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そういえばいつも子供ばんどに救われてた
最近気づいたんです。サブスクに子供ばんどの楽曲が増えてたことに。
というわけで今回は、私が多分生涯もっとも愛したであろうバンド、子供ばんどの紹介を始めます。
この記事では最後の方に「逆境→元気になるために聴きたい曲リスト」を、現在逆境満開の人目線と、スポーツを前のめりで応援してる人目線でそれぞれ曲解説してみたので、逆境満開の方も、好きなチームや選手を歯を食いしばって涙を流して応援してる方も、興味をもつきっかけにしてみてくれたらうれしいです。
はじめに
…実際のバンドプロフィールについては Wikipediaを読んでいただくとして、自分にとってどういう位置づけだったか、ってとこの説明からだな。
このバンドの最初の活動時期と自分が見つけた時期はかぶっていません。私にとって王道のパターン、「活動しなくなったあとからファンになる」。これでした。なので、このバンドのファン層に多い年齢の方々よりはちょっと下になります、私の世代。自分の世代でこのバンドを知ってるっていう人にはだいたい「北斗の拳の主題歌やってたから好きだったの?」って認識で見られるみたいです。いや、そのこと知ったの、あとになってからなのよ。
自分が彼らの楽曲に出会ったのは、高校生のとき。この頃自分の人生史のなかで三本の指に入るくらいメンタル維持が大変なころだったのでそういう多感な時期に出逢う音楽としてものすごく自分と相性良かったんだと思う。
好きな曲リスト
私のお気に入りリスト
このバンドのおすすめ曲は、というとたくさんになっちゃうので、とりあえずspotifyにあるものをリスト化しましたのは→こちら。
(spotifyにはあるのにyoutubeトピックにはない曲があるのでリンクはspotifyリストのみ。)
上記のものは30曲になっちゃった。サブスクに入ってない曲は入れてないので、「Rock&Roll will never die!!」がなくちゃ私の思うベストが完成しないんだよ、とか、これがないと語れないだろって曲たちがいろいろあるので追加されてるのを見つけることがあったらしれっと追加しようと思います。
有名な曲リスト
あ、北斗の拳で使われてた曲リストは こっち ね。これはspotifyじゃなくてyoutubeのトピックにあるものを集めたのでアカウントなくても見れる(聴ける)やつ。
「Silent Survivor」「Dry Your Tears」「Heart of Madness」「Purple Eyes」と4曲のラインナップですが、この曲が発売された当時、それまでの子供ばんどのイメージとだいぶ違う路線になったのでもともとのファンの方たちからは受け入れられづらかったっていう話をうじきつよしさんはよく話してるんだけど、一般からいうと子供ばんどっていうとこっちのイメージになるのかな、と思う。結果的に有名なアニメの主題歌だったことで海外でもこの曲を好きな人がいたりとか、世界的に有名な曲っていうとこっちのラインナップになるわけで。
今の時代って過去にあるものにも容易にアクセスできるようになったから、これが入口で子供ばんどの他の曲に興味もつ人もいるんじゃないかなー。私的にはこの中だと「Heart of Madness」が一番好きかも。これの入ってる「120%PURE」ってアルバムはサブスクのリストの中には見つけられなかったな。
このアルバムでいうと「遠い日のバラード」とかすごく好きだったんですけどね。「ゆかいなモーターサイクル」って曲には、「環八あたりじゃスーパースター」って歌詞が出てくるんだけど、聴き始めた当時は環八あたりが全然なじみの場所じゃなかったから全然ピンとこなかったけど、今完全にそのあたりが生活圏なので、人生ってのはわからんもんだなと思っています。(うじきつよしさん自身が祖師谷の出身だからそういう歌詞なのかなーと想像する)
YouTubeトピックページのリンク
1980年から1988年までの曲(+α)は ↓
2013年、2015年のアルバムは ↓
子供ばんどらしさ、っていう意味では「we are 子供ばんど」っていうアルバムを聴くのが一番わかるかもしれない。ファーストアルバムですが、歌い継がれてる曲がたくさんあるしやっぱこれだよねっとなるのは一枚挙げるとするならこのアルバム、かなあ。
