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緑内障と診断されて

私は、17年前(2007年)に、両眼レーシック手術を受けている。当時の視力は、両目ともに0.03という強度近視で、日常生活も不便だった記憶がある。術後の視力は共に1.5という数値となり、術後即、世の中がクリアで明るくなった印象が強く残っている。

施術後、眼鏡やコンタクトから解放され、業務での顕微鏡使用時の頻繁な眼鏡の脱着、寝落ち時の眼鏡破損、清掃や維持の面倒、バイクでのヘルメットでの眼鏡の煩わしさや視野の狭さ、眼鏡の曇りやコンタクトのずれ/外れ等の一切の面倒毎から解放され、とんでもない開放感を味わっていた。寝落ちして、眼鏡を体の下敷きになってだめにするなんてこともなくなったしね…。


しかも、割引/キャンペーン/紹介制度/医療費控除/交通費支給などなど合わせ技で、実質4万円程度の費用で済んだ。同時に施術した友人は、生命保険の手術適用になり、実質ゼロだったらしいが…。


施術時の説明で、角膜の厚さはまだあるらしいので、もう一回の施術も可能と言われていた。17年もの快適な時間を過ごせたのは、とても幸せな選択をしたと思った。


そして現在。徐々にではあるが視力が落ちてきている。レーシック後に数%が該当するという視力低下者に当たってしまったようだ。現在の視力は0.5/0.7で、日常生活には何ら問題はない。が、両目ともに結構な乱視があるらしい…。

現在の視力でもゴルフでの飛球方向はわかるが、ボールの着弾位置やどっちに跳ねたとか、流石によくはわからない。そもそも230m先の直径4.3cmのボールの行方って、視力いくつならいいのさ・・・。


コンタクト処方をもらいに行ったら…

@2024.04

昨年小型船舶免許更新時の視力検査の保険として、眼鏡を作成していた(矯正視力1.2相当)が、確かに問題なく見えるけどスポーツ時の眼鏡は煩わしい(夏の汗と雨の時が特にね)。

再レーシックやICLも考えたけど、今は費用も高くなっているし…。日常生活で特に困ってはいないので、ラウンドの時だけワンデーコンタクトを装着すればいいかと思い、コンタクト処方箋を貰うために眼科を受診した。

以前、ソフトコンタクトやワンデーを利用していたが、装着状態が悪かったのか、角膜に炎症が出ていたようなので、安全安心のために、ちゃんとしたところでコンタクトを作って指導を受けようと…。


 備忘録:ワンデーコンタクト処方数値(両眼共通)
    BC8.5 DIA14.3 D-0.25 CYL-0.75 AXIS090 ¥4,300/30枚


結構乱視があって、普通のレンズじゃダメ見たい。コンタクト装着自体は問題なかったが、医師から・・・


『緑内障の疑いがあります。というか片目はほぼ確定です。すぐに視野検査を予約しましょう。多分すぐに治療に入りますよ。』

えっ? 思いもかけない診断だった。


確かに、思い返せば、
強度近視であったため危惧はしていた
レーシック治療の影響で健康診断の検査をすり抜けた可能性がある
・悪いといわれた方は昔眼底出血したことがある
など、思い当たる節は多い…。何もなくても50代で17人に1人の確率らしいが、感覚的にはクラス当たり3名?。う~ん、多いの?少ないの?


緑内障の治療って


緑内障の治療は2種類で、点眼治療かSLT(選択的レーザー線維柱帯形成術)。点眼治療では、点眼液の種類や本数にもよるが、約4~7万円(@2年 3割負担)。SLT治療では約6万円(@2~3年 3割負担)の費用が掛かる。

日本では点眼が主流、海外ではSLTが主流らしい。双方メリット/デメリットがあるが、SLTの大きなデメリットは費用。しかし、私は現在住民税非課税世帯該当なので、同一医院での月¥35,400-以上の自己負担は高額医療費還付の対象となる。つまり、SLT治療が¥35,400-になるということ。SLT治療は非侵襲法なので、人体的損傷は皆無。個人的にはSLT治療を選択しないというのは考えられない。視野検査後に治療が開始されるのであれば、間髪入れずSLTを申し込む。

