
2022/01/12(水) エレファントカシマシ 日本武道館 新春ライブ 2022
2022/01/12(水) エレファントカシマシ 日本武道館 新春ライブ 2022
前回の新春ライブから二年。
コロナもまた感染者数は増えてきているけれど、そんな中こうして東京に来れたことが奇跡のように感じる。
午前中の仕事を終え、新幹線に乗り東京へ。
お昼はKYKのローストンカツ弁当。隣の列に座っていた小さな女の子がトンカツをほお張る私をじっと見つめてきてちょっと食べにくかった。
ホテルに荷物を置いていざ武道館へ!
寒いけどホテルから歩いて向かった。ビジネス街の夕暮れ時だが、あまり人が歩いていないように感じた。もしかして、リモートとかで出勤している人が少ないからなのか。
関西から関東へ行くと、ちょっと日暮れが早く感じる。暗くなる少し前に武道館へ到着。
会場へ入場するときも座席ごとの入場推奨時間があるし、検温、身分証明書も提示しなきゃいけないし、スタッフのみなさんも大変だと思う。
今回私の座席はバックステージ席北スタンド。
座ってみるとステージはすごく近く、もっと機材とかあるのかと思っていたが、さえぎるものなどなにもない!
SSB席これはこれで良かった。
ライブが始まる前に会えなかった友達に手を振る。
18:30、きっちり始まったように思う。
舞台袖へと上がる階段に宮本さん先頭でメンバーのシルエットが見えた。
ステージは薄暗いまま、客席からはエレファントカシマシ登場を待ちわびた万雷の拍手。
一曲目 うつらうつら
初期のエピック時代を代表する曲。
静かに、でも途中からはねっとりとした歌い方になっていった。
音源ではギター始まりだけど、今回の武道館ではトミ始まりだった。
じっと聞き入る客席を目覚めさせるような二曲目の奴隷天国。
途中、宮本さんがバックステージ側を向いたのでびくっとなる。このあとも何かとバックステージ、サイドステージを気にかけてくれるサービス精神満載でした。
トミのカウントでデーデ。
宮本さん、ジャケットを脱ぐ。
こんなに近い距離でステージを見下ろすことがないから、石くんやトミ、成ちゃんのとの距離が思っていた以上に近く感じた。
ステージはもうぶつかり稽古といっていい。
石くんとトミは、宮本さんにあんなに間近であおられているのか。リハーサルとか本番とか関係無しなのだ。常に本気。しかしそれも慣れているからなのか平気な様子。こちらは見慣れぬ鬼軍曹の顔にドキドキ。
成ちゃんにはそういう態度にはなっていないように見えた。
石くんとトミをあおる宮本さんが見られるのもエレファントカシマシならでは。
いつものとおり
キーボードは魚さん
この曲ではSSB席側の鍵盤を弾いていた。
開演前にキーボードどなただろうと双眼鏡で見ていたら、タブレットがなくて紙の譜面だけだった。
魚さんだといいぁと思っていたら当たった。
2021年は日比谷の野音が開催されなかったので、新春で魚さんだったのかなと思ったりもしたけど、セットリストを振り返ると、これは魚さんにお願いしなきゃねという内容だった。
SSB席の足元からカメラアームが伸びて撮影していることに気付く。
これは円盤化期待です。
宮本さん
「(赤羽台の団地が)
東洋大学の土地になったらしく、
私が住んでいた所で。
赤羽の家、東京じゃ珍しく、
家帰ったら
ヒグラシが鳴いていました。
25のときの曲
なつかしい」
「この曲も古い曲。好きな曲。
たばこやめちゃったけど。
浮雲男」
浮雲男を聴けるなんて!
これは本当にうれしかった。
赤羽台の団地に住んで、タバコをくゆらし、
気付けばヒグラシの鳴く声。
古本屋へ向かい、友達に写真を撮られたり
そんな遠い景色が目に浮かぶ。
昔の侍
ストリングスで金原さんたちが入場。
もうすぐ目の前で弾いていらっしゃる。
金原さんの美しい背中や二の腕もよく見えて、先日アマプラで見た映画「スノーホワイト」に出てくるシャーリーズ・セロンの後ろ姿みたい!と見入ってしまった。
この世は最高!
成ちゃんと石くんのサイコーサイコーのコーラスも入ってて良かった!
そして珍奇男へと続くが、前半は昔の侍以外はもうエピック祭りやん!となってしまった。
その珍奇男、魚さんのオルガンがすごく効いていたし、もうキレッキレの珍奇男。
歌詞の「ここまで苦労重ねてきたーーー!!」のところでは、ギター弾くのをやめて片手に持ち、立ち上がって客席に向かって叫んでいたよね?
これはしみました。
ソロのこととか、今までのことを振り返っての叫びだとしたら、かっこよすぎる。
月の夜
この曲はわかっていてもバンドの音が加わるときにビクッ!となるのだけれど、今回は宮本さんがステージをダン!!!って踏んだ音でビクッ!となった。
いつも踏んでるのかな?ステージの近さで大きく聞こえたのか?
