ルカ・ドンチッチの凄さが5分でわかる
今日はダラス・マーベリックスの若きエース、司令塔、スーパースターのルカ・ドンチッチについて熱く語ります!
簡単にまとめると📝
NBAのオフェンスはスピードが桁違いで、ゲームコントロールが非常に難しいため司令塔はベテラン選手が多い中、ルカ・ドンチッチは自分のペースとテンポで自由自在に操る能力がずば抜けている若き選手です。
プロフィールℹ️
・名前:Luka Doncic
・生年月日:1999年2月28日(22歳)
・身長:2.01m
・体重:104kg
・出身地:スロベニア
司令塔のポイントガード(PG)としては、NBAでもかなり大きな選手です。
キャリアハイライト🏆
まだNBA3年目でありながら、既に様々な賞を受賞しています
・NBAオールスター(2020年, 2021年)
・All-NBA First Team(2020年)
・Rookie of the Year (2019年)
・NBA All-Rookie First Team (2019年)
NBAでプレイする前には、NBAの次にレベルが高いバスケリーグのユーロリーグで既に偉業を成し遂げていました
・13歳の時にレアル・マドリードと5年契約を結ぶ
・16歳でトップチームに昇格し、プロデビュー(チーム史上最年少)
・18歳でレアル・マドリードをリーグ優勝に導き、シーズンMVPと決勝シリーズMVPの二冠受賞
18歳の若さで、世界二番目にレベルの高いプロリーグで、レギュラーシーズンMVP、決勝シリーズMVPを両方受賞しています!
ドンチッチの弱点は、決してずば抜けているとは言えない運動神経で、トップクラスのアスリートが集まるNBAでちゃんとついていけるのかという疑問がドラフト前にありました。
一方で、16歳からプロバスケをプレイしていて、18歳でチームを優勝に導いているのであれば、NBAでも通用するであろうという希望を持ち、アトランタ・ホークスが2018年にドンチッチを3位指名でドラフトしました。
しかし!!
5位指名の権利を持っていたダラス・マーベリックスはルカ・ドンチッチをどうしても獲得したく、ホークスとドラフト当日にトレードを行い、ドンチッチを獲得したのでした。
ドンチッチは1年目から早速スタメン抜擢で、恵まれたオフェンスの才能から繰り出される素晴らしいパスや得点プレイを次々と披露します
また、ディフェンスの評判はあまり良くないドンチッチですが、運動神経の低さをバスケセンスでカバーしているのが↓のプレイでわかります。
あのレブロン・ジェームズを1プレイで2度ブロックしています!
ルカ・ドンチッチは、バスケセンスとヨーロッパでのプロ経験があることから、若い年齢で成熟したプレイでリーグを魅了し、様々な記録を塗り替えました
・NBA史上初、10代で30ポイントトリプルダブルを記録(35得点, 12リバウンド, 10アシスト)
・プレイオフデビュー戦史上最高得点(42得点)
・プレイオフの試合でブザービーターを最年少で決めた(21歳177日)
・プレイオフの試合で40ポイントトリプルダブルを最年少で記録
NBAのレギュラーシーズンだけではなく、プレイオフでも早速活躍をしていて、今のところドンチッチはプレイオフに13試合しか出場していませんが、40点以上決めたのがなんと5回!
プレイオフで40点以上のゲームを5回記録するのがどれほど珍しいかというと、以下選手のリストは、50試合以上もプレイオフの試合に出場しながら、40点ゲームを5回記録していない選手のリストです↓
参照:https://twitter.com/statmuse/status/1401660131000020992
生粋のスコアラーから殿堂入り選手でも50試合以上出場しても達成していないことを21歳で、わずか13試合で達成しているのがルカ・ドンチッチです。
若いのに今がワクワクで今後の成長もワクワクという選手です!
ちなみに、昨シーズンのプレイオフでルカ・ドンチッチが達成した以下の記録が特にすごいと思いました。
プレイオフの第5試合で、チームが決めた37本のフィールドゴールの内、ルカ・ドンチッチは31本のフィールドゴールに特典かアシストし、チームの83.8%にルカ・ドンチッチが貢献したという記録を叩き出しました。この83.8%はNBA史上最も高く、80%以上を記録した選手はルカ・ドンチッチ以外はアレン・アイバーソンとレブロン・ジェイムズしかいません。
深掘りタイム🤓
外からのシュート力、ずば抜けたビジョンから繰り出すパス、そしてPGとしては大きな身体を上手く利用することで、相手のディフェンスを切り崩して行くのがドンチッチの強みです。
① パス力
この一つ目はナイスパスなのがわかりやすいと思いますが、ルカ・ドンチッチがドライブする前にシュートフェイクとパスフェイクを連続で繰り出すことで自らドライブできるルートを作り出したのも見所です。
この二つ目とか反則的にすごいです。空中でスリーポイントラインに出てきた味方選手と目線を合わせ、相手ディフェンスが寄ってくると予測し、裏をかいてリングに向かっている味方選手にパスをしています。あの場所から、あの読みをし、あのパスをするのは、本当にすごいです。
② 身体の使い方
スピンでディフェンスをほんの少し抜きます。ただ、その後にドンチッチはディフェンスから距離を取るのではなく、自らディフェンスに向かっていきます(スロー再生でもう一度)
スピードがあまりないドンチッチは、自ら相手に自分の体をぶつけにいくことで、相手ディフェンスが寄ってくることを封じ、ブロックをされにくい状況を作りながらファウルを誘いやすい状況を作り出しています。
③ Pick&Roll
NBAのオフェンスは主にPick&Rollから成り立っていて、そのコントロールを誰よりも上手くするのがドンチッチです。
これはスクリーン後に自分をマークしている選手にわざと追い付かせますが、体をぶつけて、自分より後ろにピンしておきます。そうすることで、「ドンチッチを止めないといけない」とセンターが気をとられます。その一瞬で、フワッと相手ディフェンスの上にパスを上げて、後はチームメイトがダンクでフィニッシュ!自ら体を張って相手に接触することで、有利な2対1のシチュエーションを作り出したのです。
このプレイは一見シンプルなアリウープに見えて実はかなりすごいんです!
スクリーンをした選手がパスのターゲットになることが多く、今回もスクリーンをしたジョーダン選手がパスのターゲットだとディフェンスは読みます。ドンチッチは多分最初はジョーダンにパスをしようと思いジャンプしたと思います(パス前にチラッとジョーダンの位置を確認しているのがわかります)。しかし、空中で裏にカットしている選手を見つけ、絶妙なパス。本当に素晴らしいです!
パスで終わることが多かったですが、最後は自らシュートを決めるプレイです。スクリーンされた後でも、相手ディフェンスが二人ついてきています。まずは足の間にボールを回すおしゃれな技とギャザー(ステップを整える)コンビネーションが素晴らしいです。大きく相手選手から離れるステップを踏んでから、小刻みなステップでシュートの準備に入ります。ディフェンダー二人を2つの技を使うことで距離を置き、シュートをしっかり決める素晴らしいプレイです。
まとめ🧐
13歳の時にプロ契約、18歳の時にはプロリーグでMVPを受賞した若き天才プレイヤーです。スピードや運動神経が欠けているという批判もありますが、身体の大きさとパスセンスを利用してNBAでも大活躍中の選手です。まだ21歳なので、今後の活躍・飛躍に期待の選手です!