『相応の対価？』

…い、おーい。
はぁ、やっと起きたか。
まったく、気持ちよさそうな顔ですやすや眠りやがって。
この俺が勉強を教えてやってるのに眠るとは、いい度胸だな？
ごめんで許されるならケーサツはいらねっての。
はー……しょうがねぇなぁ。
今のところ、もう一回説明するから、今度は寝るなよ？約束だからな？
今度寝たら……そうだな？俺に人件費を払ってもらおう。
俺に何度も同じ説明をさせるんだ。それ相応の対価を払ってもらおうじゃねぇか。
金欠だぁ？そんなの知らねーよ。
それとも……金以外の方法で支払ってくれてもいいんだぜ？――なんてな！
なんでもねーよ！！俺の好きな食い物、問答無用で奢らせるからな！
覚悟しとけよ！！
早く教科書開け！……ったく！