「幸せです」宮本浩次ソロ五周年記念ツアー 今、俺の行きたい場所@サンポート高松
2024/10/28(月) 宮本浩次ソロ活動五周年記念ツアー 今、俺の行きたい場所@サンポートホール高松
エレファントカシマシ30周年ツアーで来たサンポートホール高松。あの時は日曜だったので、翌日は仕事のため日帰りだった。ホールで初めての最前列だったり、終演後に慌ててJRの特急に乗ったりととにかく思い出盛りだくさんの高松。あれからもう7年が経っているなんて。
今回はやや早めに高松へ到着することができたのでグッズの列に並ぶ。欲しかったネイビーのツアーシャツとトートバックを購入。グッズの列に並んでいた方とお話してその後にお茶にお誘いいただき、お友達の輪に入れてもらい、ライブ前に楽しいひと時をすごさせてもらった。一期一会に感謝いたします。
高松の座席は2階の3列目。通路横なので出入りしやすい。キャパ1500のサンポートホール。2階席でもステージが近く眺めもいいし、音もとても良かった。すてきなホールが駅からすぐ近くにある高松。美術館も多いし、ことでんは便利だし、美味しいうどん屋さんはいっぱいあるし、私は好きな街である。
18:30 きっちりスタート
宮本さんは薄手のコートに茶色のブラウス、黒のパンツ。そしてややとんがり帽子。宮本さんはすてきな帽子をたくさんお持ちだけど、このややとんがり帽子は初めて見る。このツアーのために新調されたのだろうか?
高松は一曲目から熱かった。観客はほぼ立っていたし、私のいた2階席もみんな立っていたし、端だったので3階席も少し見えたのだが、とにかく盛り上がっていた。序盤からの盛り上がりは宮本さんにも伝わっていたのか、ロマンスでは上手側にあったスピーカーに足を伸ばし乗せていた。結構な高さがあったが、細い足がよく見えた。
高松ベイベーーーー!
高松!サンポート!ホール!
こんな感じで楽しんでってくれ!
みんなにいい曲たくさん用意してきました!
宮本さんの声は絶好調だった。
弾き語りFirst Loveで真っ直ぐな歌声に聴きほれてしまった。
ワンツースリーフォー!の掛け声で始まった、rainは、イントロに被せながら、「大好きな歌です。ぜひ聴いてください!」と言っていた。
縦横無尽ツアーでは後半にこの曲を歌っていたので、コンサートの前半にこの曲を歌われるとちょっと不思議な感覚になる。
歌詞の「浮遊してる思いが」の個所では、両手を広げて前後に揺らし浮遊している感じ?を表現していた。
サビのメインボーカル部分が録音になってて、宮本さんがマイクでハモリを入れるという。宮本さんのコーラスが大好きなので、なんと贅沢な進化したrainだ。
さぁ!出掛けようぜーーー!
(落ちていた帽子を拾い被りながら)
もうひと花咲かせようぜーーー!!
sha・la・la・la
歌いながら小林さんに左肩に背中を合わせたり、タンバリンでリズムを取ったり、片膝ついて王子様ポーズをとる。ピーターパンさながらのスタイルが似合いすぎている。
浮世小路のbluse
コートの袖を通さず肩から羽織るようにかける。ただ左袖がひっくり返ったままでそこはポイント。
歌詞の「何を求めて~」の個所でマイクスタンドの前に立ち、両手を前に伸ばし両指先をにょろにょろと動かしていた。
ありがとう!
縦横無尽っていうアルバムから聞いてください!
大好きな曲!!
この道の先でと、P.S. I love youが続く。
今回のソロ五周年記念ツアーなので、このソロになってからリリースした曲が多く、エレカシの曲は数曲。2019年にソロ活動を発表したときはとにかく驚いたけれど、私はこれからどんな曲を歌ってくれるのだろうと、とても楽しみだったのと同時に、自分の中のエレカシが好き、宮本さんが好きという気持ちが変化するかもと不安もあった。でも幸運にも行くことができた初ライブのリキッドルームでその思いは杞憂に終わった。この五年間で生み出してくれた楽曲はどれも素晴らしく、どんなときも懸命に歌う宮本さんのことがさらに好きになっていた。
19:18 二部スタート
白スーツで登場。
Woman ”Wの悲劇”よりと、飾りじゃないのよ涙はのあとに、
二曲続けて聴いてください。
尊敬する曲、素晴らしい曲です。
とカバー曲についてそう紹介していた。
原曲の素晴らしさにプラスして、宮本さんが力強くも繊細な歌声が新たに歌の世界観を作り上げる。ソロ活動の中でカバー曲を歌うことで、より色彩豊かな歌手宮本浩次の歌声に気付かされた。そして宮本さん自身がとにかく音楽が好き、歌が好きということが伝わってくるし、その思いがまさに爆発するといっていいのがコンサート。宮本さんがステージに立つのなら、歌を聴きたいから可能な限りコンサートに行きたい。
今回の高松での風に吹かれては、泣けて泣けて仕方なった。
すっかりサビでのお手振りも定番になったが、一番ではバラバラ。二番から宮本さんも手を振ってくれるので会場全体が揃う。
旅に出ようぜbaby
今回のツアーでやっと生で聴けた曲。アルバムで聴いたときイントロがピチカート・ファイブかと思うくらいポップで、宮本さんの高音がのびやかで聴いていて楽しくなる曲。
昇る太陽とDo you remember?を連続して歌い、この二曲をなぜ続きで歌う?と心配してしまうくらい消耗の激しい曲。体をくの字どころか、つの字のように折り曲げて歌う。観客には宮本さんのつむじしか見えない。絞り出すように全力のステージ。
音楽に人生捧げているひとが感情むき出しで歌い上げる姿に釘付けになる。曲に乗るとか体をゆだねるとかそんなことを出来るはずもなく、ただもう棒立ちになるしかなかった。
この日一番の拍手は鳴り止まなかった。
音楽が大好きなのが伝わってるぜーーー!
