会社にヘビのうんちを持って行った理由
皆様、こんにちは。
今回から、文字数の多い記事を、途中までは無料でどなたにでもお読み頂いて、途中からは有料販売させて頂くことにしました。
家にいる時間の大半が、noteを書いたり推敲したりしてるので、こりゃもう、お仕事にしていきたいと思った次第です。
ちなみに、この題名で、何が起きるか予想がついてる方、いらっしゃいますか???ひとまず、読み始める前に、頭の中で想像して頂いて、当たっていたかまで教えて頂けたら、とっても楽しそうです。
それでは、本文が始まります。
読み始める前のご注意
色んな種類の生き物の話が出てきます。読み進めるかご判断下さい!
私は、年配の方が多数を占める職場で働いていて、毎日席替えがあります。
前から一緒に働いてる、とあるおっちゃんと、ひさびさ隣同士になった日に、ふとした会話から、それは始まりました。
6月時点
職場のおっちゃん(多数おります)の1人と、雑談をしておりました。
おっちゃんはいつも身なりを清潔にされてるのですが、ポロシャツとズボンが定番で、かわいらしくチャキチャキした外見は、ドラえもんやキテレツ大百科でおなじみの藤子不二雄先生が描いたらピッタリかもしれないという感じの方です。
以前おっちゃんへ、「〇〇さん、今日も任天堂のキャラクターみたいな色合いの服装してらっしゃいますね!」と言ったことがありまして、おっちゃんは「マリオですか?」と言っていました。小柄で優しい顔つきがマリオにも似ていると思います。
私「〇〇さん、動物飼ってますか?」
左隣にいた、おっちゃん「いや~飼ってないんですが・・・今、猫を飼いたいんですよ」
その声が切実な響きをはらんでいたので、私は思わず耳をぐっと向けました。
私「どうして飼いたいんですか」
おっちゃん「それがその・・・うちって、築100年以上になる古い木造住宅なんですけどね、もう、建て替えするつもりだから、それまでの我慢って思ってるんですけど・・・ネズミが出るんです」
私「あ~木造のおうちだったら、ありそうですよね!」
おっちゃん「ハイ、しかもね、もう何をやってもだめで困らされてるんです」
私「猫、飼わないんですか?」
おっちゃん「いや~昔飼ってたんですけど・・・私、独り身なんですよ。でね、昔飼ってた犬と猫、どっちも20歳以上長生きしたんで、自分より長生きさせちゃう自信があるから、飼えないんですよ」
私「はぁ!!!20歳以上!!!すごぉ!!!」
おっちゃん「あは、ありがとうございます」
私「長生きさせる秘訣を教えて下さい」
おっちゃん「いいもん食べさせないことですね、安いもんをあげること」
私「・・・???(安いキャットフードってことかな・・・???あまり構わず、野生っぽく生きさせろ的な?)」
おっちゃん「はぁ〜猫がいたらなぁ〜」
私「猫より寿命が短いの・・・何かいるかな?猛禽類とかですかね~フクロウとか。かわいいですよ~撫でたことあるんですけど。家の中、ばさささーって飛んでたら、どうですか???シャッ!!!って捕まえてくれるかも!!!」
おっちゃん「ん~・・・とうとうフクロウ飼い始めたかって言われますよぉ~」
私は右側を向きました。
私「☆☆さん、何か動物飼ってますか?」
もっと若いおじさん「昔、フェレットを飼ってました」
私「おお!!!フェレットって、ネズミ、食べますか・・・???」
もっと若いおじさん「ええ、国によっては、それ目的でペットにするところもあるって聞きますよ」
私「おお~!!!寿命って・・・どのくらいですか?」
もっと若いおじさん「けっこう短くって、6年くらいですね」
私「お!!!おおおおお!!!」
私は左を向きました。
私「〇〇さん~!!!フェレット飼うのはどうですか?!」
おっちゃん「フェレット・・・?!って、何ですか???」
私「イタチみたいなやつですね」
おっちゃん「フェレット・・・!!!」
私はまた、右を向きました。
もっと若いおじさん「実はですね~先週、奥歯が割れまして、歯医者に行き、明日、2回目の歯医者です。今、血が出てるんです・・・」
私「えええ~!!!!そんな!!!!」
もっと若いおじさん「実は昼過ぎから血の味がします・・・!!!!!」
私「えええええ!!!!」
私は再び、左を向きました。
私「☆☆さんが、先週、奥歯割れて、今週2回目の歯医者で、今、血が出てるんですって~!!!!」
おっちゃん「え!!!!本当ですか奇遇ですね!!!!僕も先週、奥歯が割れて歯医者行って、今週、2回目行くんです!!!!!」
私「え~100人で毎日席替えしてるのに、そんなことありますか~?!!!」
