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青の世界

漫画「ブルーピリオド」に登場するこんな台詞があります。

「あなたが青く見えるなら りんごもうさぎの体も青くていいんだよ」

ストーリーは割愛しますが、この台詞には共感しかありません。
この台詞が示すように、世界を見る視点は人それぞれ異なるものです。客観的な事実だけでなく、私たち一人一人の主観が色付ける世界観というものがあると考えています。

社会は、私たちに客観性を求める機会がとても多いです。もちろん客観と現実を冷静に受け止める時も時は大事かもしれません。しかしながら、人生において「今ここ」で生きているのはあなたです。主観性を無視した生き方には無理が生じますし、本質的に大切なことは自分自身の気持ちに従わないと生まれてきません。

つまり、主観こそが自分をアイデンティティとして形作る数少ない存在であり、自分の気持ちや価値観、夢や目標、こういった要素は全て主観的なものです。もしかすると、他者から見ると、非合理に映る考え方や行動も、それ自身があなたの人生観と言うことができます。

他人や周りの人の目線や期待や空気感に惑わされず、自分の心に正直に生きる。それこそが、自分だけの「青の世界」に生きるという事と言えるのではないでしょうか。

世の中には、色とりどりの見方が存在し、周りの人は自分が大事だと思っている色に塗ろうとどうしてもしてしまいます。それ自体は決して悪いことではなく、自分だけの色で世界を染め上げていく意識を持つ。そうすることで初めて、人生における「自分らしさ」が生まれてくると言えます。

もちろん、他者の意見や考えを理解すること、またそれ以外の要素(倫理、法律、社会規範など)も無視することはできません。時と場合により、ルールという線引きの上で主観を形成する必要もあります。

そして、主観と客観のバランスこそ、うまく生きていくにあたって大切な要素であり、同時に難しい要素でもあります。客観的な現実を冷静に受け止め、自分なりの解釈をした上での行動を取ることも時には重要です。その前提の上、人生の本流においては自身の価値観こそが最優先されるべきだと私は考えています。

私は、これからも自分の「青の世界」を大事にして生きていきたいと思います。

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