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NBの持病? クラッチレリーズ&マスターシリンダのO/H

※他サイトからの移稿

  @2023.09.30

なんとなく、クラッチの遊びが大きくなってきたような気がするなぁ。ただ、一旦エンジンを切るとその遊びが小さくなるし、まあ、だましだまし行けるか。そう思っていた矢先、幹線道路から店舗の駐車場に入ろうとした時に、クラッチがスカスカになり、ニュートラルから1速にギアを入れることできなくなってしまった。

降りて押してみたものの、歩道との段差があり、退避することができず、結構舞い上がってしまった。結果的に、エンジンを切った状態でギアが入るようになり、その状態でエンジンをかけてなんとか幹線道路から退避することができた。その後は、クラッチの遊びが大きくなると、停止してエンジンを切り、落ち着いてから再走を繰り返して、何とか帰宅。

帰宅後、NBの持病と言われるクラッチレリーズシリンダーの動作を見るため、ウマ掛けて症状を見ると、わずかしか動いていないことが判明した(お一人様だと大変。iPhoneで動画撮影して判明。iPadもあるから、画面転送もできたけど…)。


いい機会だし、折角なのでクラッチマスタ/クラッチレリーズシリンダのO/Hを実施する。


部品をモノタロウで手配。ブリーダースクリューキャップはブレーキと同品で、既に保有済み。フルードはブレーキフルードと同じでOK。DOT4(DOT3と1Lで¥100-しか変わらないので)を保有している。

手配リスト

そういえば、NDではクラッチとブレーキのリザーブタンクが統合されたんだったなぁ。フルード交換する場合、両方エア抜きしなきゃなのだろうか?


車をウマにかけて、運転席側の前のタイヤを外す。すると、奥まってはいるが、クラッチレリーズシリンダを見ることができる。

クラッチレリーズシリンダ

ロッド部にグリース塗布痕が見えるのは、数か月前にキィキィと鳴いていたため、グリス対策したもの。これ結構効きます。というかこのグリース不足による摩擦音が原因。


さて、今回はクラッチフルードも全交換するので、まずリザーブタンク内のフルードをできるだけ吸い取っておく。その後、クラッチフルードを抜くため、クラッチレリーズシリンダへのパイピングを緩めて、フルードを排出する。

ある程度排出されたら、万が一フルードが垂れるてくるのを防ぐため、パイピングの口にカバーをし、クラッチレリーズシリンダを取り外す。

クラッチレリーズシリンダと分解/交換部品

取り外せが分解は簡単。ピストン取り出し時にエア使ったけなぁ?忘れてしまった。

交換部品。ゴムカバーもピストンについているばねもちょっと違う。いい方向への変更には見えるが…。


部品自体に劣化は見られなかったが、NBでは持病と言われるものだし、前回の交換がShopで実施した10年前。なので予備交換だ。シリンダ内に問題ないことを確認し、適切にグリースを塗布して組付け。


次に、ボンネット内のクラッチマスターシリンダを外す。面倒だが、運転席の下からナットを外す作業がある。中々きつい体勢での作業なので体の固い方は要注意。

クラッチマスターシリンダを外すとこんな感じ


取り外したマスターシリンダを分解する。

リザーブタンク 右は20年物
クラッチマスターシリンダー
シリンダーO/Hの部品


リザーバ―タンクは、まだまだ大丈夫だと思ったけど、かなりくたびれて見えたので交換しとくかって感じでとりあえず。マスターシリンダーも高いので交換でなくO/Hで対応。部品は劣化してないように思われるが、10年経過しているので交換。


マスターシリンダーのガスケットは、とても柔らかいスポンジ様のもの。ただし、外したものは完全につぶれており、その厚さは1/4以下に。とはいえ、フルードの滲みは見られなかった。空気は吸っているかもしれないけど…。もしかしてこいつが原因だったりして…。

マスターシリンダのガスケット
ガスケットの比較


レリーズシリンダと同様に清掃して組付け。

マスターシリンダーユニット


頑張って元に戻してから、フルードを満たす。お一人様の難点である、エア抜きも実施して交換作業完了。車が浮いた状態でエンジンをかけ、クラッチをつないでギアが切り替えられるかを確認。問題ないことを確認して終了。

その後、40km程試走して、問題なことを確認した。


¥6,000ちょっとでクラッチが入らないという心臓バクバクな事態を回避できるのなら、もう少し早くやっておくべきだった。作業自体もそれほど大変ではないし、費用対効果の満足度も非常に高い整備。

ショップだと、
 レリーズシリンダーO/H ¥6.500~8,000-位
 マスターシリンダーO/H ¥9,500~12,000-位


あれから一年、クラッチに問題は発生していない。よかったよかった。

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