俺たちはミュージシャンだ!
大事な歌です!
会場の一階、二階、三階を、手前から奥へとゆっくり語りかけるように歌う。
あなたのやさしさをオレは何に例えよう
高松エビバデのやさしさをオレは何に例えよう!!
一番の歌詞「例えよう~」の個所で宮本さんはお尻をペンペンする。
お尻ペンペン久しぶりに見たような気がする。
間奏で、
高松ベイベーーー!
いいのりしてるぜーーー!
かわいいぜーーー!
かっこいいぜーーー!
高松ベイベーーー!!
ギターはこの人!
なごしさーーーん!
ニッポン代表!玉田豊夢!
スティックが前に一本飛ぶけど、今回は宮本さん気付かずそのまま放置。
スーパーマン!
ゆう!ゆう!ゆう!
須藤優―――!
このバンドのど真ん中にイケメン!!
やってきたぜ高松へ!
コンポーザー!
プロデューサー!
司令塔!
ピアノはこの人!
たけし!こばやし!!
歌は宮本です!
ミュージシャンってかっこいい!!
二部の最後は俺たちの明日。
拳突き上げて聴いた。
20:19 三部スタート
小林さんとしばし歓談
縦横無尽での47都道府県ツアーでもここ高松へ来たことや、仏生山ってあるよねとちょっと地元ネタを挟む。小林さんが47都道府県は一度は回りたいと思っていて、でもそれで終わらず、ズルズルと…(笑)
宮本さんも高松いいところですよね。島がいっぱいあってと話す。
小林さんが「僕らしょっちゅう顔を合わせていますけど、進化していますよこの人。」と言うと会場は拍手が沸き、宮本さんは「このバンドは本当にかっこいいミュージシャンの集まりで、私はソロ五周年で…話の腰、折っちゃってすみません!」
小林さんは「あなたの好きなように話せばいい」とにこにこ。
「今、日本最強のバンドかもしれない」
とお褒めの言葉。
宮本さん「新曲、この五人でレコーディングしました。ニュース23のエンディングテーマ形で…形って言い方、仕事みたいですね。」
宮本さんはよくある事務的な話し方で、何々形という使い方を自分もしてしまったことがツボだったのだろう。
新曲 close your eyes、高松ではギターは少ししか弾いてなくて、ポップな感じでこれはこれで良かった。
いいことがたくさんやってきますようにハレルヤーーー!!!
須藤さんがイントロ始まって、ベース入るまで観客と一緒に拳上げてくれていたのはうれしかった。
アンコール前に、ぽろっとこぼすように
「幸せです」と一言
「五周年という個人的なことでこう言っちゃあなんだけど、こうして心から尊敬する仲間と歌を歌えることが信じられない。幸せです。」
観客に向かって手を伸ばしたあと、左胸辺りをポポンっと軽く叩いて、
「ポケットに入れて持って帰ってくれ!
また会おう!」
歌う喜び、聴いてくれる観客がいる幸せを、照れつつも素直に口にされていて胸がいっぱいになった。
今日も明日も、進化し続ける宮本さんの歌を聴けて私も幸せでした。
ありがとうございました。
セットリスト
01.きみに会いたい -Dance with you-
02.ロマンス
03.悲しみの果て
04.First Love
05.rain -愛だけを信じて-
06. sha・la・la・la
07.浮世小路のblues
08.この道の先で
09.P.S. I love you
10.Woman ”Wの悲劇”より
11.飾りじゃないのよ涙は
12.喝采
13.翳りゆく部屋
14.風に吹かれて
15.旅に出ようぜbaby
16.恋人がサンタクロース
17.昇る太陽
18.Do you remember?
19.あなたのやさしさをオレは何に例えよう
20.俺たちの明日
21.十六夜の月
22.close your eyes
23.ハレルヤ
24.冬の花
25.夜明けのうた(アンコール1)