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<14> チープホテルのすすめ②
では、2軒目。
(ちなみに1軒目はこちら↓)
https://note.com/nb_sikou/n/n3992b61dd87b
神奈川県の小田原のホテル
繁華街の裏路地に佇み
優しい老夫婦が営む
下宿というか
ちょっと大きめの親戚の家というか
そんな感じのホテル。
ここのおすすめポイントは、
1、内装がメルヘン
レースのカーテンや
カーテンの色とか
カーテンをとめる奴のヒラヒラ感とか
絵の感じとか
そういう趣味はないけど
ぬくもりを感じる
2、朝食(自称軽食)が無料サービス
普通の軽食のノリで行くと
そのボリュームに驚かされる
和食だと
ご飯、味噌汁、焼き魚、小鉢、サラダ、フルーツ
(お好みで)コーヒー、ヨーグルト、ヤクルトみたいなもの
洋食だと
パン、クリームシチュー、目玉焼き、ウインナー、サラダ、フルーツ
小さいおにぎり、牛乳
(お好みで)コーヒー、ヨーグルト、ヤクルトみたいなもの
2連泊した時は、
1日目が和食で、2日目が洋食で
覚えている限りだと
このくらいは出た。
全部食べると、お腹いっぱい。
出されるがまま食べると、お腹いっぱい。
忙しい朝の時間に
熱々のクリームシチューを出してくれた。
冬だったからかな。
3、ピエロがお出迎え
そんな朝食を出してくれる
こじんまりとした食堂には
小さいピエロがお出迎えしてくれる。
「ピ、ピエロ」
久しぶりに見た。
たぶん、他のお客さんにとってはどうでもいいことだろうけど。
たまたま、みうらじゅんといとうせいこうのポッドキャストで
「昔のいい家の出窓には、ピエロがいた」
みたいなことを聞いた直後だったから、思わず反応してしまったのだろう。
ピエロに会う。
それも楽しみの一つである。
だから、12月に泊まった時は
ちょっと寂しかった。
なぜなら
ピエロの椅子に、サンタが座っていたから。
もしかしてと
周りを見渡しても、ピエロはどこにいなかった。
そして心の中で叫んだ。
「お母さん、そこはピエロにサンタコスでしょ?」
たぶん、他のお客さんにとってはどうでもいいことだろうけど。
あとは、
使えないレトロなカップ麺の自販機が置いてあるのも、個人的には好き。
フォントは、赤いきつねなのに、中身はカップヌードル。
しかも、「故障しているのでカップ麺はフロントで売ってます」との張り紙
そんなの見ちゃうと、
思わずカップヌードル食べたくなっちゃうという心理をついているのでは?と深読みしたくなる。
とか。
値段は、シングルの最安で5,000円くらいだったかな。
その界隈だと安い方だと思う。
値段はチープだけど、
おもてなしは決してチープではない。
サービスが最高ってほどではないかもしれないけど
思わず「ありがとうございます」って言いたくなるような
このスタイルのままでいて欲しい
こういうのを求めてるんだよって
なんというか、
クセになっちゃう。
新しいものって作れるけど
古いものってなかなか作れない。
最新は綺麗だったり、便利だったり
それはそれでとてもいいことだけど
味みたいのはなかなか出しづらい。
長年の積み重ねてきたものは、簡単には出せない。
そんな、昭和へのタイムトリップを味わえる2軒でした。
うむ、行きたくなってきた。