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<名言風シリーズ56> ラブレターか遺言か
ラブレターか遺言か分からないが、これがこの時の父である。
【解説】
「誰に、何を、どう言うか」
言うまでもなく、メッセージを伝える上での鉄則。
ここがブレると伝わらないし、何を言えば良いのかわからなくなる。
そう、ブレてきた。
何を言えばいいのかわからなくなってきたのである。
そもそも、誰に向けて書いてるんだっけ?
なんとなくイメージがあるけど、誰って言われると、よくわからない。
だから、改めて考えてみた。
答えは、意外だった。
たぶん、息子だ。
大きくなった時の息子だ。
父として、なんとなく大切に思ったことを、回りくどく伝えたいのだ。
ひとりの人間として、こんなことを思って生きた証を、お前に伝えたいのだ。
息子よ。
お前は、気づけるのだろうか。
お前は、出会えるのだろうか。
今の俺に。
息子よ。
もし、これに出会うことができて、
もし、俺が生きていたら、感想を聞かせてほしい。
このラブレターの。
息子よ。
もし、これに出会うことができて、
もし、俺がいなかったら、誰かに伝えてほしい。
こんな遺言があったことを。