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RTA in Japan Winter 2024に参加して　クマのプーさん／大魔界村 解説

nazoys

あつめてあそぶ くまのプーさん もりのたからもの編

序章　解説依頼まで

話は約1年前に遡り、自分のチャンネルでプーさんを配信していた時の事。
無事にクリアするとちくわんさんから「実はこのゲームのRTAを走っています」と衝撃的なコメントがあり、このゲームでRTA？と驚きつつ、「ちなみにRiJにも応募しました」とあり、急いで確認してみると本当にあった。

しかしこの時は残念ながら落選。今回再び応募して採用された。その過程を知っていたため視聴者視点で楽しみにしていた。そんな第三者でいたら「既プレイ者を見つけるのが困難なので解説を依頼するかも」とあり、このゲームを解説！？と半信半疑だった。しばらくすると本当に依頼が来た！

依頼が来て今回もRiJに参加できるのはいいものの、プーさんについてよく知らないためどうするべきか・・・
ここで助かったことはちくわんさんの方から丁寧で詳細な資料が届き、原作についてゲームと関連した元ネタを書き記してくれていた。さらにRTAについての仕様も記載されており、自分で走る際に参考になった。結果、23分14秒とちくわんさんの記録に3分も差がないところまで迫り、本番までに世界2位にふさわしいタイムが出せた。

※ちくわんさんのnoteに資料の詳細があります。必見！

第1章　本番前まで

準備は整い、原稿作成に。資料集めについては既にちくわんさんが揃えてくれたため大幅にショートカット。これによりスムーズに原稿に取り掛かれ、最初の打ち合わせの時点で1周目の原稿が既に仕上がった。次の打ち合わせで2周目の原稿を仕上げてはところどころ修正。3回目の打ち合わせで本番を想定した練習。大枠はこれで決まり。あとは2面と3面で1周目と2周目のパターンが入れ替わる可能性があるためイレギュラー対応も考えて備える。

原稿にする際は私なりにいろいろアレンジを加えるためその内容をちくわんさんに確認してもらう。ちくわんさんはプーさんガチ勢なので原作ファンとのニュアンスの違いなどを指摘してくれ、ファンも納得のいく形にする。原作ありきのゲームはこれが重要なポイントなので非常に助かった。
※これがあるため本来は原作ありきのゲームの解説は基本的に受け付けない姿勢だった。セーラームーンRを機にこの縛りは無くなり、後にGS美神の解説に繋がることになる。

そして寄付額投票による追加の打ち合わせや、寄付の呼びかけのタイミングをどうするか相談し、最終原稿が出来上がる。

特に寄付額投票のミニゲームはちくわんさんのモノマネのクオリティが非常に高く、そちらに注目してほしいため私は相槌程度に留める。
本番直前にちくわんさんから「実はRTAを始めたきっかけがセーラームーンRのRTAを見てから」と聞いて最後にサプライズ。あれを見て元気が出たので自分も誰かを元気にしたいと思ったのだという。のりしげさんも当時、同じ心境で海外のソニックを見て元気になったので自分も、とその思いは確かに受け継がれていた。それを聞くとちくわんさんも気合の入った衣装にモノマネと他の人が笑う場面でも思わず涙が。まさにこの解説は私がうってつけだった。

出場しなくても毎回名前だけは出てくるのりしげさん凄すぎる！

第2章　本番

本番間近に控室に入るよう運営から指示が入る。そして待つこと5分経過。何も反応がない・・・そして再び控室に入るよう指示が入る。
あれ？と思い確認してみると自分が入っていた控室は「RiJS2024」とあり、前回の夏の時の控室に入っていたのだ（今回はRiJW2024）。そりゃいないわけだ・・・

そんなトラブルの中、ちくわんさんと話して待機していると再び問題が。
ガガガピーーー！何だ！？
まさかのパソコンが落ちたのである。急いで復帰して戻ってきたことを伝えると「何かあったんですか？」と。そこで気づいた事があり、自分以外は落ちた状況がわからず、こちらも伝える手段がない事。そこで10秒以上無言で、呼びかけても反応がなかったら落ちたサインとして共有する。幸い本番で落ちることはなかったが、1分に1回くらい一瞬止まるくらいの事はあったので止まるたびにヒヤッとした。

スケジュールが押していたため本来の出番よりも遅い時間だったが、スケジュール通りならばマジで本番で落ちていたという今考えてもゾッとする出来事であった。

実際の本番では1周目の3面のリカバリーが凄すぎて素で一瞬止まった。そのため4面までの移動中は少し早口になっている。そんなリカバリーがあり、全体的にイレギュラー対応がほとんどない形で終えることができた。