で、私の話はここからです。
心に効く子供ばんど
このバンドって、私にとって自分が疲弊しすぎてるかまあ余裕あるかのバロメーターになってるの。状況的にがんばらないとうまくいかないような時期に好んで聴いてたから、そういう自分の状況をコントロールするのに適した曲が多かった。
基本的に、明るい曲は聴いてるだけで勝手に憂鬱な気分がどこかへいなくなってるので、自分を自分にちゃんと戻してやるのに効果が高かった。それは自分史的にはこのバンドが一番です、今でも結局。
勢いと調子に乗りすぎない、ちょうどよいあたりで解放してもらえる、ってとこがポイントね。高揚感が強すぎて勢いでなんとかなる気がするバブルが起きるんじゃなくて、自分にとってはちょうどよくスタートラインくらいにしてくれる感じ。ハイになりすぎなくてちょうどいい現実感のライン。
「逆境→元気になるために聴きたい曲リスト」
私的に、つらいときに効く曲をリストアップしてみました。歌詞に重きを置いてる曲たち、といえばいいかなあ。
それほど人生辛くないな、ってみなさんは、お好きなスポーツチームはおありでしょうか? スポーツ観戦が趣味で自分の好きなチームをシーズン通して前のめりで見てる方は、そのチームの紆余曲折感、見てる自分の感情なんかを交えてもらえると、結構共感ポイントがあるラインナップだと思う。
なので、普通の解説と共に好きなチームがおありの方向けに、それぞれ応援したいチームや選手を見てるときの目線の解説も項目をわけて入れていきます。応援者だけでなくプレイヤー側の方にも通じる解説にします。
Youtubeでの再生リストはこちら↓
spotifyリスト、こちら。
DEAR,MY FRIEND
BROKEN HEART
NO GIMMICK
PLEASE DON'T STOP CRYING
BEFORE ZERO
Black Birdがないた時
NIGHT AWAY
月下酔人
コロンブスは君についている
コメットハンター
カモン! 絶好調!
カウントダウン
リストアップした曲リストを載せたので、曲を知ってる方は上から順に聴いてってもらえると、自分の傷を現認するとこから始まって、どうせなら辛いやつを全部さらしてしまえ、ってなって、まあ、それでも自分がんばってる、ってとこまで行けてやっと自分のゼロ、あたり。マイナスに引っ張られてるとこから転じて元気を取り戻すわけです。そのあとは「まーアレなことは多いけどなんとかなるでしょ」ってなって、「ったくしょーがねーなー」って腹立つことをあしらえる気持ちになって、まあ、がんばれるとこまでがんばりましょ、って気になる までのプロセスがだいたいこんな感じ。
キモは8曲目9曲目の「月下酔人」、「コロンブスは君についている」あたりです、これらを聴いて笑える気になれるかなれないか。笑って「まあそうだよなー」って気を取り直してがんばろって気になれれば結構回復してプラス方向に気持ちが向いてるとき。そこの判断材料になる。これで明るい兆しが見えてないときはまだ自分のゼロ地点あたりまで回復してないから、リカバリーにもうちょっと時間かける。
月下酔人の「言うほど遠くへ 届いちゃいねえ」って表現を明るい気持ちで肯定できるか否か、って結構キーかもしれない。自分によると。
「カモン! 絶好調!」は私がここに書いてるような、マイナスからプラスに気持ちを引き上げてくれる子供ばんどの持ってるテイストの凝縮された曲のひとつ、だと思っている。
なんでだ!ってことばっかり起きるけど、それをドロドロした方にもってかないで「そうは言ってもどうにかなるだろ」って方に楽しそうに持ってってるところ。自分のカッコ悪いとこ含めて全部明るく笑っちゃえみたいなニュアンスがいつもあって、なんか元気に最後にゃ勝つって言えちゃう気持ちにさせてくれるところ。
ライブとか見に行っても全くそういう感想で、「すっきりする」というのが私の本音。いろいろあるけどそれを笑い飛ばせる気になれるのよ。変にハイになって他を叩いてやるみたいな、良くない方のアグレッシブにならずにただただすっきりしてちょうど良い元気にもってってもらえる。これは活動休止になっててCDでしか聴いてなかったころも全く一緒だった。そこのバランス加減がすごいなといつも思う。空回りしないくらいのちょうどいい塩梅なんだよね、自分にとって。
