2025年の確定申告備忘録
今年の確定申告を終えた(2025.01.21)。昨年の記事はこちら。
2024年分の確定申告の申告・納税期間は2025.02.17~2025.03.17であるため、事前申請ができるe-Taxでの申請である。う~ん、便利なことこの上ない。
昨年は、01.13に申請し、02.01に還付金が入金されたため、同等であれば今年は02.10前後に入金されるのだろうか?
収入について
以前も記載しているが、収入が投資関連しかないため(FXや外貨は申告時に面倒なのでやらない)。譲渡益税に関しては分離課税一択なので成すすべなし。そのため、配当税について節税の工夫している。
配当税は証券会社ごとに纏めて提出することとなる。このため、証券会社を1社にしていると、配当税の申告がその証券会社だけになる。昨年の全課税配当が約210万円だったため、これを総合課税で申告すると大変なことになる。私は、3社(A/B/C社)の証券会社で投資運用していて、それぞれ配当が4:2:1くらいになるように調整しているため、大体、120万円/60万円/30万円となるようになっている。
前提条件
控除に関しては、
国民年金保険税 / 健康保険税 / iDeCo / 地震保険 / 基礎控除
であり、控除額は約80万円となっている。
また、計算は鹿嶋市の2025年度に沿っており、独身/その他扶養無しで計算している。
確定申告での比較
申告後の還付金額と健康保険税を考慮したお得度を計算。
課税配当210万円の場合(A+B+C社の全社分申請)
この場合、総合課税で申告すると、約31.5万円が還付される。
[所得税] 課税所得が約175万円(基礎控除35万円)であることから、
所得割:175万円 x (6%+4%) = 17.5万円
均等割:3500+2500円 = 6,000円
つまり、18.1万円の住民税を別途納付することとなる。
[健康保険税] 基準所得が167万円(基礎控除43万円)なので、
所得割:167万円 x (5.3%+2.8%+1.9%) = 16.7万円
均等割:6.3万円
つまり、国民健康保険税が23万円となる。
結果、31.5万円還付されても、36.6万円の別税となってしまうため、差し引きマイナス5.1万円となってしまう。配当税の申告損である。
課税配当90万円の場合(B+C社分で申請)
この場合、総合課税で申告すると、約13.5万円が還付される。
[所得税] 課税所得は約55万円であることから、
所得割:55万円 x (6%+4%) = 5.5万円
均等割:3500+2500円 = 6,000円
つまり、6.1万円の住民税を別途納付することとなる。
[健康保険税] 基準所得は47万円なので、
所得割:47万円 x (5.3%+2.8%+1.9%) = 4.7万円
均等割:6.3万円 x 80%(2割軽減) = 5.04万円
つまり、国民健康保険税が9.74万円となる。
結果、13.5万円還付されても、15.84万円の別税となってしまうため、差し引きマイナス2.34万円。配当税の申告損である。
課税配当60万円の場合(B社だけで申請)
この場合、総合課税で申告すると、約9万円が還付される。
[所得税] 課税所得は約25万円であることから、
所得割:25万円 x (6%+4%) = 2.5万円
均等割:3500+2500円 = 6,000円
つまり、3.1万円の住民税を別途納付することとなる。
[健康保険税] 基準所得は17万円なので、
所得割:17万円 x (5.3%+2.8%+1.9%) = 1.7万円
均等割:6.3万円 x 50%(5割軽減) = 3.15万円
つまり、国民健康保険税が4.85万円となる。
結果、9万円還付されても、4.85万円の別税となってしまうため、差し引きプラス1.05万円。
課税配当30万円の場合(C社だけで申請)
この場合、総合課税で申告すると、約4.5万円が還付される。
[所得税] 課税所得は約0万円であることから、住民税はゼロ。所謂住民税非課税世帯。
[健康保険税] 基準所得は0であるため、
所得割:0万円 x (5.3%+2.8%+1.9%) = 0万円
均等割:6.3万円 x 30%(7割軽減) = 1.89万円
つまり、国民健康保険税が1.89万円となる。
結果、4.5万円還付されて、1.89万円の別税ではあるが、差し引きプラス2.61万円。
なので、本年の申請も30万円(正確には33.07万円)のみを総合課税で申告することとした。
実際には確定申告の申請は、このNoteの記事を書くよりもはるかに短時間に完了しているのだけど…。