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宮本浩次 ソロ活動五周年記念ツアー 今、俺の行きたい場所@なら100年会館

2024/10/10(木) 宮本浩次 ソロ活動五周年記念ツアー 今、俺の行きたい場所 @なら100年会館 

久しぶりのなら100年会館。JR奈良駅から建物が見えるくらいに近く、一見コンサートホールに見えないような趣きある外観。古都の空気に溶け込んでいる、なら100年会館。
ここは、エレファントカシマシのRAINBOツアーや30周年ツアーでも来た事がある。音響がとてもよく、今回は二階席だったがとても観やすかった。ただ、なら100年会館の二階席、三階席もそうかもと思うが揺れる。観客が体を揺らしたりすると座席が揺れる。普通に観るのには揺れてるなぁと思うくらいだが、双眼鏡でステージを観るとかなり上下に揺れを感じる。座ってじっと聴きなさいということなのだろうか。


18:30 きっちりスタート


今日は平日なので、後ろが押さないようの配慮なのだろうか。

スクリーンに光が灯り、無数の水晶ような欠片が宇宙を飛び交い、その断面には歌う宮本さんの姿。ソロ活動してきたこの五年を振り返るようなワンシーンが映っている。冬の花でソロデビューし、とにかく驚いたけれど、それと同時にとても楽しみだった。どんな歌を聴かせてくれるのか、どんな景色を見せてくれるのか。最大限の期待をし、いつもその期待をはるかに超える歌声とステージを用意してくれていた。そしてあっという間ソロ活動五周年。幕開けのスクリーンには


I wanna see you


あなたに会いたい


そして始まる、君に会いたい -Dance with you-


一曲目のイントロから盛り上がるの間違いないし、歌詞の「君に会いたい」の箇所でライトがバン!とつく、宮本さんの姿がはっきり見え、会場は否が応でも、「キャー!!」である。


いい演出だった。
一部の宮本さんの衣装は、ややとんがり帽子に、薄手のくすみブラウンのコート。黒デニムのパンツ、黒ブラウス。


奈良ベイベーーーー!と第一声。


憧れの土地!奈良!
奈良へやってきたぜーーー!
あったかい!
みんなに捧げます!


悲しみの果て


花道のカーテンが上がって宮本さんが出てくる。
なら100年会館の花道は広く、上手には車椅子利用者さんが数名と、下手にはイヤーマフをつけた方がいらっしゃった。その方たちのすぐそばでしばらく歌い、観客席に向かっても歌い、その後ステージへ戻っていった。花道近くの座席は簡易の椅子だったが、宮本さんがこんなに近くで歌ってくれるのなら、どんな椅子でもいいとつい私は思ってしまった。


素晴らしい明日を!
今を!
送っていこうぜ!


その力強さに引き込まれた。


First Love


弾き語りを聴かせてくれた。歌詞がちょっと怪しかった。


最前列のみなさんがすごく盛り上がっていて、とてもかわいらしかった。


それに負けないくらい宮本さんもかわいらしく、rainでは歌詞「体中で感じたい そう 生きてることを」の箇所では、脇を締めてぴょんぴょん垂直飛びをしていた。


sha・la・la・la


とても上機嫌でステップを踏み、なら100年会館でもミラーボールが出てきた。一曲一曲が宮本さんのソロ活動の軌跡になっているとキラキラの光の中でそう思った。


浮世小路のblues


歌詞「魂の灯火を消すな」の箇所では自分の頬を
ぺちぺちっと叩く。


マイクスタンドに被っていた帽子をかける。


憧れの土地で歌を歌う喜び!
会いたかったぜーーー!
この道の先で!
この坂道の先で!
君に会いたい!!


このあたりではすでに宮本さん汗だくになっていて、歌うエネルギーというか、愛がほとばしっていた。あれは愛だ。


マイクスタンドにマイクを付け、片腕ずつ上げながら歌う姿がかっこよかった。


なんてすてきな時間なんだろう!
愛してるぜ!!
アイ!ラブ!ユーーー!!


P.S. I love you を歌う前フリなのは分っていても、客席からは「きゃあー!」というか「ぎゃーーー!」と歓声上がる。


宮本さんの手のひらで転がされるような感覚に浸りながら、歌から生きる力をもらえる。


歌い終り、汗を拭いていたタオルも持って下手へ帰っていった。


一部終了。


19:16休憩


19:21 二部スタート


二部では宮本さんは白いスーツ。特注のNハリのスーツがほれぼれするほど似合っていてかっこよかった。


キザなほどにかっこいい出で立ちなのに、歌うはWoman ”Wの悲劇”より
透明感のある歌声にただ驚愕する。
薬師丸さんもびっくりだと思う。


白のNハリスーツのためかジュリーのように見え、キザなポーズもステップも挟みつつ、かっこよく飾りじゃないのよ涙はを
歌ってくれた。


日本にはすてきな曲があります。
稀代の名曲を聴いてください。


喝采はレンガ色のライトが美しく、このの曲の雰囲気にぴったりだったし、その演出もあってか間奏では拍手が沸いた。続く、翳りゆく部屋はオルガンの音色が響き、心が清くなるような気持ちになった。


日々は過ぎてゆく
風に吹かれて、歩いてゆこうぜ


宮本さんの言葉に、私の前列の60台後半のご夫婦かなと思う、ご主人のほうがうんうんとうなづき、その顔を隣の奥様が微笑みながら見上げていらっしゃって、その様子にぐっときてしまった。


風に吹かれて
二番のお手振りは結構そろっていた。


旅に出ようぜbaby


歌詞の「きみを誘っていこう 僕らの新しい旅に」の箇所で、がに股でカモンカモンと手まねきする仕草。間奏ではカモンカモンならベイベー!!


