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【春の京都旅】歴史的建造物と桜を一緒に愛でる「目のごちそう」散歩

桜の名所は全国各地にありますが、世界遺産や国宝・重要文化財に指定されるような歴史的建造物と桜が一緒に楽しめる「目のごちそう」スポットを一日でいくつも回れるのは、春の京都ならでは。

3月下旬~4月中旬が見ごろ

今回は、気持ちのいい気候のなかを歩きながら、建物と桜をたっぷり味わえる散歩旅プランをご紹介します。

「平安神宮」朱色と桜色でぜいたくに

平安神宮はあざやかで美しい朱色が印象に残る歴史的建造物ですが、桜の名所でもあります。平安神宮に行ったことはあっても桜シーズンに行ったことはなかった、という方も実は多いのではないでしょうか。

大鳥居とソメイヨシノの組み合わせは、多くの観光客がベストショットを狙う王道の写真スポット。朱色と淡いピンクで視界があまりにぜいたく……!

しかし、実は平安神宮を彩る桜の木の多くは「紅しだれ桜」。桜色のベールの奥から朱色の建物がちらりと顔を出している奥ゆかしさもいいですね。

この時期にしか味わえない風景

カメラを持って最高のショットに挑むのもよし、ご自身の目に焼き付けるもよし。写真撮影をメインにされたい方は、参拝者がたくさん入ってきてしまう前の入場開始直後がおすすめです。

桜と建物、どちらを前に持ってくる?

夜はライトアップも行っており、夜桜を楽しむこともできます(昼間に比べて混雑するようです)。お好みに合わせた時間帯に訪れてみてくださいね。


銀閣寺から「哲学の道」をゆく

続いてのスポット「銀閣寺」(正式名称「東山慈照寺」)は、世界文化遺産にも国宝にも登録されている京都の代表的な観光地のひとつ。

見た目の派手な平安神宮とは一味違い、街の喧騒を忘れさせる静けさが魅力。ごちそうも立て続けだと満腹になってしまいます、ここで一度心を落ち着けましょう。

“静”の時間を過ごしたら、次は“動”。銀閣寺を出て「哲学の道」を歩きはじめます。ここからしばらく散策しますので、ランチは先に済ませておくといいでしょう。

哲学の道はソメイヨシノがメイン

「日本の道100選」にも選定される哲学の道は全長約2km、銀閣寺と南禅寺をつなぐ散歩道。道沿いに約400本の桜が咲き、桜のトンネルのなかを歩くことができます。

京都のなかでも人気の桜スポットなので満開時には混み合うことが予想されます。「人が多いのはちょっと」という方はピークを避けて咲きはじめや散りはじめの時期に行くと、混雑も少し緩和されているかも。


「南禅寺」で味わう侘び寂びの景色

哲学の道の終着点は「南禅寺」。境内全体が国の史跡に指定されている寺院で、もちろん桜の名所でもあります。

平安神宮で見た朱と桜の豪華なコントラスト、哲学の道で見た桜でいっぱいのトンネル……そのいずれともまた異なる風情。これぞ日本の美しさ、とでもいいたくなるような「侘び寂び」が感じられる景色が広がります。

南禅寺本堂と桜

また南禅寺を代表する絶景スポットとして、かならず見ておきたいのが「水路閣」。こちらは先ほどのお寺の雰囲気から一変します。

ひっそりとした佇まい

明治維新後の京都を復興させるため琵琶湖の水を京都に引いた「琵琶湖疏水事業」で建てられた水路で、レンガ造り、ローマ風のアーチ橋になっています。ここだけ見るとなんだか海外旅行に来たかのよう。

お寺のなかにあるのが不思議な気もしますが、各時代ごとの歴史の積み重なりを感じられるおもしろい風景。「諸行無常」という意味ではこちらも侘び寂びの景色と言えるかもしれません。

「京都でもっと桜を楽しみたい!」という方は、お花見にフォーカスした以下の記事も参考にしてみてくださいね。


「目のごちそう」散歩の後は……

春の京都旅の締めくくりは、東山を流れる白川からほど近い路地裏にある一棟貸し切り型旅館「季楽 京都 東山」へ。

南禅寺からも近いところにあります

貸し切りのため他の宿泊客に気を遣うこともなくゆっくり過ごすことができます。たくさん歩いてかなりお疲れのはず……全室半露天風呂付きなので、心ゆくまで身体を癒やしてくださいね。

信楽焼でつくられた半露天風呂

歴史的建造物と桜を一緒に楽しむ、よくばりな「目のごちそう」旅。春の京都でしか味わえないぜいたくな散歩旅にでかけてみてはいかがでしょうか。

住所 京都市東山区三条通北裏白川筋東入ル堀池町379-2
アクセス 京都市営地下鉄東西線東山駅 徒歩3分


ライター:サトーカンナ
生活や散歩、漫画のことなどをすきに書いています。「ebookjapan」「サンポー」などに寄稿。
Twitter:https://twitter.com/umaicupcakes
note:https://note.com/milkcupcakes

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