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昔嫌いだったものを好きになっていく

昔チャゲアスとKANが嫌いだった。
当時それらのミュージシャンはとても人気があったから、心がひねくれていた俺は条件反射で彼らのことを嫌っていたのかもしれない。

最近よく思い出すのが、

必ず手に入れたいものは誰にも知られたくない

チャゲアスの超有名曲のワンフレーズ。
このフレーズにすごく共感するんだよね。

俗っぽいしありがちな言葉かもしれないけど、
ホントそうだよなって思う。同じことをよく考える。

あと、飛鳥のソロの曲で「はじまりはいつも雨」ってのがあるじゃん。
そのタイトルもすごくすごく共感するんだ。そうそう!そうだよね!って。

この世界っていつも不幸から始まるなって。

はじまりはいつも雨。
そこから物語が始まる。

俺たちの物語のはじまりも、雨だよね。
俺たちはすべての記憶とすべての能力を失って、
泣きながら生まれてくるじゃん。

でもはじまりが雨ってだけで、
その雨が一生降り続くことなんかなくてさ。

そういうことを、俺はよく考えるんだ。
そんなとき、飛鳥ってすごいな、って思っちゃう。
よくこんなタイトルの歌を考えたな、って。

あとね、俺やまだかつてないテレビが嫌いでさ。
あいつら全員調子乗ってる、気に入らねえって思ってたんだけど、
最近たまたまKANさんの曲をちゃんと聴くことがあって。

それでKANさんが、すごくいい曲歌ってたんだなって気づいた。
どの曲が、っていうんじゃなくて、全部いいなって。

やまだかつてないテレビで「愛は勝つ」を歌っていたころは、
「調子にのんなよ」なんて思ってたんだけど、
調子に乗ってて何もわかってなかったのは俺だったなって思って。

こんなふうに、
昔嫌いだったもの、
昔否定したものを、
好きになっていく、
肯定するようになっていく。

その過程を見ていると、
わが身に起きていることながら、
生きてることって本当に面白いって思う。

もしも今、
いろんなものが気に入らなくて、
いろんなものが大嫌いで、
何も面白くない、
生きている甲斐がない、
そんなふうに思っている人がいたとしても、

それでも生きていれば、
そんなふうに自分が変わっていくのを見られるかもしれないね。

それはとても素敵な出来事だよ。


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