すてきだぜーーー!
なら100年会館!!
なんてノリのいいやつらなんだ!
なんて音楽が好きなんだ!!


永遠の少年、少女へ!
かわいいぜーーー!!
ちょっと早いけど、この曲を贈ります!


恋人はサンタクロース


歌いながら頬をぷっくりさせたり、ウィンクを片目づづ交互にしたりと、いちいちかわいいし、曲終りにはちゃんと「メリークリスマス!!」って言ってくれるし、まだ10月10日なのになんて律儀なの思っていたら、私のぐずぐずした悩みなんて吹き飛んでしまった。


国から美男!美女が!集まっています!
よく見えないけど!!
奈良にやってきたぜ!
ありがとう!
大好きです!


バンドの力強さが際立ち、宮本さんは愛をたっぷり込めて歌い、ステージを駆け巡っていた。
会場はとても温かい空気で、宮本さんんはこんな風に温かいコンサートがしたかったんだろうなとしみじみ思った。


あなたのやさしさをオレは何に例えよう


バンドメンバーを紹介するのに欠かせない曲。


この曲で紹介されるまで気付かなかったが名越さんおひげを長く伸ばしていて、髪の毛はもちろん長いし、顔の面積が狭くなっていてびっくりした。


豊夢さんは今日もかっこいいドラムさばき。ソロパートでドラムスティックが前に飛んできてしまい、宮本さんがそれをすばやく拾い、自分の胸をドコドコたたいてみせ、スティック2本を揃えてスタッフに手渡していた。一連の動作が全然乱暴でなく、丁寧で優しくて、そしてサービス精神にあふれたものだった。


須藤さんの存在感あるベースに合わせて、宮本さんは不思議な踊りをしていた。何か召喚しそうなほどの狂いっぷりだった。(褒めてます)


そしてとてもいい顔されていた小林さん。プロデューサーでコンポーザー、あったかいバンドの兄貴!と宮本さんは紹介しておられた。コンサートの温かな空気はバンドメンバーと一緒に作り上げているものなのだろう。


最後に歌は宮本です。お見知りおきをー!で締めていた。


俺たちの明日


ドラム強め。これ以上ないくらいにストレートな歌。


宮本さんががんばろうぜって言ってくれるなら、もうちょっとがんばれるかな。そんな気がする。白いジャケットを引きずりまわしたり、汚れないかなとつい心配してしまうが、いい景色を見せてもらった。観客が拳突き上げて宮本さんの歌を受け取っていた。


歌い終わり、静かにマイクを床に置いて下手へ。帰る直前に振り返り、左ちくびを一つ投げて帰っていった。


毎度、おもしろすぎる。


20:20第三部スタート


宮本さんと小林さんのMC


林さんが縦横無尽ツアーのことを話題にし、僕は47都道府県初めてだったんです。楽しいいい経験になった。奈良、あれでしょ、奈良以外の方も来ているでしょ?大阪とかって話を振るから、宮本さんが大阪の人ー?って客席に聞いて、はーい!って反応少しあったけど、宮本さんはそんなことに1ミリも興味なさそうでそれ以上話は膨らまなかったし、手を上げたこっちは放置されたのがおもしろすぎた。


小林さんは神出鬼没だからと宮本さんが口にしてて、旅の工程はバラバラなのでよく集まったよねって小林さん。はい、集結しましたと宮本さん。


新曲の話になり宮本さんが、久しぶりのツアーで久しぶりの新曲。このメンバーで作りましたと紹介してくれた。


close your eyes 


本さんがギターをかき鳴らし、かっこよかった。音源ではフォーク味が強く感じたけれど、ライブだともっと弾き語りっぽかった。


みんなの毎日にすてきな瞬間がたくさん来ますように!
ハレルヤーーー!!!


と言って歌ってくれた。
宮本さんのハレルヤ砲。
手から何か出てたよね。


降りしきる花びらの中で美しく、力強く歌ってくれた冬の花。
この曲からソロは始まった。


歌い終わってもしばらく、真顔で客席を見つめ、やがて、ふふっと顔が緩んで微笑んでいた。今日いちの優しい顔だった。


アンコール後


今日はありがとうございます。
ポケットに入らないかもしれないけど、持って帰ってくれたら、宝物にしてくれるとうれしい。


自分の歌う、歌という形のないものが誰かの宝物になって、心に輝きを灯してゆく。歌い手としてこれほど幸せなことはないかもしれない。そのことに確信を持てた宮本さんは幸せな気持ちなのだろう。それらを支えるバンドメンバーやスタッフさんがいて、より温かな空気のコンサートにつながっていたのだと思う。充実したソロ五周年ツアーが無事に敢行できるよう心から願うばかりである。


セットリスト

01.きみに会いたい -Dance with you-
02.ロマンス
03.悲しみの果て
04.First Love
05.rain -愛だけを信じて-
06.sha・la・la・la
07.浮世小路のblues
08.この道の先で
09.P.S. I love you
10.Woman ”Wの悲劇”より
11.飾りじゃないのよ涙は
12.喝采
13.翳りゆく部屋
14.風に吹かれて
15.旅に出ようぜbaby
16.恋人がサンタクロース
17.昇る太陽
18.Do you remember?
19.あなたのやさしさをオレは何に例えよう
20.俺たちの明日
21..close your eyes 
22.十六夜の月
23.ハレルヤ
24.冬の花
25.夜明けのうた(アンコール1)


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