リスト内の曲の自分なり解説
リストアップした曲に自分の感想を添えてみます。
DEAR,MY FRIEND
・結局まわりがどうあっても自分の感情からは逃げられないからこその、本当の自分を取り戻せ、なんだよねー、って思う。
・応援してる対象がスランプになったときの感情ですね。イップスとかになってるとたぶんこういう心境で見ちゃうと思う。がんばって上積めっていうより自分を取り戻せ、なんだよね。
BROKEN HEART
・これが一番リアルに辛そうな感情の辛そうな表現かもしれない曲。私もいつも思ってるなあ、「Imitation Moments 映ることのない夜が欲しい」って。それを真剣に考えてると言うと笑う人もいるかもだけど、そう思うや。
・例えると何かなー。怒涛の連敗していいとこひとつもないやんみたいな心境の…交流戦に勝てない我が愛しい野球チーム見てる私の心境… 「だれのしわざだと 責めることさえむなしい」ってたしかにそれだよね。
NO GIMMICK
・この曲、演奏してるの見たことないけど(感情がこみあげすぎて歌えないってこと結構あるみたいです)、ものすごく好きな曲。二番の歌詞に自分の記憶や感情がリンクする。だからこそ、自分の視点は大事にして生きようとすごく思う。
・軽いプレーしやがってー とか もっと集中していけよー とか、負けてるときほど言いたくなるもんですが、なんだろ、結構熱いサポーター魂みたいなかんじだな。茶番じゃねえんだよ、こっちは真剣に見てんだよ、って。自分がテキトウにやってないことに、テキトウにやってる人が混ざってぐちゃってなったときこんな心境になるかな。つまり、問題解決のためにはちゃんと向き合いたいんだよ、ってことです。
PLEASE DON'T STOP CRYING
・これは自分の感情を容認しようって曲だから、つらそうだけど肯定的なニュアンスの曲だなあと思ってる。
・トーナメントに負けたとき、こんな感じだなあ。一目はばからずっていう感じじゃなく、扉を閉めたそのあとの、っていう感じ。
BEFORE ZERO
・これ聴いて思うんだけど、結局自分の夢って他人にはガイドしきれないんだよね、どんなにその道に詳しい人であろうと、途中までは連れてこれるけどやっぱり最後には自分の意志っていうか、自分の見たかったものはなんなのか、それを軸にする必要があるよな、って再認識する。
・敗退決定しそうな、その試合の終了の直前みたいな心境かな。いや、私たちなんでそれでも彼らを応援するかって、負けそうだってカッコ悪くたってそれでも前に進もうとする姿を見てるからなんだよ。それを見て勝ってくれた喜び以上の何か感じてるんだよ。
Black Birdがないた時
・これ、私自身がもし歌うとすると一か所どうにも感情がのっかりすぎて歌えない箇所がある歌です。自分もそこにある言葉を事実として受け取ってるからなんだろうけど、これって本当に悲しいことだなって自分が思ってるやつそのもの。うじきつよしさん自身この曲の最後の結びの歌詞をどうするか相当悩んだ、って話してたけど、それくらい込めてあるから伝わるものがある曲だと思ってる。
・「殻を破る瞬間」の表現という側面もあるといえる曲だから、まだ周りの顔色見てプレーしてるなー、って感じだった選手がすごい駆け出ししたりすると、そこに光明見出すよね。(今イメージしてるのはサッカーです)そして、その光明って結構大きなもの背負って前に進めるくらいの力があったりしない?
NIGHT AWAY
・大変な状況にある方、これ聴いてとりあえず自分を全肯定して寝ちゃいましょ。一日の終わりはそれでいいと思う。
・これは応援してる側目線っていうよりプレイヤー目線の曲だなあと思うけど、自分のせいでチームが負けた、みたいなことがあったらこれ聴いて寝ちゃいましょ。そんな曲。
月下酔人
・この目線の角度、好きです。だいぶかんばってんのよ、限界って思うけど、でもなんか、まだ底の方に力残ってるなって思ったとき、あれ、結構大丈夫なんじゃない?って気がするときがあるけど、まさにそういう感じの歌。最後に笑って歌えればちゃんと自分が回復してる。
・思うように物事が進まなかったり、引退とかそういうことを考えてる状況下で聞いたらちょっと元気でるかも。何かを持ち替えるというか、発想の転換みたいなことひとつで急にモチベーションが上がるときってありません?
