ハマるということを教えてくれた曲
ハマるという言葉を、1985年頃の私は知りませんでした。
そんな私がしていたこと。
ラジカセ世代の方はわかっていただけると思うのですが、まずラジオ番組を録音しました。そして、その中の一曲を別のカセットテープの両面に、ただただその一曲だけを何度も何度もダビングしました。その曲だけの一本のカセットテープを作り上げたんです。それから、オートリバースでカセットのA面→B面→A面と、延々とその曲だけを聴いていました。
これをハマるというんですよね。
数年前、ハマるという言葉を聞いて、そっか、私ハマっていたんだと気づきました。
その曲が
トワイライト・アヴェニュー
本当に飽きずに、何度も何度もその曲を聴いていたんですよ。
♪こころのまま~
のところなんか、胸がキュンとして、切なくていい曲だなぁって。
私が最初に聴いたのはラジオ番組のスタジオライブバージョンだったのですが、後にLPを買って聴いてみたら「レコードは、割と淡々と歌っているんだな」って思ったのを覚えています。
のちにその曲は他の歌手の方に歌ってもらいたいと思って作った曲だったことを知りました。いい曲だったので、自分たちで歌うことになったんだろうな、と思っていました。
2024年5月に出演されたラジオ番組で要さんが話されていたのは、実はこの頃が一番の転換期で、ブギウギ路線が全く売れず、といってもロックスタイルはかえたくない。ならばほかの誰かに歌ってもらえば、自分たちの名前を引っ張ってもらえるかもと思って作ったのが「トワイライト・アヴェニュー」だったと。
作曲した要さんからすると自分たちのために書いた曲じゃないのに、何故自分が歌わないといけないのか、という葛藤があったようですね。淡々と歌っていたのも、不本意だったからなんだ、と40年経って知りました。
でも「悔しいけど感謝している。自分の中の音楽の幅を広げてくれたと思う」とも言われました。
40年経っても全く色あせない、まさしく名曲。
今では、ファン一押しの曲ですものね。
私がこの曲と出会わなかったらライブに行っていただろうか。
ライブに行っていなかったら、音楽好きになっていただろうか。
あの日、トワイライト・アヴェニューにハマって以来、ずっと楽しくスターダストレビューの音楽にハマりまくってます。