飛蚊症 ~軽視しないでね~
先日から急に左目に大きな糸くず状の影が浮かぶようになった。また、先の症状発生時から、数日間ではあるが、時折光の線が走るようになった。そう、飛蚊症(ひぶんしょう)/光視症である。
飛蚊症の小さなものは経験済みであるが、今回のものはそれよりもかなり大きいし、生活していて気になるサイズ。
こういう時はキーボード叩いてすぐ検索だ。すると、色々なサイトで説明されていたが、千寿製薬さんのサイトにも詳しく書いてあった。そう目薬のマイティアのメーカー。
原因は、眼球を満たすゼリー状の物質、硝子体(しょうしたい)が縮むこと。特に50~75歳の間に硝子体は縮み続け、くっついている網膜を引っ張るようになる。網膜は引っ張られることにより刺激され、光の幻影を写し出す。
やがて、加齢に伴う正常な変化として、通常は硝子体が網膜から完全に離れるらしい(硝子体剥離)。ただ、稀にではあるが網膜から離れる際に網膜を引っ張って、網膜穿孔/網膜剥離になることがある。なので、大抵は問題ないが、やばい時には重篤といった非常に面倒なもの。
飛蚊症は成人期早期にも硝子体の収縮に関連し、片眼または両眼の視界に糸が浮かんでいるように見えることがあるため、殆どの人が経験している。なので、痛みも伴わない飛蚊症や光視症は様子見と軽視されがちだ。
さて、自身を顧みて、何かあったかなぁ? 今年施術した緑内障のSLTは非浸食施術だし、レーザーを当てる場所も全く別だし低出力。なので因果関係なし。特に目に外力が加わったわけでもない。強いて言えば、昨日ゴルフのラウンドで、半年ぶりにコンタクトを入れたくらい。その時、終始日光を浴びていたくらい? でもUVカット(UV-A:81% UV-B-97%)だしなぁ。なので最近で思い当たる節無し。
都合よく、先の大きな飛蚊症や光視症を自覚した翌日が、緑内障の経過観察日(2か月毎の検査…。)だったので、診察時に相談してみた。すると、
『ちょっと網膜をきちんと写真撮って見てみましょう。視神経の写真と違って、散瞳して眼底写真撮ります。その状態で目視でもきちんと見てみましょう。今日診ますか?』
あれっ?散瞳すると、車運転できなくなるんじゃ…。まあ、片目だけだし、3時間ぐらいなら車で仮眠するとか、飯食っててもいいか…。で、即お願いすることに。
散瞳させる目薬を差してもらい、20分後に散瞳していることを確認され、視神経を見るのとは少し異なる位置を凝視しての写真撮影が行われた。今日は既に緑内障の経過観察で、診察前に視神経の写真を撮影している(両目)。視神経は散瞳させなくてもいいので楽なんだけどなぁ(見るエリアが狭いから?)。
今回の診察は、原則マイナ保険証に移行(2024.12.02)してから初めて。他の病院ではマイナ保険証を利用していたが、この眼科は初めての運用。その移行作業に大わらわなのか、過去のカルテが紙のまま段ボールにあり、新設置した電子カルテに情報が入っていないとのこと…。そりゃあ大変だ。私はSLT施術後に投薬は停止しているので、特に問題なし。
SLTを施術したときと同じように、眼球に特殊なレンズを直接当てて、眼球を指示通りに動かして、直接先生の目で眼底/網膜の状態を観察していただいた。診断結果は…。
『網膜に異常はないです。単なる加齢によるものです。』
網膜裂孔や網膜剥離でなくてよかった!!しかし、加齢か…。今年は帯状疱疹も発症したし、その時も加齢…。緑内障も加齢…。肺炎も加齢…。いやはやなんとも。今年は加齢を嫌という程認識された年だ。
帰宅後に目の写真を撮ってみると…。散瞳してるwww。こんなにはっきり違うものなのね。
今回の散瞳は片眼だけだったので、運転自体に特に支障はなかったが、両目を散瞳してる状態だと、流石に運転はできない。田舎や公共交通僻地での散瞳検査は、一日かかりの検査になってしまいそう。お一人様はこういった時つらいなぁ。
でも、検査は大切。心の安寧のためにも、急に飛蚊症が気になり始めたら、光視症を自覚したら、即眼科を受診しましょう!!眼は大事!!