コロンブスは君についている
・自分がいつもまっすぐでいられるかわかんないし、いい気になって調子にのったことしちゃうかもしれないし、そういうことにちょっと不安になったときに思い出すんです、「だけどコロンブスはー」って。そうするとなんかちゃんと自分が元の自分に戻る。
・うまくいってないときって投げやりになったりずるいことしてみたくもなったりするけど、そんな状況下でも一閃のひらめきっていうか打開策っていうか全部好転するようなきっかけが背後に待ってたりするもの。そういう時に我に返れる曲です。「だけどコロンブスはー」って笑いながら歌ってみて。
コメットハンター
・人の言葉に不安になったり影響されたりすることってよくあるけど、どんなにその道の第一人者みたいな振る舞いをしてる人でも私個人のその行先まで見えてないってこと、実際よくあるんだよ。生きてきて思い知るのってそういうことばっかり。そういうときにこの曲を聴いて元気を取り戻します。
・周りの人は気軽に絶望的なことを言うもんだ。こっちが真剣にやってるのに大してよく見てもいないのに簡単に一刀両断して良いこと言った気になってたりする。だけど、彼らの言うことよりも自分の見てるものの方がより正確っていうこともあるんだよね。そこを信じてみる気持ちが戻ってくる曲。
カモン! 絶好調!
・表現の仕方によったら「大変なんです、つらいことです」になっておしまい、みたいなことを、それがむしろデフォルトかもしれないけど、なんだか笑い飛ばせる感じにして歌ってくれてる曲なんで、素直に大変だけど笑ってりゃなんとかなんだろって思わせてくれる曲。いいんだよ、人生頭抱えるくらいで順調なんだよ、なんにもない人生のほうが実がならねえよ、みたいに勝手に肯定できる気になる。
・あたりまえなんだけど、スポーツとか競う相手のいる競技っていつも逆境。それがデフォルトなんだから、そこから自分の方が優勢になるように形作ってくのがスポーツなので…そんなあたりまえの逆境で何をしりごみすることがあるのさ、普通に真ん中かきわけて行っちゃえよって明るく思える曲。「最後にゃ勝つ 絶対勝つ」って言って拳振り上げると楽しいよ。
カウントダウン
・さて、上記の曲たちを踏まえて、結果がどう出たとしてもやり切るってこういう感じ、って気持ちにさせてくれる曲をリストの結びにもってきました。この曲はいい風吹いてるよ。もう30年以上前の曲だから、今の時代とそぐわない部分あるものかなあと思って聞いても今の時代もあんまりここで言ってる感じと根幹は変わってないなって思うところがある。結局悩むのってそういうとこだもの、その時代のスタンダードにのっかったら楽かもしれないけど、それだと自分が大事にしたいものが見えなくなっちゃう、みたいなことに皆それぞれの角度で翻弄されてくのは変わらないよね。
・積み上げてきたことってそう簡単になくなっちゃうものじゃなくて、その過程にあったいろんなことに思いをはせるとこのあとに来る結果が自分たちにとって思わしいものであってもそうでなくても、なんかこれでよかったと思えるポイントって必ずあって。そのために悔いのないようにやれるだけやろうっていう気持ちに自然になれるような曲。どういう結果であっても受け容れられる心境になれるとすれば、やりきったといえる状況のときだもんね。
私的にはこのバンド、でいうと学生時代はここにリストアップしたような曲たちを聴くことですくってもらってたんですけど、再活動するタイミングが世の中的にも自分個人的にも直近で二本の指に入るくらいのきつかったときで、そこで初めて自分は本物の子供ばんどのライブを見ることができたんですけど、今思うとあのどん底、前後不覚みたいな状況下でよく元気になったなって感じだけど、そのころはよく彼らのステージを見に行って元気になって帰ってた。ほんと、人生でずっと自分の救世主みたいなバンドなんです。彼らに出会ってなかったら、多分考え方が多少今と違ってたんだろうなとは思う。
そうそう、余談なんだけど、活動休止状態だった当時、外で聴いた子供ばんどの曲ってのがあって。その当時はFC東京じゃなく東京ガスのサッカー部だったころ、試合見に行ったら東京ガスのサポーターの人がチャントに使ってた「TOKYOダイナマイト」。ここで出会うんか、子供ばんどの曲に、ってその時は思った。
で、私が本物の子供ばんどを初めて見た時に最初に聴いた曲も「TOKYOダイナマイト」。NHKの公開収録に当たって見に行って、長年見たかったものが叶うってどきどきしてるときに聴こえてきたのがそれ。
今となってはFC東京のホームゲームはほとんど行くし、縁のなかった「環八あたり」でうろうろしているし、なんかそこにつながってる感じがして人生って面白いもんですね。
人生って、結局自分の想像したものに囲まれて生きてくんだよな、って思うけど、ちょっと形は違うかもだけど、これもその一片と言えるのかもね。
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