私の両脇で、おっちゃんとおじさんは、「ぼくも・・・です」と、見つめ合うのでした。
数日後
私「あ、△△さん!おはようございます!」
ウサギを飼っている同僚「おはようございます!」
私「ウサちゃんお元気ですか???」
ウサギを飼っている同僚「元気ですぅ~んもう、かわいいんですぅ~!!!」
私「あ、そういえば〇〇さん、犬猫20歳以上長生きさせたって言ってましたよ!」
ウサギを飼っている同僚「ええ~秘訣が知りたい!!!」
私「じゃ、聞いてみましょう。〇〇さ~ん!おはようございます!」
おっちゃん「おはようございま~す」
私&ウサギを飼っている同僚「さっき、犬猫の話してたんですけど・・・どうやって長生きさせたんですか?」
おっちゃん「いいもん食べさせないことですね、安いもんをあげること」
ウサギを飼っている同僚「具体的には?」
私「安いキャットフードとか???」
おっちゃん「いや、猫には煮干しです」
私「ほう」
おっちゃん「火であぶって、温めてから食べさせます。でないとお腹壊しちゃうって分かったんで」
私「手がかかってる!!!」
おっちゃん「人間の残飯を色々試していくうちに分かりました。猫も、かわいいんですよ、こうやって前足揃えていつも、煮干しが火にあぶられるのを待ってました」←ジェスチャー
ウサギを飼っている同僚「安いもん・・・だけど、すごく凝ってますね」
私「やっぱり愛情ですね・・・観察して、合ったものをあげてくんですね。。。」
私&ウサギを飼っている同僚「・・・」←頷き合う
その翌週
おっちゃん「おはようございます!またやられましたよ~」
私「あ、ネズミですか」
おっちゃん「そうなんです」
私「近所の猫ちゃんとか、来ないんですか」
おっちゃん「いや~近所の見回り猫がねぇ、ボス猫が、いるんですけども、今のご時世、よその猫を家にあげられないでしょう。今のネズミは家の中に上から入ってくるので」
私「上から?」
おっちゃん「電線を伝ってくるんですよ」
私「・・・!!!か、かしこい!!!」
おっちゃん「YouTubeで猫の鳴き声を流してるんですが、それも、効くやつと効かないやつがいるんですよ~!!!」
私「色々試してらっしゃる!!!」
おっちゃん「そうでしょう~あいつら、ものすごくずるがしこいんですよ」
私「あの・・・心苦しいのですが、毒エサ・・・ってありますよね、あれはどうなんですか」
おっちゃん「効く個体もいるんですけど、今来てるのは、理解しててだめなんですよ~あいつら・・・ほんっとずるがしこいんですよ~それとね、やっぱ、あんまり殺生はしたくないんですよ~」
私「猫、飼いましょう!!甥っ子さんに引き取ってもらうように仕向けるのはどうですか?」←自分はシェアハウス暮らしなので、何かあったら引き取ってあげると言えない
おっちゃん「猫はネズミを捕まえるのが仕事ですからね!!!でも、ん~」
私「今から甥御さんに、猫の良さを伝えていくんです」
おっちゃん「んん~難しいんじゃないかなあ~でもね、猫をレンタルするサービスを調べたこともあるんですけど、なかなか・・・」
私「(築100年の木造住宅って、ネズミ捕りが得意な猫をレンタルできたとしても、猫自体が逃げちゃう隙間もありそうだな・・・)」
おっちゃん「保護猫のね、里親になるんじゃなくって、一時預かりってどうなんでしょう。どうやって申し込んだらいいんでしょう」
私「あー、地域ごとに色々あるみたいですよ。ネットで検索すると、すぐ出てきます。一時預かりするにも、いろいろ条件はあるようですけど、でも、申し込む価値があるのではないでしょうか」
おっちゃん「そうですかぁ~」
翌週
私「おはようございます!」
おっちゃん「いやぁ~んもう、またやられましたよ~~~」
私「えええーーーっ・・・じゃあ、外国人の友達に聞いてみます。カナダなんですけど、ネズミが多かった印象だから」
おっちゃん「ありがとうございます!」
私(メッセージを打って返事をもらう)
私「何か、仕掛けを作るのはどうかって言ってますよ?ピーナッツバターの桶に、板を渡すって・・・こういうことかな?」
おっちゃん「ぐふふふ、そういうことなんですかね~」
私「ん~・・・あ、画像が来ましたよ」
両者「・・・(おっちゃんちのネズミは引っかからなさそう・・・)」
おっちゃん「まっ!ありがとうございます~」←下町の人なので切り替えが早い
数日後
私「おはようございます!」
おっちゃん「おはようございます!」
私「ネズミはどうですか~?まだ、大変ですか・・・???」
おっちゃん「あ!おかげ様で、収まってます!」
私「おお~良かった!!!何が効いたんですか???」