大魔界村編

序章　解説依頼まで

葵ダイソンさんは元々別イベントで何度か大魔界村を披露しており、RiJに受かったら解説を頼みたいといった話はなんとなく聞いていた。そしたら本当に採用され、本当に依頼が来たのである。
魔界村ということもあり、そこからはスムーズに話が進んだ・・・というわけではない。依頼が来てうれしいのはあるが、魔界村の解説は今まで何回もやってきたのでネタが無いという事態に。特に大魔界村は魔界村駅伝や帰ってきた魔界村でも触れており、攻略本もないためネタの枯渇化が魔界で深刻な問題に陥っていた。

第1章　本番前まで

1周目はRTAテクニック、2周目は魔界雑談といつもの流れで原稿を書いていく。魔界村に関しても資料は偶然手元に全てあったので集める工程が丸々カットできたため執筆まではスムーズだった。執筆までは。問題はその内容をどうするかである。

偶然手元にあった資料の一部

1周目も流れに沿って説明するも大魔界村はペースが速いため、説明した時には次のエリアに移っており、言葉を取捨選択し、短縮していかなければならない。2周目もネタが無く、過去に没にしたネタを使おうにも没にしただけあって面白味がない。何より一生に一度あるかないかの大舞台に出る走者に対して没ネタがメインは失礼である。
執筆できるのに進まないジレンマが続いた。

そこで魔界村関連書籍をまとめた本棚へ。そこでゲーメストを手に取る。そういえば大魔界村はアーケードだったから当時はゲーメストでもよく取り上げられていたな。攻略だけでなく開発者インタビューや小説もあったよな。

・・・・小説！？

そうだ！確か「大魔界村物語」は不定期連載で未完で終わっているし、攻略と関係ないから今まで取り上げていなかった。
掲載されている号をまとめて一通り読んでみる。
ビンゴ！ゲームでは語られていない設定が小説なのでバンバン出てくる。しかもインタビュー記事も含めて当時のこの情報は現代のネット社会でも出回っておらず希少価値が非常に高い。それを大舞台で残せるわけである。大枠は決まった！
※ちなみに２周目の４面で触れた「全魔界村大百科」は現在オークションサイトに出回っていないため相場は不明だが、駿河屋買取価格は9000円。販売となると２万円くらいだろうか。

第2章　本番

いったん原稿が進めば速い速い。2回目の打ち合わせの時にはもうほぼ完成しており、葵ダイソンさんからも想像以上のクオリティだったと満足してもらえた。

あとはイレギュラー対応。事故率が非常に高いため相当のアドリブ力が求められる。しかしこれは普段から魔界村解説をして慣れていたのか自然に出てきて尺も大きく外れることはなかった。残る問題は回線。

プーさんの時と同様、本番前の調整でも一瞬止まる現象はあった。さらに携帯機であったプーさんよりも大魔界村はアーケードなので負荷が重い。そこで運営に相談したところ、画質を下げることができるのでそれで多少は緩和できるのでは？ということだった。そこで、2段階下げて対応。

正直一瞬止まる現象は変わらないし、画質もどう落ちたのかよくわからなかったが、妙な安心感はあった。（実際に本番で落ちる事なかった）。何より丁寧に対応してくれる運営の心遣いがうれしかった。

結果は大成功。リカバリーの際の雑談も尺を合わせられ、無言になることなくその場に適した雑談で問題なく埋められた。2面ではリカバリーでプーさんと上手く繋げられることもできたので、魔界村の話題をしつつ、出しゃばり過ぎない程度にアピールできた。

一度のミスで連鎖的にミスすることは魔界では日常茶飯事なので、ミスればミスるほど魔界の深いネタがどんどん聞けるという内容に裏で調整していた。そのため、リカバリー用の話でもコメントは結構盛り上がった。それくらい大魔界村をスムーズに走るのは難しいのである。ミスがあっても視聴者側にはごほうびがある。そんな台本を裏で考えていた。葵ダイソンさんには余計な気を遣わせたくなかったので、ミスした際は無理に話さずこちらで何とかするので気にせず走ってくださいとだけ伝えていた。

おわりに

ようやく今回の解説という役割を終えて一安心。すると確認する前に倒れるように横になる。ほとんど徹夜だったためさすがに限界だったようだ。そして気が付いたら２，３時間寝ていた。
終わったんだ・・・今年も・・・
人数も伸びていたしどうやらトレンドにも入っていたようだ（すぐ横になったので確認できなかった）。依頼してくれた人、見てくれた人みんなにありがとう！

同接の推移。大魔界村は直前に接続直しが入っているので0人からスタートしている。

クマのプーさん あつめてあそぶ もりのたからもの RTA
Twitch版
https://www.twitch.tv/videos/2339205097?filter=highlights&sort=time
Youtube版
https://www.youtube.com/watch?v=dktRzHTwFvM&t=1s

大魔界村RTA
Twitch版
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Youtube版
https://www.youtube.com/watch?v=yZDvOXrrNAc&t=1s

来年もまた参加できますように　
魔界村観光大使のクリストファー・ワイズより。

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Twitchチャンネル
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