診断にはショックだったけど、将来の大病が、想定すらしていなかった予定外の受診において発見できたのはとても幸運なこと。コンタクトの装着は問題ないとのことだし、
 ・コンタクトを装着しようと思ったこと
 ・それをきちんとした眼科で受診しようと思ったこと
 ・受診した眼科がとても丁寧で技術のあったこと
 ・受診した眼科がSLT治療可能だったこと
全てがラッキーな事象だった。


コンタクトレンズの価格


ゴルフのラウンドは年間20回程度。年間で40枚程度なので2箱(60枚 ¥8,600-)購入する。強い乱視が入っているので、ちょっとお高め。無理してECで購入(約¥6,000)しなくても、年間差で¥2,600-なら信頼できる眼科で安心できるレンズを買っても問題ない。未開封時使用期限も3年近くあるみたい(診療時に発注だから?)だし。まぁ、当該眼科が現金専用なのは、ちょっといただけないけど…。

そういえば、再レーシックを考えていた時に調べてたんだけど、今のレーシックは、近視&遠視&乱視も一括で治療できるのね。技術の進歩ってすごいね。今からレーシック治療する人たち、羨ましすぎる…。


視野検査した

@2024.04

暗い部屋の中、片目ずつ、視線を中央に見える十字を見つつ、視線をずらさずに周囲に光点が見えたらボタンを押すというもの。明るさも、位置も変わり、2秒ごと位に出現する(しないときもある)。これを片目5分間くらい続ける。

結果、右目は視野欠損なし。ただし、緑内障の前症状(高眼圧)は出ているので、前視野緑内障(眼底に緑内障と考えられる異常があっても、通常の視野検査では視野に異常が検出されない状態)らしい。左目は2点で視野が欠損しているとのこと。右目は前視野緑内障だけれども、(補正後)眼圧が高いことから、折角悪くなる前に判明したのだから、早めに治療開始しましょうということで、まずはラタノプロスト点眼液0.005%(1日1回)を処方された。

ラタノプロスト点眼液0.005%(眼圧を上げる眼房水の排泄を促進し、眼圧を下げて緑内障の悪化を防ぐ薬) 要綱に、高齢者注意ってあんだけど?

(余談) 高齢者の定義

 ・高年齢者等の雇用の安定等に関する法律では55歳以上
 ・高齢者の居住の安定確保に関する法律では60歳以上
 ・高齢者の医療の確保に関する法律では65歳以上(前期)、75歳以上(後期)
 ・日本老年学会では75歳以上
らしい。昔、会社の雑談会で発表した、いろいろな関東の分類と同じように、いい加減なのね。

因みに、関東の定義は、一般的には、1都6県の東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、群馬県、栃木県である。しかし…。山梨は日本郵便では関東らしいし、道の駅では山梨のみならず、長野の小谷エリアまで網羅している…。気象でも山梨だけでなく、静岡(伊豆)も…。


併せて、後日、選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)を実施することとなった。先生からは高い治療だから点眼だけで様子見ますかと言われたが、先に述べたように、住民税非課税世帯の高額医療費還付が受けられ、おおよそ半額程度になるので、即座にSLTをお願いした。さて、眼圧は安定して下がるかな?ただ、SLT治療には、施術をしても効果のない人が2割ほどいるらしいが。さて…。


選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)受診

@2024.05

毎日、就寝前にラタノプロスト点眼液0.005%を点眼してきて、視野検査後1ケ月。SLTの施術日。

まず施術前の眼圧を測定する。数値的には、点眼治療開始前が16mmHgで今回の測定が14mmHg。正常値は10~21mmHgらしいが、私はレーシックを実施しているので、簡易換算で16mmHgは>21mmHgらしい。つまり正常値上限いっぱい。ラタノプロスト点眼液0.005%で若干眼圧は下げられている様子だった。