おっちゃん「いや何か、今来てるやつは、YouTubeで猫の鳴き声を流したら、逃げていきました!!!」
私「あ、前に、効いたり効かなかったりするって言ってたやつ!!!」
おっちゃん「そうなんです、シュビビビッて逃げていくのが分かるんですよ~」
私「あ~良かった!!!」
おっちゃん「そうなんです、ホント、良かったですよぉ~!!!」
また休憩室の横を通るとき、おっちゃんが、他の同僚にも「シュビビビッ」と説明しているのが聞こえました。
何週間も話し続けてきたことが、ひとまず落ち着いて、とっても温かい気持ちになりました。
翌週
ひどい表情のおっちゃん「いや、やられましたよぉ~!!!」
このときのおっちゃんは、ホント参ったなという感じで、乱れた前髪で顔をしかめ、見たことない顔をしていました。
ちなみにおっちゃんは、どんなクレームが来ても、職場で怒ったことはありません。
前に聞いてみたら、「昭和の男が怒ったら負けだと思ってるんですよ~」と言ってました。すげえ・・・でも確かに、うちの職場はそういう感じのおっちゃん、おばちゃんが多いです。私は、そういうところを自分なりに、見習っています。
私「どうしたんですか!!!」
おっちゃん「先ほどカバンを見たらね、食い荒らされてましたよ~!!!もうかしこいのなんのって、最悪です」
私「カバンの中・・・?何でですかね」
おっちゃん「カバンの中にね、マヨネーズを入れっぱなしにしてたんです」
私「お弁当のための・・・!!!(つか、マヨネーズ入れっぱなしにすんなよ!!!)」
おっちゃん「もう、散々ですよ~」
私「・・・ほんとですね・・・ちょっと言葉が出ないです」
休憩時間
私「××さん」
元和菓子屋店長の同僚「はい」
私「××さんは、食べ物を扱うお仕事が長かったから。。。きっとお詳しいと思うんですけど、たいへん失礼なんですが、ネズミが出たことってあります???」
元和菓子屋店長の同僚「ないですよぉ~衛生管理、ちゃんとしてたもの~チェック項目があって、安全衛生責任者ってのがあるのよぉ、私、それだったものぉ~」
私「そうですよね・・・いや、ある同僚の方がね、今、困ってらっしゃるんですけど、何か力になれないかなと思って」
元和菓子屋店長の同僚「保健所に言えばいいわよぉ~」
私「おおお!!!和菓子屋店長っぽい!!!」
元和菓子屋店長の同僚「ええ、保健所ってそのためにいるんだもの」
私「確かに~!!!ありがとうございます!!!」
とはいえボロボロの木造建築に保健所が来ても、何ができるのだろうと思ってしまうところもありましたが、おっちゃんには伝えました。
退勤時
仲良しのベテラン受付嬢「お疲れ様で~す」←手のポーズもする
私「お疲れ様で~す(手のポーズもする)あの・・・実は、同僚のおっちゃんで、ネズミが出る家があって~困ってるんですけど、どうしたらいいでしょう~猫育てるの上手過ぎて、自分より長生きさせちゃうから、飼えないって言うんですよ~」
仲良しのベテラン受付嬢「(爆笑)」
私「何か、電線伝って入ってくるらしいんですよ~」
仲良しのベテラン受付嬢「(ひぃひぃ爆笑)」
私「どうしたらいいんでしょう~」
仲良しのベテラン受付嬢「猫ちゃん、飼いましょう!!!」
私「そうだそうだ!!!!!」
おっちゃんに伝えると「いつもホントにありがとうございます」と言っていました。
帰宅中
私「そうだ、そういえば、古い木造建築に住んでいる人、身近にいたわ!!!」
(スマホを取り出す)
私「堯友(ギョウユウ)さん、お寺、築900年なんですよね?!ネズミ、出ます?!!!」←すごく期待
堯友「あ~ネズミは見たことないなぁ~庭の野良猫親子がいるからかなあ~」
私「えーっ、いないのか。。。」
お寺の清潔さに胸を打たれると同時に、もう、いい方法を見つけるのは無理なんじゃないかとがっくりしました。
翌週のお昼休み
私「〇〇さん、それは・・・?!」
おっちゃん「これにマヨネーズ、ピッタリ収まるんですよ~もう、ネズミに取られないですよぉ~」
私「・・・そうですね!!!頑丈!!!」
おっちゃん「ええ、安心です!!!」
私は、高血圧のおっちゃんがマヨネーズ1本持ち歩いていいのか、全く知識がないままぐるぐる考えるのでした。
勤務中
私「▼▼さん~」
福井県出身のおっちゃん「ん?」
私「あのぉ~とある同僚さんがですね?おうちが古い木造で、ネズミが出るらしくて・・・どうしたらいいか困ってらっしゃるんですが、どうしたらいいか、ご存じですか?」
福井県出身のおっちゃん(にや~っ)←私をその本人だと思っている笑み
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