宮本さん、
「昔からの友達」
と魚さんを紹介していました。
魚さん、バックステージにもおじぎをして挨拶をしてくれました。
宮本さんジャケット着る。
シグナル
昔の侍も歌ったけど、ここまでエピック祭りでその切り替えポイントにこの曲を持ってきてさすがだと思うしぴったりだった。
しみじみと体にしみこませるように聴いた。
生命賛歌
久しぶりに聴く、このゾクゾクとワクワク。
武道館で披露してくれてうれしかった。
悲しみの果て
まっすぐ前を見て演奏していた。
ある意味、エレファントカシマシは前しか見ていない。
それぞれが粛々とエレファントカシマシの音を出していて、その紛れも無い事実に感動していることに自分でもびっくりした。
ぐるりとお客さんに囲まれて、自分たちの音楽を受け取りに来てくれているって、そりゃあ幸せ空間って呼びたくなるはずだ。
私はSSB席でメンバーと同じ景色を見られたことに、心から感謝を伝えたい。
旅立ちの朝
このあたりでもういいセトリや~いいセトリや~と心の中でつぶやいていた。
RAINBOW
SSB席からなので宮本さんのフリーズ具合とかはよく見えなかったけれど、心で聴いていました。ステージが近いというのもあるし、前席の方も座っていたのでアンコールまでほぼ座ったままだった。拳も上げず。
いつもはそんなことないのだが、今日は音楽に乗って体を動かすとか、ほかの事に神経を使いたくなかった。
ひたすら目と耳をエレファントカシマシのステージに注視していたかった。
二年ぶりの新春ライブ。
二年練られた、二年分のステージと言ってもいい。
まだ二部あるけど。
一部終了。19:58
二部開始。
ズレてる方がいい
たたみかける歌と力強いバンドの音。
二年近い空白なんて微塵も感じさせなかった。
ずっと練習し続けていたんだろうなと思ったら目の奥が熱くなってきた。
風に吹かれて
トミのドラム
ドンドンドコドコが幸せ。
ハナウタ
ストリングたっぷり。
花弁のようなライティングが客席に降り注ぐ。
MVを意識したのかな。
とてもきれいでした。
バックステージを下手から上手へ歌いながら横切っていった。
早春の草原を駆けてゆく小鹿のように軽やかで愛らしかった。
全方向に向かって届けてくれていた。
エレファントカシマシのコンサートはバンドとお客さんだけ。
凝ったステージ装置も演出もない。
潔い。
so many people
イントロ少し演奏しかけて、思い出したように
そうかと、メンバー紹介とひとりひとり紹介していた。
もうこのあたりは記憶があいまいたけど、トミがチラッとバックステージの方を見て挨拶してくれた。
宮本さん
「絶景です!!!」
私も絶景を見させてもらいました。
「今年もきっといいことがあるぜーーーー!!」
「歌と演奏はエレファントカシマシでした!!」
so many people
魚さん跳んでた。
なんなら宮本さんより跳んでいた。
「青春の歌も正々堂々と歌いました」
四月の風とファイティングマンを歌って二部終了。
ステージはけて、裏へ階段を下りていくときに宮本さんからバックステージに向かって投げキッスもらいました。
結構な近距離で。
21:06
アンコール
成ちゃんと石くんがジャケット脱いで再登場。
成ちゃんの素敵な柄のシャツがあらわに。
そして待つ男
武道館を真っ赤に焚きつけるように歌って帰っていった。
客電がバン!と点いて、唖然、呆然。
え?
終わり?
もう一回出てくる?と思ったけど終わりだった。
あえての演出かと思ったけど、時間が押していたみたい。
突然現実に戻されたようだったけど、これはこれでエレファントカシマシらしくていいのかもと自分なりに納得してみた。
帰りはひとりでエレファントカシマシかっこいい!ほんと、エレファントカシマシかっこいい!と噛み締めながら武道館を後にした。
宮本さんのソロツアーは折り返しだけど、次のエレファントカシマシのライブは一年後とか嫌やでと終わった端から思ってしまった。
武道館新春ライブ遠征とても楽しかったです。
ありがとうございました。
2022/01/12(水) 日本武道館 新春ライブ 2022 セットリスト
01.うつらうつら
02.奴隷天国
03.デーデ
04.星の砂
05.いつものとおり
06.浮雲男
07.昔の侍
08.この世は最高!
09.珍奇男
10.月の夜
11.風
12.シグナル
13.生命賛歌
14.悲しみの果て
15.旅立ちの朝
16.RAINBOW
17.ズレてる方がいい
18.風に吹かれて
19.ハナウタ~遠い昔からの物語~
20.笑顔の未来へ
21.桜の花、舞い上がる道を
22.ガストロンジャー
23.俺たちの明日
24.友達がいるのさ
25.so many people
26.四月の風
27.ファイティングマン
28.待つ男(アンコール1)