ここで、君たちが今シーズン優勝すると保証してくれる?」

ジェイソン・テイタム
「そうなればいいけどね。」

司会者
「君が対戦するのが一番嫌いなチームはどこ?」

ジェイソン・テイタム
「それはちょっと意地悪な質問だね(笑)。」

司会者
「嫌いなチームは?」

ジェイソン・テイタム
「うーん…嫌いというわけじゃないけど、ラプターズかな。」

司会者
「ラプターズ?どうして?」

ジェイソン・テイタム
「嫌いってわけじゃないけど、トロントに行くときは税関を通らないといけないからね。」

司会者
「ああ、なるほど。それは面倒だね。」

ジェイソン・テイタム
「そう、面倒なんだ(笑)。」

司会者
「さて、君はシグネチャーシューズを持っているよね。ジョーダンブランドのシューズだよね。あれは君のモデルだよ。君はそのシューズのデザインに関わっているの?」

ジェイソン・テイタム
「うん、とても細かいプロセスに関わっているよ。」

司会者
「君のお母さんもそのシューズを承認してるの?」

ジェイソン・テイタム
「母も多少意見を出してくれるよ。」

司会者
「なるほど。君がシューズの色を選んでいるんだよね?セルティックスだから緑でなきゃいけないの?」

ジェイソン・テイタム
「いや、色々なカラーウェイ(配色)があってね。基本的には、20種類くらいのカラーウェイを作って、それぞれが違う物語を語っているんだ。例えば、これらは“シックスマン”って呼ばれているモデルで、ボストンのファンたちに感謝を示すものなんだ。」

司会者
「なるほど、ファンが“6人目の選手”ってわけだね。分かったよ。それと、このシューズについている小さなロゴの男の子、彼はNBAの歴史で最も重要な人の一人だね。君は彼とよく知り合いなの?」

8.マイケル・ジョーダンとの思い出

ジェイソン・テイタム
「少しだけね。」

司会者
「彼に会ったのはいつ?どんな経験をしたの?」

ジェイソン・テイタム
「2019年に初めてMJ(マイケル・ジョーダン)に会ったんだ。そのときはジョーダンブランドに初めて紹介されて、契約を結ぶことになったタイミングだった。彼に会ったのはパリだったよ。」

司会者
「パリで会ったの?それはすごいね、特別な経験だったんじゃない?」

ジェイソン・テイタム
「そうだね。それはジョーダンブランドのリトリート(合宿イベント)みたいなもので、たくさんのアスリートが集まる大きなイベントだった。コロナ前の夏に毎年行われていたもので、僕にとってはチーム全体に初めて紹介される機会だったんだ。まさに“ファミリーへようこそ”って感じの瞬間だったよ。」

司会者
「それは本当に特別な経験だったんだろうね?」

ジェイソン・テイタム
「でも、それを僕が台無しにしちゃったんだ。」

司会者
「どうやって台無しにしちゃったの?」

ジェイソン・テイタム
「その日の午後に彼に会って、ジョーダンブランドと契約することを発表したんだ。その夜、全アスリートたちのためにディナーが用意されていてね。僕はそのディナー会場に入って、当時21歳になったばかりだった。MJと彼の奥さん、そしてスパイク・リーが一緒のテーブルに座っていて、僕の席はその少し離れた場所だった。僕はもう一度彼に挨拶してから席に着こうと思ったんだけど、すごく緊張していて手が震えてたんだ。で、彼と握手しようとしたら、彼のワイングラスを倒しちゃって、ワインを全部こぼしちゃった。それにグラスも割れちゃって、僕は完全に言葉を失ってしまった。」

司会者
「それは最悪だね。でも、彼はどうだった?」

ジェイソン・テイタム
「彼は本当に落ち着いていて、クールだったよ。多分彼はこういうことを1000回くらい経験してるんだと思う。」

司会者
「そうだね(笑)。でも今では、そのことを笑い話にしているんだろう?」

ジェイソン・テイタム
「そうだね、今でも笑い話だよ。」

司会者
「ちょっと提案なんだけど、次のシューズにワインのシミをデザインとして入れるのはどうかな?ジョーダンのロゴの上とかにね。それもアリだと思うよ(笑)。」

ジェイソン・テイタム
「それ、いいアイデアかもね(笑)。」

司会者
「君がここに来てくれて本当に嬉しいよ。セルティックスは明日クリッパーズと対戦して、木曜日にはレイカーズと対戦するんだよね。もう一度お願いだけど、少し手加減してくれると嬉しいよ。この1ヶ月は本当に厳しかったからね(笑)。」

司会者
「みなさん、ジェイソン・テイタムでした!」

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