U-18 Premier East 第20節 vs前橋育英
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ East 。鹿島アントラーズユースが今年参戦しているリーグだ。今年下位リーグから昇格した。
第19節終了時点で、鹿島ユースは勝点35。同点で横浜FCが続く。今日の相手の前橋育英は、勝点差3の4位につけており、過去に山口素弘/松田直樹/細貝萌ら多数のプロサッカー選手を輩出している名門。そして終盤戦の上位対決である。アントラーズのトップチームはもう優勝のはないので、ユースに期待が集まる。
今日の会場は、昨日トレーニングマッチが行われたクラブハウス、Aグラウンド。本来は少し離れたユース専用のアカデミーフィールドやカシマスタジアムサブグラウンドなのだが、どちらも観客席がない為、優勝争いをしており観客が多い為、会場変更になったんだろう。
スタメンには、現在トップチームの2種登録選手である、大川祐悟、佐藤海宏が名を連ねている。吉田湊海はスタメンから外れていた。ユース枠の誉と遥翔は同じユースOBの佑と見学。
今日は海宏がキャプテンマークを巻く。
鹿島アントラーズユース スターティングメンバ―
GK 21 岸野 瑛太(3年)
DF 4 大川 佑梧(2年)
DF 7 佐藤 海宏(3年)
DF 22 朝比奈 叶和(2年)
DF 26 玉木 亜門(3年)
MF 10 小笠原 聖真(3年)
MF 14 中川 天蒼(2年)
MF 19 福岡 勇和(1年)
MF 28 大貫 琉偉(1年)
MF 32 平島 大悟(1年)
FW 11 長 疾風(2年)
なんと、1年生が3人も名を連ねている。
昨日のトップチームのトレーニングマッチ(控え組とユース選手で構成)も観客席はそこそこ埋まっていたが、今日は別物。観客席は隙間なしで埋まっているし、入りきれずに立ち見やBグラウンドの観客席にまであふれていた。すさまじい入り。期待のほどがうかがえる。なお、J Sports オンデマンドのLive放送が入っていた。解説が名良橋…。どこで解説してたんだ???
14:00にキックオフ。観客席は既にクラブハウスの陰になっていて肌寒い。
すると、開始2分にいきなりの先制ゴール。ペナルティエリア内の競り合いからのこぼれ球を、14 中川が落ち着いて流し込む。
対戦相手の前橋育英高校は、ヤマダ電機がスポンサーになっている。ヤマダ電機は群馬県高崎市に本社を構える会社だが、前橋育英は群馬県前橋市…。どうやら前橋育英のサッカー部の練習場が高崎市にあることかららしい。
トップチームの2種登録選手である、4 大川祐悟(左CB)、7 佐藤海宏が(左SB)で連携をとっている。
前橋育英の攻撃が鹿島ゴールに迫るが、GKとDF陣が上手く連携していて、不安感はなかった。前半はこのまま1-0で終える。
後半は、頭からメンバーチェンジ。MF 10 小笠原に代えて、
FW 40 吉田 湊海(1年)
が入る。途中足を引きずっていたこともあるのだろうか?
この吉田湊海、この世代の化け物である。U-15(昨年)/U-16(今年)の日本代表であり、今年の日本クラブユース選手権(U-18)の得点王。そして高校1年生ながら、既にトップチームの2種登録選手である。
後半が始まると、疲れからかアントラーズのポジションが縦に長く伸びてしまい、中盤でボールを支配され始めた。そして、その悪い流れのまま後半22分にCKからゴールを決められてしまい、試合はふりだしに。
23分に、14 中川と32 平島に代え、
FW 9 正木 裕翔(2年)
FW 56 髙木 瑛人(中3)
が入る。56 高木はなんと中3。この年代の中3から見た高3は、おじさんだと思うんだけど…(私が高専に入った時、5年生の先輩は確かにおじさんに見えた)。ただ、体格はしっかりしている。期待の人材だ。
CBの4 佑梧がパワープレイでトップにまで詰めていく。流石の高さも、ボールが合わず。
40 湊海は、身長が170cmと小柄ながら、長身のCBに対してヘディングの到達高さは変わらないので、十分競り合っている。末恐ろしい高校一年生。
後半も残りわずかとなり、失点が許されないため、またパワープレイとするため、11 疾風(168cm)に換えて、
DF 3 土橋 竜之介(3年)187cm
を入れる。
そして、後半41分。その時が訪れた。右サイドを抜けてドリブルで突き進んだところでファールを貰う。そのFKで湊海がマークを外してヘディングシュート。ふわっとしたシュートだったが、コースがよく、キーパーの届かない軌道でゴールに。
ゴールパフォーマンスで、Cロナウドの真似をするあたり、優磨の40番を引き継いだものということか? 応援団のチャントも優磨と同じだし。ヤンチャ坊主なのも同じかも。
その後、両チーム一進一退しながら、試合終了のホイッスルを迎えた。
湊海は、これで同数ながらも得点ランキング首位に躍り出た。チームも首位をキープ。同じ勝点だった横浜FCが、降格圏だった市立船橋高に敗れたため、単独首位に。残りは2節。昇格してすぐの優勝に期待が高まる。
応援団への挨拶の後、トップチームでは最近聞いていない、オブラディオブラダで、選手と応援団が喜びを分かち合っていた。
柳沢監督と曽ヶ端GKコーチに迎えられる湊海。
残るプレミアリーグ2024 EASTのホームゲームは、12/08 13:00~の最終戦のみ。が、しかし、12/08は14:00~トップチームのホーム最終戦 vs町田があるとともに、ASVとして08:45にはスタジアムに入らないといけない…。
う~ん、見に行けない。とても残念である。
が、その前に、12/01にアウェイで横浜FCとの上位対決(1位vs3位)がある。アントラーズユースが勝って、2位の柏が引き分け以下だと次節優勝が決まる。さあ、大一番だ。