その後、視力検査(?)して眼底写真撮ってから問診。施術までは、6回ほど点眼された。麻酔、縮瞳、眼圧を下げる薬(SLTを実施すると眼圧が上がる)などらしい。

治療は、普通の部屋で、眼底写真を撮るような台に頭を載せ、先生が瞳に直接レンズを当て、黒目の位置を指示通りに上下左右動かしつつ、先生がレーザーを当てていく。痛みも何も感じない。緑色レーザーだった。

レーシックの時には、たんぱく質が焼ける臭い(髪の毛を燃やす臭い)がしたが、今回は一切ない。目を押さえつけられて施術されているため、術後に違和感があるくらいか。麻酔のせい? 施術自体は両眼で10分くらい。終了後にもう一度眼圧測定すると12mmHg。2週間後に眼圧をもう一度測定することになっている。


今回の費用は、諸々込みで¥60,850-。住民税非課税世帯は高額医療還付金の上限基準が¥35,400-なので、後日¥25,450-が還付される。


施術直後は涙が止まらず、常にハンカチを用意して当てている状態だった。その後も数日は常に瞳が潤っているような状態だった。数日たつと、なんか瞼をゆっくり閉じると、滑らかになった?って気がする。気のせいだろうけど。


SLT治療は、散瞳ではなく縮瞳しての治療なので、車の運転は問題ない。公共交通機関が壊滅的な田舎では、非常に助かる。

さて、私はSLT施術に適した8割なのか、適さない2割なのか。2週間後の眼圧検査ではっきりする。適応者だといいなぁ。


その後

施術後、ゴルフの打ちっぱなしやラウンド、アントラーズの練習見学や試合観戦、ドライブなど、いろいろやってきたが、何ら問題も違和感もなかった。

2024.06 施術後初の検査

 視力検査
 角膜内皮細胞撮影
 精密眼底写真(眼底三次元画像解析)
 精密眼圧
を実施。精密眼圧測定の結果、眼圧が10mmHg。初診時が16mmHgで、点眼治療で14mmHgだったものが、SLT施術で一気に低下した。レーシック分の補正をしたとしても、13~14mmHg程度らしく、十分な眼圧低下の効果が表れているとのこと。

少なくとも、SLT施術の効果が出ていることから、適用できない人ではなかったことがわかり、今後も施術可能ということが確認できたことは僥倖である。あとは、何年維持できるかか・・・。


経過観察 2024.07

 施術後、特に何の問題もない。毎回、同じような検査を行うけど、まあ、施術時間もたっていないから仕方ないか…。そういえば、今日は角膜内皮細胞撮影は入っていなかった…。

精密眼圧測定の結果、眼圧が10/9mmHg。低く安定しているとのことで、現在使用している就寝前にラタノプロスト点眼液0.005%を止めてみようということになった。就寝前の点眼なので、特に面倒でもなかったが、なくなるのであれば嬉しい。あとは、通院頻度をもう少し減らしてほしい。


経過観察(8月/9月)

精密眼圧測定の結果、左右の眼圧ともに9~11mmHgで変化なし。


視野検査 & 経過観察 2024.10

施術後、初めての視野検査を実施。緑内障と診断され、SLT施術を実施してから約5ケ月。点眼も何も実施していないので、既に緑内障であるという実感もない。

視力も眼科における規定矯正にて両目1.2で変わらず。眼圧も変わらず。

そして視野検査になるが、視野検査の機械が非常にコンパクトなものになっていた。両目をまとめて覆うようなカバーに顔を押し付け検査する方式。カバーで外光を遮断できるので、明るい部屋で検査できるようになったもの。通路脇で検査するみたいなこともできるよ、これ。ただ、個人的にはやりにくい印象だった。輝度の表現がかなり怪しい気がするし、ポリゴンが荒いように見えた。とはいえ、視野検査の結果も変わらず。


視神経は一度損傷すると回復することはないので、前回と変わらずというのは喜ばしいこと。結果、これまで1ケ月での診察だったのが、以降2ケ月になった…。う~ん、せめて3/4ケ月とかにならないんかなぁ。何気に眼科の診察費が高いといわれるSLTの費用並みに効いてきてるんですけど…。


年内もう一回の診察があるが、特にトピックがなければ話題にもならないしなぁ。

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